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2022年11月10日

室屋さんファンミーティング テックセッションものづくり編

室屋さんファンミーティング テックセッションものづくり編 今日は室屋さんファンミーティングのブログ、最終回です!

テーマは、テックセッション ものづくりです!

いやー、これねー。
もはや飛行機は関係なかったですよw
ってか、これ私の仕事じゃねーか!って思ったけども、
きっと、面白い内容だよねと思ったので記録残します!w

講座のスタートです!


まず、航空機を形作る代表的な素材、ジュラルミンとカーボンファイバーが代名詞という事で、
トヨタ自動車の市販車で使うカーボンファイバーの部品の説明からスタート。
カーボンファイバーの部品は、豊田市の元町工場で内製してるらしい。


トヨタの市販車におけるカーボンパーツの歴史です。
スタートは2010年のLFAで始まり、パフォーマンス路線でLEXUSのFシリーズに使われ、
プリウスのPHEVのバックドアなどにも使われてます。これはリサイクルが確立して無いのに、
数がそこそこ出てしまって、事故などで破損部品が出た場合は処分に困ってるという声も・・・
LFAは別として、スポイラーなど小部品から、ボディ部品など大きな部品に展開が進んでますね。


この辺から、だんだんとマニアックになってきます・・・w
プリプレグ+オートクレーブによる少量生産・・・こちらのキーワードは、私のブログには、
何度も登場してきているので、ぜひこちらのブログで復習をお願いしますw

2013年のブログなのか・・・カーボンを知ろう。

要は、ドライカーボンという本物のカーボンで、ウェットとは違うよという事。


そして、更にマニアックに・・・
クラッシュカーボン→織物→ストレートカーボン(UD)の順に強度が出せるという説明があり、
船舶で使うようなウェットカーボンより、プリプレグを使うドライカーボンがスゴイよという話。
これ、わたしの上で紹介したブログの通りですねw

ここで注目したいのは・・・中央下のパープルの画像です。
これ、室屋さんの飛行機開発で、実機を3Dスキャンしてカウルをドライカーボン化したんですって。
でも、なぜ図面から部品を作るのではなく、3Dスキャンしたかというと・・・
競技用の飛行機は最初は図面通りでも、開発を進める過程でどんどん形状が変ってしまうそう。
そして、ワンオフなので左右で20mmぐらい差が出てしまうぐらい、オリジナルな形状から
乖離してしまってる所もあり、図面から作った部品は装着できなかったらしいw


その部品は、このエンジンカバーです。
ウェットの元の部品と比べてドライカーボン化で質量は約半減というイメージですって。


そんな感じで、カーボンはスゴイよって解説の後は・・・ジュラルミンの説明です。
アルミは、ダイキャスト、鋳造、プレス、鍛造と様々な工法で車の部品造るよって紹介。


アルミは合金なので混ぜ物によって機械的性質が変わるよって説明。
アルミは柔らかくて加工性が良いイメージがありますが、ジュラルミンになると曲がらない!
なので、熱処理して加工できる状態にしてるよって紹介。


エンジンへのダクト部分の部品、空気の流れをコントロールするフィンのある形状で、
非常に複雑なので、熱処理して加工しやすくして、加工後に再処理して完成。
その熱処理によって組成の変化ですが・・・いやいや、これ付いて行けないでしょw
飛行機を観に来て、こんなアルミの結晶粒を見るとは思わなかったよw


そんな加工の難しいジュラルミンを使うので造形の自由度は少ない。
でもデザイナーは複雑な、3次元形状を作れと無理難題を言って来る・・・
そこで、様々な知恵を出して形状の具現化をしているという、涙無しでは聞けない話も・・・w


そして、カーボンやジュラルミンという部品の接合の紹介。
母材を溶かさない、ロウ付け
母材を溶け込ませる、溶接
最近の新しい手法である、接着
信頼性は高いが使い方を間違えると緩みのリスクがある、締結
古くからある、リベット


そして、本講座の実習はジュラルミン製の、特製飛行機モデルの組み立てです!
講座で勉強したネジ締結、リベットを使いますよ!


ドライバー、リベッター、そしてLEXUS謹製のジュラルミンパーツのキット!


