
その悲劇は昨日、突然にやってきた。。。
最近、私は日々の配達業務から開放され、市場のセリが終わってからは事務所でMacの前に向かうことが多くなっていた。昨日も追加の配達要請もなく、私は事務所でMacに向かってデスクワークをしていたのであった。
しかし、配達を毎日していたときの反動からか・・・
マクドが喰いたい!!
という衝動が胃からわき上がってきたのだ。なんぴとたりとも、食欲という名の欲望の元には無力。私はフラフラと事務所を離れ、気がついたときにはろくむし号のコックピットに座っていた(爆)
近隣のマクドまではほんの数分。午前11時のドライブスルーにほかにクルマの影もなく、ドライブスルーに入ると同時にマイクの前へと微速前進。
いらっしゃいませ。ご注文がお決まりでしたらどうぞ。
といういつもの台詞。
ふっ 今日はオトコかよ。
などと心で呟きつつ、何をオーダーすべきかしばし思案。
やっぱり限定モノでメガマックか?
いや、あれはニクニクしいしな、それにカロリーも高い。でもハラは減ってるしダブルチーズバーガーのセットあたりが腹の虫には妥当なラインか? いや、どうせカロリー気にするなら財布の中身も勘案して、コンサバにチーズバーガーのコンビ+コーラっていうセンも捨てがたい。。
などと思いつつメニューのパネルを見つめると・・・ピックアップアイテムが掲示されているパネルの右側半分には
てりたまバーガー&チーズてりたまバーガー
の文字。春を感じさせるピンクの背景が私の胃袋においでおいでと優しく手を振るではないか。いやいや、私はマクドのてりやきバーガーは甘ったるくて好かんのだ。あまつさえパティをたれに漬けてから
焼いてもいないのに「照り焼き」とはこれ如何に!? と、いつも反感を持っていたではないか!(ちゅど~んっ!)
そんなものにうつつを抜かしてはイカン! という私の心とは裏腹に、私の舌は
チーズてりたまバーガーセット。コーラで。
と注文していたのだ。。
嗚呼、哀しきかな限定商品パラノイア(T_T)
ま、頼んじまったもんは仕方ない。喰わねばモッタイナイ。580円を支払い、チーズてりたまバーガーセットの仕込まれたいつもの紙バッグを真紅のレカロ・ナビシートに放り出し、一路市場への復路をひた走るGDBアプライドD。
さすがに事務所で食べるのはヤバかろう、と気を遣い、再び2階の駐車スペースへとWRブルーのボディを滑り込ませる。
EJ20の鼓動をとめ、ウィンドウは閉めたままでルーフベンチレータをオープン。強風の今日のような日は、このベンチからの風が心地よい。
まずはコーラをひとくち。限定アイテム迎撃準備を整える。
そして、ドライバーズシートに座ったままの姿勢でフライドポテトを数本、口中へ投入。。フライドポテトから落ちる食塩の結晶がシートに落下せぬよう、細心の注意を払っ・・・いや、注意を払うまでもなく塩はシートには落ちていかないではないか。。
おい。ポテトに塩がかかっとらんぞ(-_-)
微妙にわき上がる怒りと焦燥感を抑える。いかんいかん、こんなつまらんことで腹を立てるな。あそこの店はオーダーミスもしょっちゅうではないか。それに塩控えめだからカラダにも幾分は優しいはずだ。鎮まれ、鎮まるのだ。。。
ふっとため息。そして深呼吸をひとつ。微妙な塩からさにポテトの持つ本来の味わいを感じつつ、たまにはこういうナチュラルな味もいいではないかと自らを落ち着かせる。。
さて、それでは春限定メニューを拝むとするか。
「I'm Lovin' It」のテキストが躍る紙の袋におもむろに左手を挿入し、暖かな手触りにつかの間の春を感じる。テリヤキバーガーの包みっていうのはこんなふうにやや厚めの紙を使ってたれがしみ出すのを防いでたんだよな、と反芻しつつ、件の限定商品を左手で掴み、紙袋の外へ。
まさしくその時であった。。。。
紙袋から半身だけ姿を覗かせた黄色い包み紙、その重みが急に手の中で軽くなった。
ズルッ ドサッ!
そのままの姿勢で凍結する私の左手。そしてフリーズする思考回路。ほどなくして再起動した私の目に映ったモノは。。。
紙袋という奈落の底で、フライドポテトと渾然一体となった哀れな限定商品の末路だった。。。。
私の論理回路が事態の把握のために急速に回転し始める。推察される事態の原因はこうだ。
キッチンで調理され、テリヤキバーガー専用の厚手の包装紙に包まれた限定商品「チーズてりたまバーガー」は、紙袋の中に投入される際に、開け口を下に向けた状態のままで梱包された。
それを知るよしもない私がチーズてりたまバーガーの包みを上半分だけ掴んで持ち上げたところ、汁成分が多いことに加えてこれが染み出すことを防止する目的でコーティングされているビニール素材のため、「てりやきタレ」という必要にして十分な潤滑成分を得たこの春限定商品は重力という不可避の力に引かれ、紙袋底部に鎮座するフライドポテト(塩なし、Mサイズ)に向かって落下、衝撃と共にタレをポテトに飛び散らせて崩壊してしまったのだ。
なんということだ。。なんとしたことだっ!
悪いのは俺なのか!? それとも中途半端な入れ方をしたあのマクドの店員なのか!? ああっ!? いったいどっちだっ!?(T_T)
NOooooooooっ!!!(号泣)
一気に堪忍袋の緒がメルトダウンし、怒りゲージMAXに達したろくむし号ドライバーは後先考えずにネイキッドかつ半壊状態のチーズてりたまバーガーを
左手で鷲づかみ!
ぬぉぉぉぉっ! と、
連邦軍艦隊に特攻するドズル・ザビが如くに怒声を発し、猛然と崩壊寸前の危うい状況に陥っているランチメニュー本体に襲いかかるのであった(核爆)
そして、この吠える野獣の口中に滅したランチ本体のあとには、見るも無惨な状況となった、
タレまみれの左掌
のみが残された。。。。。。
な~んて感じで、なんとも悲惨なランチが展開されてしまったんですよ(涙) もちろんタレの洗礼を浴びてしまったフライドポテトも、もはや「フライド」ポテトと呼ぶに耐えられない状況、まさしくマクド流に言うなら
「てりやきポテト」ですよ(どっか~んっ!)
泣きながらこのてりやきポテトも完食して、使用不能となった左手をかばって右手だけで車内の後片付けをして(T_T)、歩いて事務所に戻って手を洗いましたとさ(泣)
普通ならそのままろくむし号でセリ場の中まで乗り付けてくるんですけども、まさかスウェードのスパルコステアリングを「てりやきハンドル」にするわけにいかんですからね(核爆)
というわけで、てりやきバーガーへの怨念がさらに強化されてしまったろくむしの哀しい昨日のランチストーリーでした。。
ハンバーガー落っことしただけでネタにしてしまうなんて、我ながらアホだなぁ、なんて思う今日この頃なのでした(^_^;)ま、インプの中を汚さなかっただけ、まだマシだったということで自分を慰めることにしようっと(爆)