昨日は昼から社長といっしょに高松まで逝っておりました。というのも、レクサス徳島から招待を受けていたんです。なんの招待かというと
レクサスオールラインアップ試乗会
っていうイベントが開催されたんですよ。どうやらこのイベントは全国あちこちで開催されているみたいなのですが、レクサスの全車種を取りそろえて、お好みのクルマを、そのライバルになる他社のクルマといっしょに比較試乗してもらいましょう、っていう内容。もちろんレクサスがそんだけのお膳立てをして開催するイベント、単にお決まりの試乗コースをタラタラと乗って、記念品をもらってはいオシマイ、なんていう内容なわけがありません。
まず会場となるのは高松にある「サンメッセ高松」っていう、いわば見本市会館のような広い場所。ここの広大な駐車場にパイロンを並べて特設コースを造り、ここを思いっきり走らせてみましょう、ってな内容なんですよ(^o^)
ライバル車と同時に比較試乗、しかも全開走行アリ、とくれば・・・実際に購入を考えているヒトにとってはまたとないチャンスですよね~(*^_^*) ってことで、レクサスLSの購入を考えているうちの社長と一緒にいそいそと出かけてきたというわけなのです。
先日から社長はレクサスLSのリアビューが気に入らないってんで、メルセデスの試乗に行ったりしてたわけなんですが(^^;) 今ご執心なのはBMWの様子でして(苦笑)
なんでも先日出張したときに高速道路のSAで、隣りに駐車していた黒い750iを見て「カッコええなぁ~」と
ビビっときたらしい(爆)で、出張から帰るなり・・というか、帰り道に徳島のBMWディーラーに逝って実際に750iを見てきたらしいんですよね(ちゅど~んっ!)
それ以来
「なんかええなあ~ビーエム」とか言ってるわけなんです(^^;)
今回はもちろん、比較試乗車としてBMWも用意されている様子でしたから、社長も忙しいのにわざわざお出かけした、っていうわけ(苦笑)
会場であるサンメッセに到着すると・・・恭しく美人の受付嬢さんたちがお辞儀をして受け付けでお出迎えです(汗) そうだ、これはレクサスのイベント・・・普通とはやっぱり違うんだろうな~と、この時点でちょっと緊張(汗)
受付で招待状を出し、とりあえずは今回のドライバーはワタシってことで登録。どうやら今回参加するメンバーは四国四県から集まった10組ほどのようです。
定刻になるまで待合室のようなスペースで、今回のプログラム内容を紹介するDVDを見ながら洋菓子とコーヒーでまったり。
プログラムを見ると、まずは走行前にブリーフィング、そのあとでレクサス車に搭載されている危険回避デバイスを実際に体験する試乗(もちろんライバル車でも走ります)、その後、特設コースで全開走行、フルブレーキを含んだ試乗を行います、とあります。
なかなか本格的な内容なんですよね~(^^)
実はワタシ、社長から
「今回はなんか○○○ッ○必要なぐらいの試乗らしいぞ」なんて聞かされてたので、しっかりと用意して会場入りしたんですよ。
何かというと・・・
マイヘルメット(核爆)
だってぇ~ せっかく
持ってるのに借り物を被るのもシャクだしぃ~ってことだったんですが・・・会場に逝ってみればもちろんですけどヘルメットとグローブを持参してるヒトなんて皆無(汗)思いっきり浮いてしまってます(滝汗)
ブリーフィングでもヘルメットが必要だとかヒトコトも説明はないし、紹介DVDでもドライバーは普通にノーヘルで走ってるし(爆汗)
謀ったなシャァっ!(ちゅど~んっ!)
