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てうてう1のブログ一覧

2019年05月19日 イイね!

秘密の練習 最終章・・・12 「笑って!お父さん」

秘密の練習 最終章・・・12 「笑って!お父さん」
皆様こんにちは。



秘密の練習の続きになります。
昨日の彼女さんの父親の逝去に皆様からのお悔みと励ましのコメント有難うございました。


話は戻ります、平成も終焉で、令和へ一歩一歩と時間は向かいます。




父親の容態を案じたAくんと彼女さんは有る行動に出ました。

病院にて

彼女さん「お父さん!お願いがあるの」

病床の父親にある提案を持ちかけたのです。


       
       それは・・


父親「それでいいのか?Aくんはイイと言ってるのか?」

彼女さん「イイのよ、それしかないの!だからお願い」

父親「ワシの事ならもういいよ・・おまえ達2人で決めたのなら」

彼女さん「ならいいのね?」

父親「院長にはワシから頼んでみるから、調整しなさい」




彼女さんとAくんの提案とは・・?


いつものファミレスにて

彼女さん「教官!もうこれしか方法が無いんです!」

私「そうですか、体調があまりよく無いようですし」

彼女さん「後は父の身体の具合と病院の許可が出るかです」


そして・・・父親を見舞った彼女さん


父親「ワシの外出だが、院長があまりいい顔せんのだ」

彼女さん「ホンの2時間でもいいの!なんなら1時間でも!」

父親「ワシが外出するには医者と看護師が同行せんと許可出来んと言うんじゃ」



ここでこの作戦の概容を説明します。

父親を外出させて貰い、一緒に彼女さんとAくんで写真撮影をしよう!
それには着付けとかスタジオに入らなければいけません、時間が掛かります。
それを終えて父親は病院へ戻るという筋書き





彼女さん「そう・・無理なの・・ね」(T_T)

父親「でもな、ここの院長はワシの友人だし、奥の手を出してくれたぞ」

彼女さん「お医者さんと看護師さんが同行してくれるの?」

父親「おまえ達がイイのなら奥の手がある」


父親の言う奥の手とは・・?


父親の外出は許可しない事はないが、制約がありリスクも伴います
いっその事 病院内で撮影をしてはどうか?
着付けが終わり次第病院へ直行、又は病院で着付けを行う
ホールを借りて撮影をすれば緊急事態でも対処出来るというもの


彼女さん「ホント!いいの?」それまで沈んでいた表情の彼女さんでしたが元気を取り戻したようです。(想像の範囲です)


父親「いいのか?Aくんに聞きなさい、OKなら院長に話しておく」

彼女さん「イイに決まってる!」

彼女の友人家族が経営する美容院に依頼していた衣装と着付けを確認
勿論、彼女さんの友人も協力すると快諾♪





病院のホールを借りました。

そこには主役の彼女さんとAくん、そして両親 


「笑ってお父さん」♪カメラマンから固い表情の父親へ笑顔のリクエストです。


私はその場に居ませんので解りませんが、彼女さんのお話から書いています。


自分の足で立つ事も困難になった父親、車椅子を母親が押しています。

父親「綺麗じゃ!○○(彼女さん)ワシは!こんな・・」(涙ぐむ父親)








彼女さん「笑って!お母さん、私が車椅子を押すよ」




娘の姿を見て目頭を押さえた母親だったと言います。

「笑ってくださ~い!いきますよ~!」

院長「笑わないと!○○!(院長は父親の友人)お父さんやろ!」
院長と事務長、看護師長、担当の看護師さんが数名駆けつけました。

父親「あぁ・・そうだな・・笑わないと」(固い表情)

カメラマン「もう一枚行きますよ!」「はい!」



撮影は準備も含め2~30分だったと聞きました。

病室へ戻り院長の計らいに対し
父親「ありがとう!無理言うたなぁ、すまん」






院長「いいよ、娘さんの晴れ姿見れて良かったなぁ」

母親「ありがとうございます!ほんとにありがとうございます!」

ドアの外に戻って来たAくん
病室の話し声が聞こえます。

父親「ワシは幸せモンじゃ!娘の晴れ姿が見えて!新しい息子も出来たし」

院長「今度は孫の顔じゃな?頑張ろうや!○○(父親)元気になろうで!」

父親「そうよなぁ~孫かぁ~」

院長「それじゃあ、また来るから、お大事に」

病室のドアが開きました。
そこに新郎のAくん

Aくん「院長先生!今日はありがとうございました!」

院長「おめでとう!○○ちゃん(彼女さん)は子供の頃から知ってるよ、綺麗なお嬢さんになったねぇ~幸せにしたげなさいよ」

Aくん「はい!自分達の我儘を聞いて頂いてありがとうございました。」

院長「そうそう、お父さんが話していた教官さんとやらは?」

Aくん「急に決まった事ですから、後で報告します。」

院長「そう、どんな人かと思ってね」

(こんな私ですから・・会わない方が(笑))





