
一昨日見た、
NHKスペシャル。
すばらしい内容でした!!
(番組を観終わった後、NHKプラスでも見ちゃいました)
海外の番組を流用したのかと思うほどの
緻密な取材、緊迫感あふれる時系列の構成。
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「ウクライナ大統領府 軍事侵攻・緊迫の72時間」
初回放送日: 2023年2月26日
2022年2月24日、
世界に衝撃を与えたロシアによるウクライナ侵攻が始まった。
欧米は72時間でキーウは陥落すると、
ゼレンスキー大統領に脱出用のヘリコプターを準備していたという。
しかし、大統領はこれを拒否、
翌25日に
「我々はキーウにいる。独立を守るために戦う」と世界に宣言した。
このとき大統領を囲んでいた側近たちが、NHKの取材に応じた。
ウクライナ、そして、世界の運命を変えた緊迫の舞台裏に迫る。
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・大統領府の地下壕に集まった100人。
20~30人を残し、あとの関係者は外へ。
そうすれば、
60~70日間分の食料が確保できる。
・そのころ欧米各国からは、
30分ごとに「ヘリコプターを用意したから脱出して」の連絡が。
ウクライナ側でも亡命政府をウクライナ西部かポーランドに
作ろうと考えていた幹部も。
・
大統領府の地下には外につながる秘密トンネルがあった。
そこから侵入しようとしたロシアの工作員もいた。
・ゼレンスキー大統領の暗殺の動き、十数回あり。
・キーウに潜伏していたスパイ、
ロシアの侵攻に合わせて一斉に
ビルの屋上にマーキング(GPS付きのものも)を始める。
攻撃対象を明確にするため。
・最初期の、ロシアからの圧倒的なミサイル攻撃。
しかしウクライナは
侵攻の1カ月前から弾薬、部隊を移動させておいたために壊滅することがなく、反撃に転じられた。
・パレード用の軍服を着て侵攻してきた(のんきな)ロシア兵もいた。
・ロシアの大統領府には
「ウクライナ人の30%はロシア軍を花束持って出迎え、
60%は誰に統治されようと無関心で、残り10%だけが抵抗する」という
情報が上げられていた。
・「ウリヤノフスクの31旅団です。200名で予約お願いします。
戦車や装甲車を駐車するスペースはありますか?」
大統領府近くのレストランを、侵攻前のロシア兵が予約。
・ロシア兵:「ルーブルは使えるか?」
女性店員:「使えません」
ロシア兵:
「そうか。だがそのうち使うようになるだろう」
・侵攻したその日にウクライナ国内で祝杯を上げるべく
お店を予約していたロシア兵に折り返し電話をかけてみる女性店員。
「たぶんもう、死んでいると思いますよ」
電話は通じず。
でもそのあとすぐに「またあとで」のメッセージがロシア兵から届く。
女性店員:
「なんだ生きていたんですね」
・ロシアの戦車に斜め左前45度から突進された、
乗用車に乗っていた男性。生きていて、インタビューに答える。
・銃を持つロシア兵に
「このひまわりの種をポケットに入れて行きなさい。
あなたが死んだ時にせめてそこに花が咲くように」
そんじょそこらの映画より、劇的で
人間のいろいろな側面をえぐりだす
圧巻の番組。泣きました。
(有事の際、日本政府、日本人は
このような対応ができるのかなー、と自問自答しました......)
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Posted at
2023/02/28 01:13:09