
というわけで、事前予告していた「ろくむしのグルメ探訪シリーズ」でございます(ちゅど~んっ!) ったく、いくつわけの分からんセルフ企画を立ち上げてるんだか(^_^;)
というわけで、今回食べに行ったのは徳島が誇る料亭「古今 青柳」でございますm(_ _)m 本来なら私ごときが敷居をまたげるようなお店ではないのですが、今回は取引先の業者会の懇親会、ってことで、こんな大それたお店に初めて足を踏み入れることができたわけです(^_^;)
そもそも、この業者会の今回の趣旨のひとつが「日頃めったに行くことができないような料理店に行くのも、ひとつの勉強だ!」ということもあり、どうせなら徳島県内でおそらく一番のステータスを誇っているであろうこのお店に決定した、ということのようです。
お店はもともとは徳島市内の一等地にあり、名高い料亭として全国的にも有名な存在で、東京にも出店していることが知られているんですけども、このたびこの市内の本店を閉め、今は鳴門パークヒルズという新しい施設の中に新たなお店を開店しています。
その場所たるや・・なんと徳島の走り屋の聖地、「鳴門スカイライン」の中にあったりなんかして(ちゅど~んっ!)
もともとはドイツレストランがあった跡地に建てられているので、ドライブウェイの中腹というロケーションなんですよ。しかしここは風光明媚ないいところで、部屋からは全室、鳴門海峡や大鳴門橋が見渡せるという贅沢なもの。
というかこの建物自体、実は青柳の所有ではなく、徳島の財閥である「大塚製薬」の社主が、自らの趣味で作ってしまったという、いわば「完璧なこだわりの日本建築」なんですね(^_^;) で、その建物の中にテナントのような形で青柳が入っているらしいです。
さてさて、そんなことはともかく、とりあえず鳴門スカイラインを激走(爆)してやってくると、辺りはすっかりと陽も落ちて暗くなっているのですが、無粋な街灯なんぞひとつもなく、薄暗い夕闇の中にフットライトのような間接照明でその存在が確認できます。しずしずと歩いていくと、和装の女性によるお出迎え(*^_^*)
車好きの私としては、奥のガレージに佇んでいる、年代物のジャガーを見逃すはずもございません(^^)/ やはりこういうお店には、ベンツやセンチュリーの類ではなく、はたまたベントレーやロールスロイスでもなく・・・クラシックジャガーが実に似合うのであります(笑) というよりも、こういうところに佇んでいるジャガーは、
ジャグア
って呼びたくなりますな~(核爆)
中に入ってみると、決して豪華絢爛!というわけではないのですが、建築なんかにはまるでシロートの私がみても「こりゃスゴい!」と唸ってしまうような荘厳な空間が広がっていました。和室なんですけども、醸し出す雰囲気がタダモノではないです。決して高級、っていうのではないんですけども、「これぞ和の神髄!」って感じでしょうか(*^_^*) 確かにカネに糸目を付けずに好き勝手に素材からこだわり抜いて作り上げた和装建築ってのはスゴいもんだな、と(汗) まさしく
「陰影礼賛」(^^)/ の世界観でございます(爆)
さて、部屋はもちろん全部個室になってるんですが、部屋にはいると意外にも「あれ? 普通やなぁ」っていう印象。
しかし、席についてオノボリさんらしくキョロキョロと見回してみると・・・う~む、やはりなんか違うぞ(滝汗)
障子の入った丸い格子窓、なぜだかきちんとピッタリ閉めてなくて、2センチぐらい真ん中で透かしてあるんです。その向こうからはほのかな柔らかな明かりが(*^_^*) う~ん、、やっぱりこれも演出か!? (滝汗)
もちろん部屋からは鳴門海峡が一望にできます。何気なく座ると、しっかりと足下は掘り抜きになっていて、実にリラックスできますし、部屋の片隅には着物がかけてあります。。。私は着物の目利きなんてできないんですけども、きっとこれも高いんだろうな、と(滝汗)
この会食の予定時間は3時間取られていました。なにがなんでも、まさか3時間もかからんやろ? って思ってたのですが・・・料理の出てくるタイミングというのも実にゆったりとしていて、結局終わってみれば料理をしっかりと堪能して3時間が経過しておりました。
さてさて写真の料理は、これが実は
「先付」っていう、いわばオードブル。先付でこれですよ(滝汗) なんと豪華なんでしょ(^_^;)
ホントはコレ、出された状態では上に置かれている器が下に置かれている器のうえに載っており、さらにその上にはフタがされている、いわば二重の器の状態で出てきます。手前の葉っぱの中にはお寿司はひとつだけ入ってるんですよ。
私なんかときたら、こういうのにはてんで慣れてないですから、この葉っぱの上に付いているオレンジ色の花びら、さらにはフタの上にも同じものが置かれていたんですが、これって見た感じニンジンっぽいんだけど、これも食べるのかなぁ? なんてしょーもないことが気になって仕方がない(ちゅど~んっ!)