要らんところでハジをかいてしまいましたが、とりあえずヘルメットは会場の脇の椅子の上に飾っといて(^^;)、せっかくだからドライビンググローブだけは持って試乗コースのほうへと向かいました。
試乗コースの脇にはずらーっと並んだレクサスの現行車種。もちろん、
IS-Fもありますよ~(ヨダレ) 今回の試乗では、LSとGS、ISの中から好きな車種1台の試乗ができるのと、そのライバルとなるBMWあるいはメルセデスの1台、合計2台を試乗することになるのですが、それ以外に「エキストラ試乗」ってことで、対象となっているLS、GS、IS以外の車種でも同じコースを走らせてもらえることになってたんですね。
もちろんワタシが選んだのはIS-F(^^)/ こんな機会でもないとこんなモンスターをフル加速、フルブレーキング、姿勢制御デバイスが介入してくるような速度でのコーナリングなんて試したりできないですもんね~(*^_^*)
まずは現地でもブリーフィング。前半はレクサスLS600hとメルセデスS600、BMW760iという3台を使ってレクサスの統合車両姿勢制御デバイスである
「VDIM」の、ライバルに対する優位性を実感してもらおうっていうプログラムです。できるだけイコールコンディションとするため、今回の試乗車はライバル車も含めて、
全てのクルマがミシュランの同じ銘柄のタイヤを装着しているんだそうです。
なんとまぁ徹底してること(汗) そういや会場のテントもスゴい立派なモノだったし、テント脇には喫煙コーナーが設けてあるんですけども、この喫煙コーナー、暑いときにはこちらにどうぞ、ってことでエアコンの効いた部屋が用意されてるんです。その部屋って言うのが
アルファード(どっか~んっ!)
こんな高価な喫煙室、初めて見ましたよ(滝汗)
そしてこの「喫煙室」のヨコには、特設のトイレが設置されてるんですが・・このトイレも超弩級。。。
なんと・・・
観光バス(ちゅど~んっ!)
ビビりますわまったく(汗) 会場が暑い場合には、このエアコンの効いたバスの中からコースが見渡せる、っていう寸法ですよ(^^;) エアコンが効いてるこのバス、もちろんエンジンがかけてあるんですけども、排気ガスが臭いだろうからと、マフラーにはダクトが繋げられ、そのダクトは排水溝の遙か下ににゅーっと・・・。そこまでするんですか(滝汗)
念のために聞いてみたんですけど、この観光バス、スタッフが乗ってきたのではなくて、純粋に
トイレ 兼 暑いときのコース見学室
のためにチャーターしてるんだそうです(爆汗) れ、レクサス恐るべし(涙)
さてそれはさておき、画像のコースがこのVDIMのテストコース。係のヒトが黄色いバケツで路面に撒いているのは石けん水です(爆)
しかもコースの上にはゴムマットが敷いてあります。このゴムマットの上に洗剤入りの水を思いっきり撒き、この上を時速30キロでスラロームする、っていう内容。ちなみにこの洗剤、椰子の実洗剤ですからエコです、ってのを強調してましたよ(笑)
簡単に説明すると、通常のクルマに装備されている姿勢制御デバイス(メルセデスやBMWではESPと呼ばれます)は、タイヤの空転を検知してから制御を介入させますが、レクサスのVDIMではタイヤが「空転しそうな気配」となったときから制御を開始、ブレーキやエンジン出力、ステアリング舵角などいろんなデバイスを統合して制御するのが特徴なんですね。
で、実際に走ってみることに。にぎにぎしくブルーのドライビンググローブを履いて順番を待ちます。最初にレーシングドライバーによるお手本走行を見ているのですが、やはり実際にこのコースを時速30キロで進入してステアリングを切った瞬間にアクセルを踏んでください、って言われても・・・なかなかうまくできないものですよね(^^;)
普通なら滑りやすい路面でハンドルを切った瞬間にアクセルを入れるなんてこと、誰もしませんよね(汗)画像で見れば分かるとおり、ハンドルを切るまでに10メートルもありませんから、その間に30キロまで加速してしかるのちにステア操作とアクセル操作なんていうのはけっこう難易度が高いと見えて(^^;) みなさんメルセデスでもBMWでもレクサスでも、ごく普通にオンザレールで曲がってしまいます(苦笑) もちろん路面のμが凍結路面並しかないような場所で、それでもFRのクルマが普通にこんなタイトコーナーを曲がっていくだけでもスゴいことなんですけどね。。
で、いよいよワタシの番です。ここは一発、ジムカ経験者としてお手本を見せないとね(笑)まずワタシが乗ったのはメルセデスのS600でした。じつはメルセデスを運転するのはこれが二度目でしかなくて、しかもこんなSクラスなんてのは初めてですよ(滝汗)おもったほどに運転席からは大きさを感じないのはサスガにメルセデスだな~ なんて感心するまもなくスタートの順番(滝汗)
威勢良くスタートしてステアリングを右に切り込むと、そこからやや強めにアクセルON! そしたらまぁ~
ずっさ~っ!!!
