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2013年12月29日

ROMチューンの限界!?レギュラーマップ落ち

ROMチューンの限界!?レギュラーマップ落ち 連日のブログアップになりますが、年末休みの暇つぶしということで、大目に見ていただければと思います^^;

今日は、地元のお山でプチオフしてきました。お会いしたのは、みん友のケー@GDBさん、syo4289さんのお二人です。

この寒い中、「寒い、寒い」と言いながら、クルマの周りであーだこーだと、ただ駄弁るだけですが、とっても楽しかったです*^-^*



こうして適当なクルマ談義して帰るだけだろうな、と思っていましたが、帰り際に思わぬネタができました^^;

そのネタとは、いわゆる「レギュラーマップ落ち」と言われる現象です。

ネットで軽くググッてみましたところ、情報が少ないながらもいくつかヒットし、中には純正ECUなのにこの現象が発生して困っている、という方もみえました。

この「レギュラーマップ落ち」、知っている人には説明不要かと思いますが、知らない方のために一応簡単に説明しておきます。

今のクルマも同じかどうかは判りませんが、このころのハイオク仕様車には、ハイオクガソリンに対応するハイオクマップ、それと緊急用(?)なのか、レギュラーガソリンに(も)対応するレギュラーマップが存在します。



BNR32にもこのレギュラーマップが存在し、ECUの制御ロジックにより、ある条件が揃うと、

・例えハイオクガソリンを使っていたとしてもレギュラーマップ制御に移行することがある
・一旦このレギュラーマップ落ちが発生すると、純正PCMバルブ(ブースト制御をしています)の動作を停止し、低いブーストしかかからなくなる
・エンジン切るまでこの現象は継続する
・ECUのコンサルエラー履歴に残らない(そもそも出ない)

というものです。

この「レギュラーマップ落ち」に至る、「ある条件」のメインとなるものとして、「ノックセンサーから検出されたレベル」と、その「継続状況(1発、1回だけで判定というわけではない)」があります。

この現象(制御)は、エンジンを壊さないように保護する機能の一つなので、車を大切にしたい人にとっては、当然活かしたままにしたいところですが、いざブーストを上げ、マップを弄り、パワーを出していけば(個体差はあると思いますが)センサーのノックレベルは増えてくる方向になり、だんだん無視できない存在になってきます。

実際、私が見たいくつかのROM(マップ)でも、このノック判定フラグを無くしていたり、無くしていなくても判定の領域を狭くしているものが多いです。
※というか、純正そのまんま、という物の方が少なかったです。

しかし、ここは私の拘りの部分なのですが、「純正ECUのノック判定は無くさない」「領域も狭くしない」ことを条件にROMセッティングしてきました。

当然、セッティング途中にはレギュラーマップ落ちも経験し、そこが安全を確保するための防衛線なんだと感じたものです^-^

さて。随分と前置きが長くなってしまいました。

今日、私が言いたいことは、この「レギュラーマップ落ち」が、

ストリートを走っている状況で起きてしまった、

ということです。

これは、(大げさかもしれませんが^^;)私にとっては事件であり、考察に値する事象なのです!
※いや、単に新しい問題が出てきて、「オラ、ワクワクしてきたぞ!」になっただけです。ドMですね・・・^^;

事の発端は、とある上り坂での3速加速でした。

かなり勾配のある坂でしたが、自慢のRB26、下からのトルクがモリモリなのをいいことに、ズボラ運転でそのままアクセルベタ踏み、どんどん加速して、フルブースト・・・にならなかった(ハズです)。

実はそのときにはブーストメーターを見ておらず、またレギュラーマップ落ちしていることにも全く気がつきませんでした(体感はもう完全に麻痺してしまっているようで、恥ずかしくも何も感じませんでした>_<)。

ではなぜ、レギュラーマップ落ちに気がついたのか。

実は、レギュラーマップ落ちしているとも気づかずに、そのまま何時もの区間でパワーチェックしたからでした。



どうでしょう、相当イビツな出力特性だと思いませんか。

こうして、たまたまレギュラーマップ落ち状態のパワーグラフができてしまいました^^;
※因みにそのとき同乗者がいて、以前よりも加速が鈍っているように感じた、とのことでした^^;

