写真は元アムステルダム・ロイヤルコンセルトヘボウ管弦楽団首席トランペットのピーター・マセウスさんとです。
ゲスト演奏でも素晴らしい演奏を披露していただきました。
曲はP.エベン:トランペットとオルガンによる『ウィンドウズ』でした。
リニューアルした石橋メモリアルホールの、以前から引き継いだオルガンで演奏しました。
このオルガンは最新型ではないのですが、良い響きです。
この日会場となった石橋メモリアルホールは昨年リニューアルされ、内外装とも大変美しいホールに生まれ変わりました。
ホールの基本的な設計は高い天井で、コンサートホールとしては残響時間の長い、そして響き自体の質も美しい良いホールだと思います。
以前は舞台に上がるのに「袖」のスペースがなく、急な狭い階段があって、その階段を上って息が切れたところで本番というちょっと厳しい条件があったのですが、新装では完全に解消されていました。
小ホールのエオリアンホールもさらに良いホールになりました。
ところで内容ですが、
オーディション合格者コンサートはブログに書けずに終わってしまった去年と同様に
「凄くない人はいない!」
という素晴らしいレベルの高さでした。
合格者の方は次の通りで、
(中学生)
ディラン・ローリー
青木美凡
(高校生)
武田紫穂
丸山菜津紀
(大学生)
伊地智文
石井恵美
グランプリはユー作曲コルネットの為のソロを演奏された石井恵美さんが受賞されていました。
非常に表情豊かな解釈、それを実現するための確かな技術の演奏でした。
ほかの方々も私が若かった頃と比較したら格段のレベルの素晴らしい演奏でした。
後半のアンサンブルではウィーンスタイルの楽器で演奏する、トランペットは全員がロータリートランペットを使用するコスモポリタン・トランペットコアーのアマチュアとは思えない素晴らしい演奏。
音大生アンサンブルは演奏が素晴らしいのはもちろんですが、今回はピアニストとして有名な德永洋明さんの作品が演奏されたのが印象に残りました。
休憩時間に展示スペースでトランペットの試奏をさせていただきました。
ベストブラスのブースで。
”トランペットの娘”片野和泉さんとゲディケのコンサートエチュードをベストブラスのアイオリアとアルテミスで吹いています。テンポが速いのでマジな表情!
ベストブラスの楽器は少し重いですが、軽々と鳴ります。また、非常にバランスが良いと思います。
また、音が
「ぽーーーーーーん!!」
と飛んでいきそうなくらい音が素直に飛びます。
お金があったらすごく欲しい楽器です。
バックの新作アルティザンD・Eb管です。
少し前に出たEb管はハイドンなどの協奏曲に好適なまろやかな響きですが、新しいD・Eb管はそれに艶が加わった感じです。
非常に軽々と鳴り、音色も音程も良い、求めやすい価格の素晴らしい楽器です。
アルティザンのシリーズは特に特殊管が素晴らしいです。
ぜひ量産して、いつでも入手できるようになったらいいなぁ。
でも、臨時にお金が出来たときでないとそれでも買えそうにないけど。
シャイアーズのフィラデルフィア管弦楽団首席デイビット・ビルガーのモデルです。
この楽器の面白い所はチューニングスライドです。
2種類の替え管で全く違う楽器になります。
まろやかな響きとまとまりのある響きがたったこれだけの管で劇的に変化します。
楽器自体も素晴らしいです。
右から私、本多君、片野さん、そのお友達です。
トランペットはドルチェ楽器のブレッシングです。
非常に多彩な細かいパーツの組み合わせのオーダーメードを組み合わせられる歴史あるメーカーの新作です。
そのほか、brioのコーナーではシルキーのトランペットを安価でレンタルできるシステムがとても興味深かったです。
それから、いつもよくお世話になっている、ヤマハトレーディングさんではシャガールの新作ロータリーを試奏させていただきました。自分の持っているガンターとは全く異次元の軽さと動き安さで驚きました。
ゲッツェンのトランペットは良い音がしました。新作のピッコロも今度は是非吹いてみたいものです。
とても充実した一日でした。
ファイナルハーモニーの舞台で。
ピーター・マセウスさん登場です。
打ち上げで津堅会長の音頭です。
第26回トランペット・フェスティヴァル
【日 時】
2011年9月4日(日) 午後2時開演(午後1時30分開場)
【場 所】
上野学園石橋メモリアルホール
(JR上野駅[入谷口]下車徒歩8分、東京メトロ上野駅[1番出口]下車徒歩8分)
→地図はこちら
【主 催】
日本トランペット協会(J.T.A.)
【協 力】
上野学園 石橋メモリアルホール
【後 援】
(株)音楽之友社、(社)全日本吹奏楽連盟、(公財)日本音楽教育文化振興会、パイパーズ[五十音順]
【協 賛】
管楽器専門店ダク、(株)グローバル、眞田貿易(有)、(株)下倉楽器、(株)全音楽譜出版社、(株)セントラル楽器、高橋建設(株)、(株)ドルチェ楽器、野中貿易(株)、(有)ビーフラット・ミュージック、ビュッフェ・クランポン(株)、BLAS-MUSIKアトリエモモ、(株)Brio、(株)プリマ楽器、(株)ベストブラス、ヤマハ(株)、ヤマハミュージックトレーディング(株)[五十音順]
【マネジメント・お問い合わせ】
プロ アルテ ムジケ (tel.03-3943-6677 e-mail:info@proarte.co.jp)
【料 金】
一 般:3,000円
大学生:2,000円
中高生:1,500円
小学生:無料
J.T.A.会員:無料(会員証の提示をお願いします)
【チケット取扱先】
プロ アルテ ムジケ tel.03-3943-6677
CNプレイガイド tel.0570-08-9990
東京文化会館チケットサービス tel.03-5685-0650
【内 容】
時刻(予定) 内容 出演者 曲目
14:00~14:15 オープニング・ファンファーレ&開会式 洗足学園音楽大学
14:15~15:00 第20回フェスティヴァル・オーディション合格者コンサート&表彰式
15:30~16:10 アンサンブル・コンサート 上野学園大学、コスモポリタン・トランペット・コアー、したやブラス・アンサンブル
16:40~17:40 スペシャルゲストによるレクチャー・コンサート~オーケストラにおけるトランペット~ ピーター・マセウス
小林英之(オルガン)
17:40~18:00 ファイナル・ハーモニー&閉会式 入場者全員による大合奏!!
【指揮】津堅直弘
※是非、トランペットをご持参下さい! G.ヴェルディ(編曲:原田大雪/出版:ウィンズスコア)/オペラ「アイーダ」より『凱旋の大行進曲』
13:00~16:40
(別会場) トランペット体験コーナー&ワンポイントレッスン
13:00~16:40
(別会場) 展示販売と試奏
【スペシャル・ゲスト・コンサート】
ピーター・マセウス
アントワープ王立音楽院を最優秀で卒業し、王立空軍バンド、ロッテルダム・フィルハーモニックの1番トランペットを経て、ロイヤル・コンサルトヘボウ管の首席奏者を務める。多くのオーケストラ、室内楽団にソリストとして客演し、コンセルトヘボウ管ともトマジ、ツィンマーマン、ハイドンのコンチェルトを協演。またシャイー指揮のもと、ショスタコーヴィチのピアノとトランペットのための協奏曲の録音も行っている。