と、思いっきりテールアウトの姿勢になって反射的にフルカウンター(^^)/ なんとか持ちこたえてオツリで続く左コーナーをタコ踊りしながらクリア(汗)
あんなデカイ重たいクルマでテールアウトのドリフト姿勢になったなんてのはもちろん初めての経験ですけども、意外と冷静だったのはそうなると分かっていたからか、テールアウトしてからはESPが制御を介入させたからか、はたまたS600のシャシーの基本特性が優れているからなのか? そのへんは分かりませんけども、
Sクラスでドリフトっていうなかなか萌える体験をさせていただきました(笑)
スタート地点に戻ると、インストラクターさんから
ナイスススピン!(^^)/
って褒められるし(ちゅど~んっ!) みんな萎縮してなかなかスピンモードまで逝けないので、今のはお手本のようなスピンでしたよ、ってことらしい(爆) スピンして褒められたのも初めてでしたね(核爆)
続いてレクサスLS600hで同じコースを走ってみます。できるだけさっきメルセデスで走ったときと同じように走ることを心がけてみます。
勢いよくスタートしてパイロンで右にステア、同時にアクセルON! 一瞬、さっきのメルセデスと同じようにズルっ! っと行きかけるんですが・・いやもっと短いかな、ズっ! っていうぐらい・・・ズッっといったあとは何事もなかったかのように、すいすいとスラロームしてゴール地点に到着(^^)
た、たしかにコレはスゴいデバイスですよ(滝汗) 危険回避の最終手段としては実に優秀なデバイスですね、これ!
ただ、考えてみたら600hはハイブリッドで四駆なんですよね。たしかにズッ! っていったときにもフロントから引っ張られるような感覚・・・そう、インプと似たような駆動感があったので、やっぱ四駆ってのも効いてるんですよね? とメカニック担当の方に質問してみると、
いえ、四駆の制御がはいるよりも先にVDIMが介入するので、FRの460でも同じですよ、とのこと。時間が余ったので、試してみますか? というので、もちろん試します!(^^)/ ってことに。
ってことで、600hの予備機としておいてあったLS460が引っ張り出されてきました。実際、社長がレクサスで買うかも知れない一番の有力候補は600hではなく、現状では460なんですよね。ほら、600hは
トランクが小さいから(^^;)
で、同じように460でこのコースを走ってみました。スタート前にテントのほうをチラッと見ると・・・参加者や関係者がずらーっと一列に並んでこっちを凝視してるのが分かるんです(爆汗) し、視線が痛すぎ(>_<)
確かに同じように制御が入り、明らかにメルセデスとは違ってすいすいとコースをクリアできるんですが、やはり600hとは少しだけ違ってフロントが逃げる感覚はありますね(^^;)
とはいえ、FRの460でもしっかりとVDIMは効果を発揮し、安全に極限の危険状態から脱出ができることが分かりました(^^)
乗り味云々とか車体の基本特性、ファントゥドライブかどうかは別として、咄嗟の危険回避がこうして誰でもできるのか、それともできないのか。 そういう意味では実に意味のあるシステムであると思いますね。
続いては前方の障害物をレーダーと赤外線で検知してブレーキや回避行動を促すシステムの体験。レクサスLSでは、前方に障害物があるのにドライバーがブレーキや回避行動を取らない場合(居眠りとかよそ見してるとか)、まず最初にブレーキを促す警告灯が激しくメーター内で点滅、それでもそのまま走行するとこんどは「ピピピピピピ!」と警報が鳴り、それでもそのまま逝くとシートベルトを強く巻き上げてドライバーと助手席のパッセンジャーを拘束、いよいよ衝突が避けられない距離までそのままいくと、クルマが勝手に急ブレーキをかけて「できるだけ衝突速度を落とす」ということを全て自動でやってくれるんですよ。
このシステムを実際に体験させてくれるんです。
衝突する対象物はさすがにヒトや他のクルマっていうわけにはいかないので、今回はバスマットをぐるぐる巻きにした柱を路面に垂直に立て、これをヒトに見立て、この「障害物」に向かっ
て時速50キロ、ノーブレーキで突入するっていうことをやるんですよ(爆)
これもほんとに緊張しちゃいますけども・・・思いっきり逝きましたよ!(笑) 実際のとこ、前方に(柔らかい物体とはいえ)思いっきり障害物があるのに時速50キロで突入するっていうのはかなり恐怖です(^^;) 50キロってこんなに速かったっけ? って思えました。
まっしぐらに障害物に向かっていくと、たしかにインパネの中で警告灯が点き、すぐに警報、そしてシートベルトが「ぎゅぎゅっ!!」って感じでかなり強く締まります(汗)
そして衝突の直前、かなりのノーズダイブとともに急減速、そのあとで「ばっちーんっ!」と障害物をはね飛ばして、あとは自分でブレーキを踏んで停車。
たしかにシステムはちゃんと働きますね。実際、まったくのノーブレーキで突入するよりはかなり衝撃は軽減されるんでしょうけども、この障害物が「ヒト」だったら、おそらくこのヒトはタダでは済まんだろうな、とは思いますけどもね(滝汗) ここまでできるなら、もうちょっと煮詰めて欲しいものですけど・・・たしかスバル・レガシィに搭載された「アイサイト」って、障害物の手前で停止するところまで制御するんじゃなかったっけ??
