今年のゴールデンウィークは、思い切ってお出かけすることにしました。
アレです、風車めぐり。
そのついでに、山口に引っ越した友人に会いに行くことにしました。
風力発電所の不思議な魅力に惹かれて東へ西へ、今年の風車めぐり1回目は、過去最大の規模でした。
風力発電所8ヶ所、うち1ヶ所は、日本最大の風力発電所です。
ルートはこんな感じ。
往路は一般道、国道9号線をメインに山口まで、復路は広島で某剥ぎ取りを見つつ、観光しつつ、という感じです。
朝4時に出発し、ひたすら南を目指します。
国道9号線を、鳥取砂丘も超えてずずいと南下し、天神川の橋を越えたあたり、東伯郡北栄町に、国道9号と海の間にずらっと並ぶ風車が見えてきます。
この辺りを走ったことのある方は見覚えがあるかも。
これが「北条砂丘風力発電所」。
9基の風車が一列に並んでいます。
羽の先端とナセルの一部が赤く塗られている特徴的な風車です。
道の駅北条公園の近くですね。
この時は風量不足のため、半分ほどは停止中、回っている風車も発電はしていませんでした。
続きましてはそこから南へ少し行くと、国道沿いではないですが、琴浦町のあたりにまとまった風車群が見えてきます。
これが琴浦風力発電所。
辺りにはきれいな芝の広場。思わず入りたくなりますが、決して入ってはいけません。
調べてみると琴浦町は、鳥取県内でも有名な芝の産地。
売り物なんですね。
それにしても、芝ってこうやって育てているんですね。
続きましては再び国道9号に戻りまして、海沿いの方にまたまた風車が現れます。
ちょうど、逢坂港のあたりです。
これが「中山風力発電所」
逢坂港はひっそりとした地元漁港という感じで、釣り人の姿もみられます。
風車のナセルにはDaisenと入っています。
大山ウインドファームの管理だからでしょうか。
この後に訪れる大山風力発電所も同じナセルが使われています。
この時は陸からの風がしっかりと吹いており、勢いよく回っていました。
そこからまたさらに南下すると国道9号の簡易駐車場、大山パーキングのあたりにまた風車が見えます。
これが「大山風力発電所」。
近づけそうでしたが、あたりが農耕地で、軽トラックが行き交っていたので、邪魔になるので大山パーキングからの見学にとどめました。
1日目の風車はここまで。
このあとは島根県の美保関にある、美保神社に行きましたが、大変な秘境っぷりで、ひっそりとした神社で、雰囲気は最高でした。
駐車場は、おみやげ屋さんの前にでーんと駐めます。
料金はとられませんが、帰りにおみやげ買って行ってねと営業されます。
駐車代に、美保関の名物らしい、いか焼きを頂きました。
いか焼きと聞いたら、イカ1杯まるごと串にささったアレを想像していましたが、全然違っていました。
こういうところで食べるからこそ美味しい、そんないか焼きでございました。
その後はいつの間にか名所になっていた、ベタ踏み坂こと江島大橋を通ってみました。
確かにおもしろい構造の橋です。
近くの港をみてみると、大きなフェリーなどが停泊しています。
なるほど、これらの運行のために、こんな構造の橋になっているのですね。
そういえば、美保関に向かう途中の橋も、やたら高いところに架かっており、橋まで行くのにループ橋を登りました。
このベタ踏み坂、思ったほど勾配はありません。
しかし一直線にこれだけ上る橋はめったになく、おもしろかったです。
一瞬べた踏みしてみましたが、どう考えても前の車に追突する未来しか見えない加速っぷりだったのでやめておきました。
これにて1日目終了。
最後は玉造温泉に行きましたが、目当ての温泉に救急車とレスキュー車が来ている事態に、諦めて少し離れた玉造温泉国際ホテルでお風呂にしました。
2日目。
2日目のメインは日本最大の風力発電所「新出雲風力発電所」。
の、前に、出雲大社でお参り。
本業が神主の友人と一緒だったので、いろいろ教えてもらいながら参拝。