とりあえずこのニンジンは食べずに置いておいたのですが(苦笑)、料理に手を付けていくと・・・とにかくどれもビックリするぐらいにおいしいんですよ。その食材からイメージする味のひと味もふた味も上を行く洗練度といいますか。もちろんその食材の味はするんですけども、ものすごーく洗練された味なんですね。
で、曲がりなりにも食に関する仕事をしている身の上ですから、食べ始めてすぐに気がつきましてよ。
この料理、完璧に地産地消なんじゃないの??
そうなんですよ~ あとから挨拶をしていただいた料理長からも説明があったのですが、この青柳の料理はそのほとんどが、徳島で穫れたものばかり。完全なる地産地消を実現しているんだそうです。もちろん、徳島で穫れたもの、というだけでなく、その中でも一級品のみを使っている、とのこと。
そりゃおいしいわけですよね(*^_^*) 恐れ入りました。。そして、なにげなくツクシが入っていたりして、早春の雰囲気も醸し出しております。
まぁこういう解説なんかはグルメ評論家でも何でもない私なんぞがするようなもんじゃないですよね(汗)
最後のデザートまで、見事なまでに徳島の名産品のみを使った巧みな和食が全部で8品(だったかな?)もちろん高級な食材もあるんですけども、なかには「ちくわとそば米、すだちの碗物」なんていうシンプルなものも(^^) 決して高い食材ではないんですけども、それでも素材を厳選すると、こんなにもおいしくなるものか? というサプライズがいっぱいでした。
もちろん、お魚関係も見事のヒトコト。アオリイカや天然鳴門鯛など、使われている魚は別に珍しくもないもので、普段わたしが市場で飽きるほど見ているポピュラーなものばかりです。
でも、その中でもいい物だけを選んで、手間はかけるけれども決して華美な味付けをせず、素材の持つ味をうまく引き出した料理は目から鱗でした。アオリイカってこんなにうまいの!? っていうのが同席していたメンバーの共通した感嘆の声でしたね。ほんと、こんなスゴいものを体験できただけでも今回は大満足でした。
ただ、この会合が終わって帰ったのが22時を回っていたので、次の日の仕事は辛かったですけどね~(涙)なんせ帰宅が何時であろうと出勤は2時過ぎですから(号泣)
でもほんと、こんなにおいしいものがすべて徳島の産物だと思うと・・・・
ビバ! 徳島!! (^^)/(^^)/ (笑)
で、気になるお値段なのですが。。。お一人なんと3万円でございました(ちゅど~んっ!)
もちろん、今回は会社代表として赴いているので自腹ではないから出席できたようなもんですよ(涙) おそらく今後、私がこのお店に来るコトなんてないんだろうなぁ~(ため息)
いやはや、そう思うと切ないですね~(苦笑)
ま、つかの間いい夢を見せてもらいました、ってことで(T_T)