ちなみに今回もインストラクターさんからは
「ナイス衝突!」と褒められました(どっか~んっ!)
そのへんのこともメカニック担当さんに聞いてみましたが、
アイサイトのことは詳しくは知らないのですが、ステレオカメラや赤外線、CCDカメラといったデバイスの違いはありますが、基本的な動作の仕方は一緒だと思いますよ、ってはぐらかされました(^^;)
とはいえ、実際の路上では警告の点滅、警報っていう時点でドライバーは回避行動を取るでしょうからね、こういった衝突を回避するための警告システムを実用レベルで搭載していることに意味があるんでしょうね。
あ、もちろんですけどこの試乗プログラムにはライバル車は登場しません(^^;) メルセデスにもBMWにもこのテのデバイスは未搭載ですしね。
さて、このあとは特設コースでハンドリングや加速力、ブレーキ性能などを実際に走って試してみるプログラムへと進みます。
コースの説明を受けてから、いざ出陣! ワタシはまずライバル車としてBMW760iに乗ってコースに出ます。まず時速60キロで大きめのスラローム。V12気筒エンジンの咆哮をかすかに聞きながらコーナーへと進入すると、やっぱりスポーティな走り味が持ち味のBMWとはいえ、大きくて重いという感覚が前面に出てきてしまいますね(汗)
それでもオンザレール感覚でスラロームをクリアしていけてしまうのはさすがというところなんでしょうか。なんせ2トンを遙かに超える大きな鉄の塊が60キロでひらりひらりと左右に曲がっていくんですからね。。
ただ、やはり重さを感じてしまったのもまた事実ではありますが(^^;)
スラロームを終えると一旦停車して、今度は左にステアを切ったままの状態からフルスロットルで100メートルほど全開走行。そのあとでフルブレーキングに近い状態で減速して目標パイロンのところで停車できるようにブレーキコントロール、というセクションへ。
左に曲がりながらV12がフルパワーで後輪を回転させるわけですし、制御なしならおそらくその場で即座に定常円ドリフトモードに入るでしょうね・・。でもさすがに制御がキッチリ効いて、ほぼオンザレールでフルスロットルを受け付けてしまい、そのままストレート区間では怒濤の加速を開始。。やっぱ6000ccはダテじゃないですね(滝汗)
そこからのフルブレーキング、もちろんABSも作動するほどの踏力でペダルをまずは踏みつけ、そこから加減して目標となるパイロンの脇でぴたっと停車。このブレーキのコントロール性はさすがですね!(^^)/ ブレーキフィールについてはやっぱりBMWがこの日一番のフィールだったと思います。
そこから今度はタイトなスラローム区間。砂利が少し浮いている山道を想定したコースレイアウトで、途中2カ所にはゴムのプレートが敷いてあって、わざとコーナー途中のギャップで跳ねるようにしてあるんですよ。
コーナリングフォースが一番かかっている状態でギャップを踏んだときの挙動の乱れ方と、その収束の仕方にご注目、っていうわけです。
ここでもBMWはけっこう優秀でしたよ(^^) クルマの基本特性がいいって感じがしますね~ ただ、操作系ががっちりと剛性感がある反面、これは裏を返せば「操作が重い」っていうことにもなるわけで(汗)、タイトなワインディングではどっしりと落ち着いていて少々のギャップなんぞきれいにいなしてしまうけれど、それなりに腕力がいるのもまた事実でした(^^;)
まぁこんなでっかいサルーンでワインディングなんぞ攻めるもんじゃないとは思うんですけどね(笑)
そして一旦停車してもう一度フルアクセル、フルブレーキのストレート区間があり、最後に町中の取り回しを想定した、極低速で極端に狭いパイロンの間をゆっくりとスラローム、というかすり抜けていく区間へ。
ここはまさしく、町中で狭い場所をくぐり抜けていくようなときの取り回しの良さを体感するところなんですが・・・こういうのはやっぱりでっかい外車はニガテって感じですね。
ステアリングを思いっきりフルステアであっちに回してすぐにこっちに回して・・・うんしょうんしょ、って感じになっちゃいますね(^^;)