そして、当然気になるのが、どうしてそうなったのか。

答えから先に言いますと、

1.急こう配
2.3速/2,000rpmを下回る領域からのアクセルベタ踏み加速
3.低気温による吸気効率の上昇

だと考えています。

この車は、とある場所(若干の上り勾配)での3速加速セッティングを元にしており、そこで1,800rpmからのアクセルベタ踏み加速時に、純正のノック判定にかからないレベル+α(マージン)にしています。

そして、今回の様にそれを大きく超える負荷(急勾配)が掛かると、当然レギュラーマップ落ちしてしまう、という単純なことでした。

検証のため、今回のレギュラーマップ落ちが発生したと思われる急勾配の場所に戻り、正常マップであることを確認した後にロガー開始、同じように3速低回転からアクセルべた踏みし、再現確認を行いました。



縦線の入っているライン以降が、レギュラーマップ落ちしている状況です。見慣れない方にとっては、意外と普通に見えると思いますが、細かく見ていくと、異常が発生しているのが判ります。

アクセル全開(4.1V)以降、普通に進角していくと思いきや、途中からどんどん点火時期が遅角(ノック判定によるリタード)し、ついにはレギュラーマップに落とされ(縦ライン)、それ以降はブーストが約70kPa(メーター目視)、点火時期もレギュラーマップ(私が描いたレギュラー点火時期どおり)で推移しました。

ECUの判定(決断かもw)は相当早く、大きくトルクが立ち上がるよりずっと前の、たった3,000rpm時点でレギュラーマップ落ちを決定しており、完璧なまでにエンジンを保護していました(純正ECU、恐るべし・・・)。

ということで、再現は大成功です!睨んだ通り、間違いなくここの坂で事件が起こっていました。

そして、もう一つ大切な検証が残っています。正常な状態に戻せば、きちんと加速するかどうか、の確認です。

停車して、一旦エンジンOFF後、再始動(「レギュラーマップ落ち」クリア)し、正常状態を確認。何時もの区間で再度パワーチェック。

結果、全く問題なく綺麗なカーブを描きました。若干の誤差はあるものの、ほぼ前回のデータと一致します。



ということで、原因が特定できれば、対処策も決まります。

状況から、ブーストが掛かりきるよりかなり前に判定されていることから、単純に最大ブーストを落としても、全く対処にならないでしょう。

もしROMセッティングで対処するなら、現状がとにかく下からタービン廻して早くトルクを出す方向でセッティングしていますので、これを純正に戻す方向で改善に向かうはずです(シリンダーに、空気、燃料を入れなければ、力も出ないし、ノッキング検出もされない)。

※4速や5速でセッティングし直すことは、それって結局、シリンダーに入る空気、ガソリンを少なくして発生トルクを落とす(=マージン増やす)ことになるので、阿讃サーキットをターゲットとした2速、3速の加速は、間違いなく鈍るハズです。

でも、これはしたくない(笑)。もちろん、ノック判定も切りたくないし、領域も狭めたくない。

では、どうするか。

(答え)

運転を変える(高いギア&急こう配&低回転からの急なアクセルベタ踏み加速をしない、気温の低い日は特にw)

冗談のようで、でもこれが一番確実で、且つ私にとってはネガも少ない思います。具体的には、3速/3,000rpm位までは、加速トルクを感じながら、徐々にとアクセルを踏んでいくようにすれば、このノック判定は回避できるようになります。

ていうか、エンジンが辛そうなときには、

きちんとシフトダウンして1個下のギアで加速しましょう(爆)。

実際、阿讃サーキット程度の勾配であれば、ただの一度もレギュラーマップ落ちしたことが無いです(必ず毎回PC繋いでデータをロギングしているのは、ここをしっかり確認するため、というのも理由の一つです)。

こういう視点で、この動画を見れば、エンジンの状態確認に使える、というのも納得いただけるんではないかと思います。また、聞こえてくるエンジン音から、ノック発生の兆候がないかの確認も、毎回しています^-^
※昨日のブログと同じ動画ですが、ご容赦を^^;



まぁ攻めているときは、3速ではこんな低回転域は使いませんし(2速はバンバン使いますけどw)、攻めていない時には、こういったアクセルの踏み方はしませんので、事象が発生しないのは当然と言えば当然ですね・・・^^;

3速、低回転領域からのフル加速は、下から一気に吹け上がり、そのトルク感が長く続くので、とても気持ちがいいのは間違いないですが、全く純正のノック判定を残したまま、今の下のトルクも欲しいならば、これが限界のライン。