父親「今日はイイ日じゃ!気分がイイ♪」
母親に語り掛けます。




去っていく院長に深く頭を下げたAくん

Aくん「失礼します」病室のドアをノック

母親「どうぞ」

Aくん「今日は有難うございました」

父親「こっちこそ!有難う!今日は今迄で2回目のイイ日だ!」

Aくん「?2回目ですか?」

父親「1回目はあの娘が生まれた日、2回目はこんなイイ婿さんと結婚した日」





Aくん「婚姻届は未だ出していませんけど・・」

父親「そうだ!婚姻届の証人は教官さんに頼みなさい」





Aくん「解りました、教官にお願いしてみます」

父親「頼んだよ、今日は少し疲れたから・・」

Aくん「ありがとうございます、失礼します。義父さんお大事に」

父親「あぁ、ありがとう」


そこで私の出番ですm(__)m


婚姻届の証人の欄に私の名と家内の名を署名しました。


私「お父さんがそんな事を?オレに署名?いいのかな?」

彼女さん Aくん「いいんですよ!お願いします」





彼女さんの父親が愛娘とAくんに書いた手紙があります。
私は少し読ませて頂きました。

その内容は?

愛娘に贈った父親からのメッセージとは?


さて、この続きはまた・・この次に(^_-)-☆


ご拝読頂きまして、ありがとうございましたm(__)m












Posted at 2019/05/19 15:36:41 | コメント(4) | トラックバック(0) | 秘密の練習 | 日記
2019年05月18日 イイね!

秘密の練習 最終章・・・11 「親として・・」

秘密の練習 最終章・・・11 「親として・・」

秘密の練習 最終章・・・11でございます。

今回のお話ですが、悲しい内容になります。

既にお気付きの方もいらっしゃると存じますm(__)m



以前から闘病中だったAくんの彼女さんの父親がお亡くなりになりました。


このブログを書くべきなのか?否か?心の葛藤がありました事を付け加えさせて頂きます。


私は聞いた事を書きますが、少し脚色してあります。



元号も平成から令和に変わろうとする5月初旬

彼女さんの自宅に1本の電話が入りました。

母親「もしもし○○でございます」

相手「○○さんですね?ご主人の容態が!」

電話の相手は彼女さんの父親が入院している病院からでした。

母親「はい!直ぐ行きます!」

彼女さんと母親はすぐさま病院へと急行

彼女さん「お父さん・・・頑張って!」
母親「Aさんに連絡しないと!」


病院の駐車場へ乗り入れます。

彼女さんのワゴンRを飛び出した親娘はメインロビーへ駆け込み
父親の居る病室を目指します!




看護師さんの居る詰所前を通り過ぎ、廊下を駆けます!

「お父さん!」

病室の前です。 ドアを開けます。

「お父さん!」「お父さん!」親娘が父親に呼び掛けます。

Dr.「○○さん(父親)奥さんと娘さんが来られましたよ!」



目を開けた父親

身体のあちこちにカテーテルや点滴のライン
酸素濃度や心拍数を診る為の数々のコード

心拍数は正常値よりも悪いとDr.は言いますし酸素濃度も低下
点滴も入り難く全身状態はかなり悪い状況






Dr.「マスク取りますか?」

完全には酸素マスクは外しません、少し顔の前で浮かせた状態でNs.さんが保持

父親「・・・あ・・り・が・と・・う」

かすれた声で妻と愛娘に言いました。

父親「し・・あ・・わせ・・に」

明らかに彼女さんの事を想う言葉だと思います。



彼女さん「お父さん!」

母親「お父さん!」


父親の目から一筋の涙が頬を伝いました。





10:23分



Dr.「○○さん!○○さん!」

心拍数を示す波形は一本の真っ直ぐな線を示していました。
心停止の警告音が響きました。








Dr.「10:23分 ご臨終です」


Aくんが病院に到着したのはそれから数分後の事でした。


Aくん「お父さん!」

暫くの間、家族との静かな時間が与えられます。


繰り返しになりますが、今回のブログは筆が進まなかったのです。


最後までご拝読頂いた方に感謝とお礼申し上げます。












Posted at 2019/05/18 22:17:39 | コメント(9) | トラックバック(0) | 秘密の練習 | 日記
2019年04月14日 イイね!