これでテストコースは終了となります。
続いて同じコースをLS600hで試走。明らかに操作系が軽いですね~ これを
軽快で洗練されていると感じるのか、それとも
軽くてカッチリ感が乏しい、頼りないと感じるのかはやっぱりドライバーの感性次第、ってところなんでしょうかねぇ??(^^;)
アクセルを入れたときのスタートダッシュは明らかにLSのほうが上です。BMWと同じ調子で踏んだら思いっきり速度が乗りすぎてしまいました(汗)でもそこからの高速スラローム、多少は「よっこらしょ」感はあるものの、BMWよりはずっと軽快に、重さを感じずにクリアしていけますね(^^)
そして左ステア状態からのスタートダッシュ。もうこのへんはVDIMの効果もあって、まったく危なげがないのはESP制御の入るBMWと同じです。ブレーキも基本的にはよく効きます。きっちりとパイロン脇で止まることもできました。よく効く、扱いやすいブレーキだと思いますが、直前に乗ったBMWのブレーキと比較してしまうと・・・う~ん、やっぱりブレーキはBMWのほうが一枚洗練されてるかな? というか安心感が大きい気はしますね(苦笑)
そこからタイトなワインディング模擬区間。ここでもギャップもすっきりといなし、軽快に駆け抜けていくのはさすがです。こんなタイトなコーナーを、こんなデカくて重いクルマがすいすいと走れるんだなぁ~って思うと・・・ただただイマドキのクルマってのはスゴいもんだと感心しちゃいますね(汗)
続いて再度のフルアクセル&フルブレーキ区間を経て、極低速の取り回しチェック区間へ。LSには低速で素早くステアリングを回すと、ステアリングのギア比が変化して、少し回しただけでもステアリングが大きく切れる、可変レシオステアリングが搭載されています。さらにもともとパワーステアリングのアシスト量もBMWなどの外車よりも大きいので、こんなタイトな区間でも「よいしょよいしょ」っていう感覚ではなく、ほいほいすいすいとクリアして逝っちゃえます(^^) このへんはやっぱり日本の道路事情を熟知した日本のメーカーの作る車だなぁ~っていう部分ですよね(^o^) 明らかにレクサスのほうがラクチンです。
こんな感じで比較試乗は終了。
最後にお待ちかねのエキストラ試乗!
IS-Fでこのコースをもう一度走ります(^^)/
シートに座って、エンジンをかけると・・・
ぐおんっ!! もうこの瞬間たまりませんね~(笑)音質までチューニングされているというV8ユニットの音はサイコー! ブリッピングすると、ビンビンと跳ね上がるタコメーターと官能的な音。やっぱええわ~(萌)
そして、スタート地点へと移動するだけでも、「やっぱこれぐらいのサイズがええねぇ~」っていう感覚が強くて、もうやる気モード満開ですね(笑) 60キロのスラロームなんてあっという間に60キロに達するし、そこからスラロームしても安楽そのもの。すいすいとクリアしちゃうし、直線区間でちょっとステアリングを振って遊んでる、ぐらいの感覚でラクラクとスラロームをクリアして逝けちゃいます(笑)続くフルアクセル区間では怒濤の加速を堪能。シフトアップの時の官能的な音にまたまたシビレ上がってしまいました(笑) フルブレーキ、ここでは意外にも大きめなABSの作動ショックがあったのですが、これはわざとこういうショックを残したスポーツABSだからなんだそうです。う~ん、スポーツABSだからってそんなゴクゴクとした衝撃を残す必要あるんかなぁ?? とは思いましたけどね(苦笑)
ワインディングセクションでもなんの危なげもなく、決して軽量とは言えないヘビー級のGTカーはひらりひらりと駆け抜けます。メカニック担当さんやインストラクターさんがおっしゃってましたけども、「これぐらいのテストコースではIS-Fには安直すぎて全然性能を発揮できないですね」っていうのもよく分かりました(^^;)
このコース、欲を言えばGRBろくむし号でも走ってみたいですね~ どんな感じの挙動になるんかなぁ??
