車のデザインとか官能評価を文章にするのは難しいですね｡

先日､みんからブログでたまたま見かけたトヨタの新しいHV､｢AQUA｣のデザインがどれだけかっこいいか文章にしてみようと思いましたが本当に難しい｡
まあ､殆ど文章にすらできませんでしたが､車のデザインの斬新性だとかカッコイイところを専門用語とか使用しないで一般の読者にもわかり安く文章だけで伝えるっていうのはもう本当に高等テクニックだなとそのとき再確認しました｡
もちろん､私はデザインの勉強したこともないので専門用語も知りません｡
もうお手上げです｡

というか､そのときは最初から｢こういうのは文章での表現は無理｡｣と頭から決め込んで､自分の文章表現力の無さを反省すらしておりませんでした｡

じゃあ､数多の自動車評論家でこれができる人は?
新車のデザインを語るときに写真とか無しで文章だけでそのデザインを伝えられる人｡　
その人の文章読めばいったいどういうデザインの車なのか予想がつくだけの文章力のある評論家って誰?

思いつかないというか､今まで注意してこなかったので誰それが凄いとか言えません｡
もしかしたらちゃんといるのかも知れません｡
自動車評論家ってレーシング･ドライバーあがりの人が多いらしいですが車のデザインのみならず､ドライバーズ･シートに座った時の雰囲気から､走らせたときの印象｡　
そういった官能的な評価というか部分も文章にできるというか､少なくとも人に伝えられるだけの言葉にしないといけないわけで･･･｡
考えてみるととても難しいというか､単に車の運転上手だから評論家というわけにはいかないんですね｡
当たり前ですが､最近気づきました｡

よく､フェラーリ礼賛記事なんかみるとゴテゴテとした文章で官能評価記事が書かれている場合が多々ありますが､内容を的確に述べているとは思えず､｢俺の文章から勝手にフェラーリのすごさを想像してくれ｡｣っていうタイプの記事が多いような気がします｡
フェラーリヲタクの人にとってはなんでもいいのでしょうが､一般の人にとってみるとそういう文章って退屈以外の何者でもないんですよね｡

どういった自動車評論家が日本で人気がある､評価されているのか今ひとつ分かりませんが､自動車評論家って真面目にやろうとすると文章力も作家なみに求められるわけですね｡
これは難しい職業だと再認識しました｡


コーティングの結果とか他社製品と比べた場合の優秀性とかも文章で表現するのは難しいですな｡
今回の｢Type-F｣も結果やオリジナリティーを文章にしようとしたら････｡
できません｡
｢凄いからとりあえず試してくれ･･｡｣
とか｡
撥水性良好だとか､滑水性凄いだとか･･･｡
そういうの知らない人にどうやって文章で説明するのか･･･｡
英語だったらどう言うの?
もう面倒臭くなりすっかり鬱になってまいりました｡

以前､自民党の安部さんが総理だったときに｢戦後レジュームからの脱却｣が政権スローガンでした｡
それ聞くと普通に｢レジューム｣って何?
って思ってしまうわけで･･･｡
戦後の政治構造､行政構造だの一言で言い表せない部分を安部さんの思いをレジュームという見知らぬ単語に込めたわけですが､自分も含めて殆どの人のはちゃんと理解してなかったというか､難しいんですよね｡

｢言葉で表現できない物もある｡｣

と言ってしまえば簡単ですが､政治家はそれじゃいけないわけで､自動車評論家や物を売る人もできるだけ多くの人に理解してもらう為に言葉や文章は必要です｡
自分の文章力の無さにようやく気付いたというか､もうちょっと昔頑張ればよかったと思うに至りました｡