日産「フルオートフルタイム4WD」

1986年に登場した日産・パルサーにあったのが「フルオートフルタイム4WD」。
センターデフに「ビスカスカップリング」を使う4WDシステムです。

ビスカスカップリングは、ドイツのビスコドライブ社が開発した流体クラッチです。
前輪と後輪に駆動差が生まれると、ビスカスカップリングが後輪に駆動を配分します。
センターデフにビスカスカップリングを装着した4WDは日本初でした。

当時、パルサーの兄弟車が「ラングレー」「リベルタビラ」。
この両車にも「フルオートフルタイム4WD」は設定されていました。

「フルオートフルタイム4WD」を評価されて、1986年カーオブザイヤーを受賞しました。

日産はセンターデフだけでなく、前後デフもビスカスカップリングにした「トリプルビスカス・フルオートフルタイム4WD」を発表しました。

「フルオートフルタイム4WD」は、手軽な価格で何の操作もなく駆動を配分する4WDでした。
安定した走りを提供する日産の技術力が生んだ4WD でしたね。