こちらのキットが、どのようにできたかという説明が、もう泣ける!w
設計:1枚のジュラルミンの板から、いかに効率よく部品を抜くか。歩留まりですw
レーザーカット:今回は部品数も少ないのでブランクはレーザーカット
仕上げ:参加者が怪我しないようにバリ取り、そして表面をショットブラスト
レーザー刻印:翼にLexus Pathfinder Air Racing のロゴを刻印!
プレス:主脚のパーツはプレスで折り曲げ

いやぁ、本当にこのイベントに対するLEXUSの熱意を感じました!!!


その熱意を感じながら、本気で組み立てます!!!


そして、完成です!!!
空力編の講座を選ばず、こちらの講座を選んだのは、この模型が欲しかったからですw


この翼端の特徴的な形状は、LC500のリアウィングと同じだよという説明がここでも。


というわけで、今回はBREITLING JAPANさんからチケットを頂いて参加して来ました。
神奈川から福島なので、軽くひとっ走りって距離でも無かったですけど、本当に!!!
このイベントは参加して良かったです!!!

LEXUSの室屋さんへのサポートも凄いですね。
そんなサポートが出来るのも、トヨタという企業の儲けの大きさも感じましたがw
でも、飛行機の開発に踏み込んで、LC500で成果を商品に落とし込んでるわけで。
これこそ、空飛ぶ研究室ですよね。

そして、今までテレビでしか見てなかったエアレースです。見るとヤバい!

RedBullエアレースは終了しましたが、来年は世界選手権を復活させるべく動いてるようですし、
それがダメなら、国内でエアレースを開催したいと考えてるようです。
開催されたら、また現地で、LEXUSの開発で戦闘力を増した室屋さんの飛行を観たいですね!
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Posted at 2022/11/10 22:31:40

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この記事へのコメント

2022年11月11日 7:08
今回も面白そー、空力編も気になりますね(・∀・)
一言にカーボンつっても編み方や方向で剛性変わるって三菱F-2の主翼騒動で聞いてホェーってなった覚えがありますw
コメントへの返答
2022年11月11日 23:01
ホント、今回の講座は期待以上に面白かったです!残る3つの講座も楽しかったんだろうなーって思いました。空力編も、あの模型作りも楽しそうでしたよねw

カーボンの繊維方向は非常に重要です!スキーの板なんかは縦方向の剛性は必要ですが、横方向は幅も無く剛性も不要なので織物だと非効率なので、一方向のストレートカーボンですね。
そんな感じでレーシングカーのモノコックも、繊維方向と入力方向を合わせて、いかに少ないプライ数で目標剛性を出せるかがキモです。RedBullが今年軽量モノコックを入れる入れないの話をしてましたが、そういう話なんだと思います、妄想ですがw
2022年11月11日 8:29
今回も大変勉強になりました~。(゜▽゜)

以前、私の所にもオートクレーブどうですか?って言う話があったんですが値段が1000万円らしくて、ひとりで細々やってるカーボン職人がそんな超高額機械を導入しても、絶対元が取れないので止めましたぁ~。(笑)
コメントへの返答
2022年11月11日 23:11
今回のイベントの講座は、LEXUSの有り余る熱意が溢れ出ていた講座でしたw
他にはマーケティングや、人間工学(これは操縦桿の握り部分を作ってたように見えましたw)があり、また機会があれば聞きたいですねw

オートクレーブ、やはりお値段がスゴイですねw
いざ導入となれば、どんなサイズを入るサイズにするかって悩んでしまいそうですね!
ハンドレイアップもメリット生かした職人技があれば、ですよね!
2022年11月11日 8:37
やっぱり日本の企業って、まだまだ技術力ありますよね。特に焼鈍系は、日本のお家芸な印象です。地味ですが、それがあるから材料の特性をガラッと変えられるっつー。
でも、その技術力を『売れる力に結び付けない』のも、これまた日本企業ですよね・・・。

モリゾーさんには、日本の製造業を引張って行って欲しいですね~w
コメントへの返答
2022年11月11日 23:22
焼きなまし、焼き入れ、古の技術ですもんねー。
本当に、それぞれの技術はスゴイと思うのですが、その技術をお金に変える技術が、ホント日本企業って感じですね。モッタイナイです。

でも、実際問題として、モリゾーさんはスゴイと思うのですが、モリゾー頼みで解決するのかなーって思っちゃいますね。
結局の所、何がダメで技術をお金に変えられないんでしょうね。

