白い牛のバラッド

相変わらずマイナー作品ですが、ちょっと気になって劇場へ。
全国で12館しか上映していないのに、地元で見られるのですからね。
本作はイランの映画。しかも自国では上映中止となった問題作。

イランは死刑執行数世界第2位だそうですが、
主人公ミアの愛する夫ハバクは殺人罪で処刑されてしまうが、
1年後真犯人が見つかり、冤罪であった事が判る。
賠償金よりも夫を裁いた判事の謝罪を求めるが、
判事との面会すら叶わない。
そして彼女の元にハバクの友人で、彼からお金を借りていたとレザが現れる。
彼がシングルマザーとして生活にも苦労していたミアを色々助けることで、
ミアは少しずつ心を開き、夫を失った悲しみを乗り越え、
3人での生活が見え始めるのだが、彼には大きな秘密がある。

邦画ともハリウッド作品とも異なるテンポの展開で、
違和感を感じながらも、ミアの心情がヒタヒタと迫って来る。
なかなかの1本でした。