実は朝イチに風力発電所を見てからこちら、という予定だったのですが、どう考えても昼ごろなんてバカ混みだよね、ということで朝イチに変更しました。
出雲大社では幸い、駐車場にもすんなり入れたし、良かったです。
が、お目当ての新出雲風力発電所では到着と同時に雨にふられました。
くっそー。
出雲大社を出発し、そこから西へ細い道を進みます。
「十六島」という地名を目指して進みます。
読めますか?「うっぷるい」と読みます。
対岸にうじゃうじゃ生える風車が見えてきました。テンションが最高潮です。
ここが、新出雲風力発電所。
この写真の場所には公園が整備されていて、「十六島風車公園」といいます。
見学用の建物の中には無料開放されている休憩所、トイレもあり、完璧です。
晴れた日には風車を観ながらベンチでお弁当も食べられる机と椅子が用意されています。
また、新出雲風力発電所の広いエリアを見渡せるように、高台に遊歩道が整備されており、至れり尽くせりと言った感じ。
高台に登ると、たくさんの風車を見渡せるどころか、近くの風車を高い位置から見られるので、なかなかない光景でした。
ここからは山口へ向けて、9号線をさらに南下します。
次の目的地、道の駅キララ多伎の隣にある、「キララトゥーリマキ風力発電所」を目指しますが、出雲周辺の国道9号線は混雑しているので、標識に従い「くにびき海岸道路」で目指します。
道の駅キララ多伎の近くに、2本の風車が見えます。
これが「キララトゥーリマキ風力発電所」。
比較的古い風車で、かつ片方はしばらく動いてなさそうな雰囲気でした。
そこから更に南下すると、江津市の付近、道の駅サンピコごうつの前にずらっと並ぶ風車群が、「江津東ウインドファーム風力発電所」。
容易に近づける感じではなかったので、全体を見渡せるスポットから見学。
あいにく全機停止中でした。
ナセルにはGWPの文字。運営会社の、江津ウインドパワーの略かと思われます。
ここで予定していた風車めぐりはすべて終了のはずだったのですが、給油しながらふと山のほうを見ると、なんと風車があるではないですか。
しかもなんだか道路があって近づけそうな雰囲気。
これは行くしかないということで、事前情報なしで飛び込み。
それが「江津高野山風力発電所」。
なんと、「サイト内にゴミ箱はありません。ゴミは持ち帰ってください。」などと見学前提の看板が立っていたり、風車1本1本までの管理道がめちゃめちゃ綺麗に整備されていて、しかも入っていけるようになっています。
風車1本1本にも愛称が付けられており、銘板も貼り付けられています。
立ち寄ってみて大正解だった、風力発電所でした。
ここまでで風車めぐりは終了し、あとは山口の友人に会って、湯田温泉に浸かって広島へ。
のつもりだったのですが、3日目の朝、急遽帰宅するようにとの電話があり、残念ながら広島の某ブレイドの剥ぎ取りを見学できずに帰宅しました。
とても残念...。
迎撃準備もしていただいていたようで、大変申し訳なかったです。
やはり大阪あたりの道路は渋滞が激しく、そんなときにふと舞鶴若狭道が全線開通したということを思い出し、距離を見てみると40km少々の遠回り。
時間にして1時間ないくらい。
ならば1時間渋滞に並ぶくらいなら走ってたほうがいいし、混雑した道路は危険もいっぱい、ということで、舞鶴若狭道に回ってみました。
これが大正解。関西圏のすべての渋滞ポイントを一気に回避しただけでなく、道路には車が全然いなくて心配になるレベルだし、SAPAも空いていて、ご飯時なのに待ち時間も一切なく、渋滞で止まることもなく米原まで抜けられました。
次回からの定番ルートになりそうです。
今回のドライブで風車分はがっつり補給できました。
全行程の走行距離は1500kmちょっと。
満足の行くドライブでした。
でもやっぱり、2日目の風車たちはずっと雨の中だったので、いつかリベンジしたいと思います!
今度は十六島風車公園にお弁当を持っていかないと。