2022年11月12日 20:50
こんばんは。

空力特性って、まだそのボディーの押し付け力と、壁に引っ付く力の関係が消化していなくて・・・F1はトンネル壁面にへばり付くと聞きますが、見てみたいですねー。

最近の悩みですが、「やってみれば!?」の、背中を押してもらう機会が減っていて、消化不良です。と、愚痴は置いといて、その押し付け力とタイヤにボディへの過負荷を見越した制御ができるクルマが出てきそうですね。ま、私は当面素のV37スカイラインです。何か工夫出来れば、と思いつつ、行動では白黒パンダの警戒で、今一つフルスロットル2回なので悩みつつ反省してます(( ´゚д゚`)エー!)。
コメントへの返答
2022年11月13日 0:01
こんばんは。

F1がトンネルの天井を走る事が出来るというのは、あくまでも計算上の話ですw

空力編のブログの後半で書いた、ブロワーを使った実験の所にも書きましたが、基本的には乗用車の形状というのは、風を受けると浮くようになっています。

それを工夫して、V35以降のスカイラインはゼロリフトを実現していて、そのゼロリフトというのは、浮き上がる、地面に押し付ける、その力がゼロであるという事なんです。

地面に押し付ける力を出すには、空気の流れを整えたり、レーシングカーのようなウィングが必要です。

でも、なんだー、ゼロかよって思われるかもしれませんが、普通のクルマは速度を出すと浮きあがるように力が作用して不安定になりますが、スカイラインは浮き上がらない、という事は速度を出しても不安定にならないので、逆に安定しているという事です。

そして、R35とかNSXのような車はレーシングカーと同様に、マイナスリフトで、速度を出すとウィングの効果などで、地面に押し付ける方向に作用します。
とは言え、私のR35でもダウンフォースは100kg以下で、車重は1700kgあるので、とてもトンネルの天井は走れません。
あと、1600kg以上の押し付ける方向に力が必要ですよね。

それがF1などのレーシングカーは、600kg以上のダウンフォースを出す事が出来て、車重は500kgぐらいなので、計算上で押し付ける力が車重を超えてるので、トンネルの天井を走っても落ちないという話になるわけです。

って事は、レーシングカーは車重が軽いのもポイントですよね?私のGTRでF1並みのダウンフォースを発生させることが出来ても、車重の方が重いので抑えきれません。だから、市販車でトンネルの天井を走るのは、ほぼ実現不可能です。

まあ、簡単なイメージで言うと、普通のクルマは速度を出すと重力が減り月に行ったような状態になるという事です。
それが、ゼロリフトだと重力変わらず地球に居る状態なので、月の方が不安定ですよね、という話ですw
2022年11月13日 10:34
おはようございます!

カーボンにジュラルミンと、機械好きにはハマる講座ですね!機械式腕時計からの飛行機に車と繋がりを感じますし…充実の体験、羨ましいです。

ジュラルミン製の飛行機モデル、講座を聴いて作成するのは凄く有意義ですし、欲しくなってしまいます。笑
設計時、歩留まりはとても大切ですよね!業界的に分かります!ブランクはレーザー加工なんですね。仕上がりに中々コストがかかってそうですが、この為に曲げ型まで起こす辺り…さすが車業界トップです(o_o)
コメントへの返答
2022年11月13日 14:59
こんにちは!

ホント、カーボンとジュラルミン、機械好きにはハマりますよねー!私はラジコンも、どっぷりやってたので、まさに、その2つのマテリアルでしたし、大人になってから、ずっとそれで遊んでるなーって感じですw

ジュラルミンの飛行機模型、翼のレーザー刻印といい、特徴的な翼端のデザインを再現してある感じも、とっても良いですよねw

今回のLEXUSの講座は・・・室屋さんの飛行機という視点では、完全にモノづくりに特化していて若干の暴走気味なのでは!?って心配になる濃さでしたが、本当に楽しかったです!w

プロフィール

「ちなみに、私がNurburgringを走った時にレンタカー屋で案内してくれたドライバーが今年も、このマシンで走ってました。フランクフルトへ帰るのにナビのセットの仕方が分からなくてセットしてもらったりお世話になったので活躍が見れて嬉しいですw」
何シテル?   06/22 23:26
車は純正がイチバンと思っています。 ですが、ナゼだか残念な事に、愛車スカイラインはノーマルとは、 程遠い姿になってしまっています・・・w ブログは、も...
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