IS-Fでスタート地点に戻ってくると、
時間がありますから、もう一台乗れますよ
っていう嬉しいお知らせ。そこでIS-Fで狂喜乱舞しているワタシに
「オススメはBMW335iですよ」って言うので、コイツに乗ってみました。
エンジンをかけると・・・おひょっ!?(汗) こ、これは・・・これ、フツーのカタログモデルなんよね?? と、にわかに信じがたいぐらいにスポーティなんですよね~ 正直、こっちのほうがIS-Fよりも分泌されるアドレナリンは多いように思いますね(汗)ブリッピングさせた回転の上下なんて、まんまレーシングエンジンみたいな鋭さ(汗) これが普通の「3シリーズでエンジンの大きな方」のクルマなんですか??(^^;)
走り出すと・・・うわ~こりゃ楽しいぞ!(爆)こっちもIS-Fに負けてないっすよ~(^^)/ 絶対的な動力性能はさすがにV8の5000ccにはかないませんけども、伸びやかに速度を乗せていく加速は十分に速いし、ブレーキは7シリーズよりも車重が絶対的に軽いせいもあってか、制動距離も断然短いですし、コントロール性も抜群です。乗って一番楽しいのはこの335iかも(爆)
ってなわけで、全てもプログラムを終了して帰ってきたのですが・・・。
ワタシに「さて、買うならどのクルマ?」って言われると・・・
悩みますね~(苦笑) 今回は最初の低μ路以外ではレクサスとBMWしか乗らなかったわけですが・・・レクサスなのか、それともBMWなのか・・・。こりゃ難しいです(汗)
結局、レクサスの完成度はじっさい高いと思いますね。電子制御デバイスの完成度はダントツですし、乗り味も洗練されています。
対するBMWはやはり独逸車なんですよね~ 重厚長大でカッチリ感があり、剛性もやっぱりスゴい。内装もとにかく過剰なまでにガッチリと作り込まれてて、ちょっとやしょっとじゃ緩んできそうにないぐらいにガッチリしてます。とにかくカタい、そんなマジメな車造りが感じられます。アウトバーンで鍛えられた基本性能もやはりさすがですしね。。。やっぱり世界で評価されている第一線級の高級車、世界を代表する高級サルーンってのはスゴいもんですわ。
国内発売まだ3年目のレクサスがそれに匹敵するほどのクルマを作ってしまってることもスゴいんですが(まぁ当然、トヨタの技術力があるからですけど)、ここまで来るとブランドのステイタスとかを別にしたら、クルマとしてハードウェアとしてはもう「お好みでどうぞ」ってことになってしまうんではないかと。
社長がBMWにするのか、それともレクサスにするのか、ほんとにとどのつまりは
「社長のお好みでどちらでもどうぞ」っていうことになっちゃうんでしょうねぇ~(笑)
ただ、ワタシのリクエストとしては・・・やはりうちの社長にはレクサスLSに乗ってもらいたいですね。
現在67歳のうちの社長、さすがに若いときのような反射神経は期待できないわけですし、いわば紅葉マークのシルバードライバーなわけでして(^^;) 電子制御デバイスに頼ってでも、「少しでも安全、危険回避能力の高いクルマ」に乗っててもらいたい、ってのが正直な子供の心理ってところですね(^^;)
さてさて、かなーりの長文になってしまいましたけど(滝汗) 今回の試乗会はワタシにとってもかなり楽しく、タメになるものでした(^o^)
またこういう機会があったら、試乗してみたいですね~ できれば、GRBとIS-F、そしてランエボ、GT-Rを比較試乗してみたいな~(ちゅど~んっ!)