もしこれより先に踏み込むなら、判定基準を下げるしかなく、もし下げるなら、どこまで下げるのか、が問題になります。

いっそのこと、判定を解除してしまえば、何速で加速しようともレギュラーマップ落ちも起こらないでしょう。しかし、それでいいならば、別に純正ECUのROMチューンにこだわる必要も無くなります。

ちなみに、今のロジックだと2,500-3,000rpm程度で判定され、それが100%完全にノッキングだと言いきれるのか、というと、きっと誤判定も含まれると思います。

しかしメーカー(NISSAN)がノウハウを蓄積して開発したロジック・基準ですから、ここを守っている限りは、大変な事態になることは無いと思います。

こういった意味で、このブログタイトル(ROMチューンの限界)を決めました。

何時ものごとく、書いてることが正しいかどうか、真偽の程は不明ですので、



信じるか信じないかは、あなた次第です m9(・∀・)ビシッ
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Posted at 2013/12/29 01:18:47

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この記事へのコメント

2013年12月29日 9:59
阿讃に行きたくてウズウズしてますね(^◇^;)

ニスモのCPUもレギュラーマップ はなかった気がします!
コメントへの返答
2013年12月29日 10:05
ウズウズが渦巻いてます(爆^^;)

あのNISMOがレギュラーマップなし!?意外でした。

流石にノック判定までは切っていないと思いますが、ドライバーに運転の仕方を要求するようなECUは、やっぱり出せないんでしょうね。

基本吊るしでしょうし、どの車でも問題ないレベルでファインチューンされてるんでしょうね^-^
2013年12月29日 11:50
昨日は、お疲れ様でした。
有意義なデータ取れましたね(笑)
やっぱり純正ECUはマージンとりつつ良く出来てますね
コメントへの返答
2013年12月29日 11:55
予想通り寒かったですね。

体感はイマイチ信じれませんが(笑)、データは正直でした^^;

こうやって自分で触っていくと、このノック判定もそうですが、純正マージンはかなり大きくとってるのがよくわかります。

そして抜けの無さというか、しっかりトラップ(捕捉)して制御してしまうあたり、流石ですね♪
2014年1月1日 12:23
いつも楽しく読ませていただいてます
今回も貴重なデータ取り成功のようで
良かったです♪
いつか我が家のファミリーカーの
現車合わせ手伝って下さい笑
コメントへの返答
2014年1月1日 18:10
レギュラーマップ落ちだと、ブーストかからないですし、点火も遅角して、ふにゃふにゃパワーしか出ないのが良くわかりました(/o\)

今年の笠岡空港ミーティングがあれば、是非参加したいと思っていますので、その時で良ければ、何度でもセッティングしますよー♪

興味があれば、たとも32Rにも、試乗して全開して見てください♪

2014年、今年もよろしくお願いいたします(* ̄∇ ̄*)
2018年1月13日 8:59
昔の書き込みに失礼します. それって6秒ルールのことですよね?260乗りのROM弄りの達人さんが以前おっしゃってました.
純正ECUで純正のPCMバルブで, ブーストだけアップして6秒フルブーストかけるとレギュラー落ちするっていうやつ・・・・・
コメントへの返答
2018年1月13日 9:30
昔のブログでもコメント歓迎です^^

6秒ルールですか。知りませんでした。純正ECUだと低回転域が比較的燃調薄め&点火時期進角方向ですので、こういう踏み方したときのレギュラーマップ落ちは、タイミング的にちょうど6秒くらいになるかも、ですね。

もう読まれたかもしれませんが、

http://minkara.carview.co.jp/userid/1374039/blog/32086169/

にて再セッティングし、レギュラーマップ落ちは解消しております。

結局、適切な燃調と点火時期が大切、というオチでした^^;

プロフィール

「朝練終了。久しぶりのCBRでしたが、やっぱりバイクのエンジンはバケモノです。四輪と比べちゃダメかもですが、レスポンス、パワーとも全開領域は私が扱える代物じゃない。こんな乗り物、よく公道走行が認可されたな、って正直思います。心のブレーキで、しっかり自制しないと、ですね👍️」
何シテル?   04/20 07:03
【所有車歴】 S13→HCR32→S15→JZS171→BMW F10→ 走りのBNR32、上質さとゆとりを愉しむW212、更なる非日常を求めたCBR600...
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