秘密の練習 最終章10・・・「お父さんありがとう」

秘密の練習 最終章10・・・「お父さんありがとう」

「お父さんありがとう!」

「うん・・幸せになれよ」

これはAくんの彼女さんと病床の父親との会話です。

唐突に始まりました「秘密の練習」のお話です。


私がAくんからこの話を聞かされた時、事態は切迫している事が理解できました。


「教官、自分!結婚しますっ!」



私「おぉ!いつ?」

Aくん「まだ先を考えていたんですが、早い方がいいんです」

私「どした?何かあった?」


こういう話です。
Aくんの彼女さんの父親は病床に在り容態が芳しくないと言います。
ですから、早急に結婚すると伝えて来ました。



善は急げと申しますが、彼女さんの父親が式に出席出来るのだろうか?
一抹の不安が過ぎります。


それからこんな事も彼は言いました。
Aくん「教官、義父さんに会ってもらえますか?」

私「別に構わんけど、どうなの?具合は?」

Aくん「ハッキリ言って悪いです、ですから出来るだけ早く」

私「解った!会おう!お父さんに伝えてくれ」




と、いう事で彼女さんの父親に面会する為に病院を訪ねました。

病室は以前に居た3階から5階の病室に替わっています。

ドアをノックします。

私「失礼します。てうてう1です。」

中から声が聞こえました「どうぞ」

その声の主は彼女さんの母親の声でした。

私「失礼します」

母親「こんにちは。どうぞお座りになって下さい。」

私「ありがとうございます」

ベッドに横たわる父親の姿を見て愕然となりました。
以前に会った時よりもやせ細り、顔色も優れません。

父親「てうてう1さん、わざわざ来て貰ったのに・・こんなみっともない姿で済みませんね」父親が口を開きましたが、その声に力は有りません。


父親「あの子の結婚・・・見れそうに無いです」

私「ご結婚されると伺っております、ですが○○(父親)さんお元気になられて二人の結婚・・」

私の話を父親が手で制しました。

父親「もう、解ります・・無理です・・時間が無い」




母親「ちょっと私出てきます」
状況を察した母親は頷いてドアから出て行きました。父親は続けます。


父親「あの子は優しい娘でね、私の自慢なんですよ」



私「・・・・・」

父親「小さい頃に娘から貰った私の似顔絵・・大事に仕舞ってます・・大好きなパパ・・」

私「解ります、お嬢さんの優しいところはよく解ってます、人を思い遣る気持ちとても立派だと思いますよ、あの歳で中々そうは出来ませんから」

父親「ありがとう・・そう言って頂けると私も厳しく育てた甲斐があります、てうてう1さん・・・あなたにお礼が言いたくて・・」

私「そんな事・・いいですよ」

父親「私は大きな勘違いをしてたんです、子供の将来を自分の考えだけで無茶苦茶にするところでした、あなたに会ってね・・あなたに言われて私の考えは間違っている、違うって思ったんです」

私「あの時は凄く生意気な事を申しました、失礼しました。」

父親「私こそ偉そうな事を言ってしまって・・ちょっと水を・・」
以前にAくんを一喝した力強い声はもう過去のものになりつつあります。


口を湿らせる為に水を含んだ父親



私「今年もお庭に梅の花が綺麗に咲いてるでしょうね?」

父親「○○(彼女さん)から写真を見せて貰いました、綺麗でした」

私「ですから、お元気になってお嬢さんのご結婚を見届けましょうよ」

父親「・・無理ですなぁ・・私には解るんですよ、もう近い」

私「大事なお嬢さんの晴れ姿でしょ?最後まで見届けるのが親の務めじゃないですか!頑張りましょう!」







父親「それでね、結婚の写真を前撮りしようかと思うんです、私の我儘でね」

私「はい」


病室のドアの外に人の気配を感じました

私「どなたか来られたんでしょうか?」

父親「ウチの家内でしょう」

ドアに向き直りノブに手を掛けます、ドアを少し開けました。

私「お入りになって下さい」

外に居た母親、彼女の目には涙が光っていました。
私「さぁ、中へ」



その流した涙を父親に悟られたくなくて、エプロンの裾で拭います。
母親「済みませんねぇ、お湯を貰いに行ってました」

父親「そうか・・」


気丈に振舞う母親 無理に作った笑顔が痛々しいです。

母親「お客さんを待たせてしまいました、てうてう1さんお茶でも」

私「いいえお構いなく」


父親「毎日、娘が仕事の帰りに来てくれるんです」

母親「お父さん、喜んでねぇあの娘が来ると元気になるんですよ」

私「父親と娘はやっぱりそうなんですかね?」

父親「あの娘の指に婚約指輪を見た時、あぁ・・いよいよだって思いました」




そう言えば、Aくんが婚約指輪をプレゼントしたって言っていました。
彼女さんは凄く嬉しそうだって伺っています。


母親「Aさんって見掛けによらず真面目なんですねぇ、緊張してねぇ」
務めて明るく振舞おうとする母親
ですが時折、頬を濡らす涙が私の胸を熱くします。


私はその後、やり切れない気持ちで病院を後にしました。



暫くして彼女さんから電話を貰いました。
彼女さん「こんばんは教官 父のお見舞いを有難うございました。」

私「いいんですよ、オレもお父さんの話が聞けて良かったですから」

彼女さん「父の我儘を聞いて頂いてありがとうございます」

私「お父さんが自慢の娘だって言われていましたよ」

彼女さん「お父さん・・今日・・さっき・・」途切れ途切れになります
電話の向こうで泣いているんでしょう


彼女さん「喜んでいました・・教官に会えた事、お礼を言えた事」

私「そうですか、頑張って下さいってお伝え下さいね」

何とか二人の晴れ姿を見せてあげたい!
また胸に熱いものが込み上げて来ました。



それでは皆様イイ日曜日を~m(__)m





Posted at 2019/04/14 09:02:00 | コメント(6) | トラックバック(0) | 秘密の練習 | その他
2018年11月11日 イイね!

秘密の練習 最終章・・・9 「よろしくお願いします」

秘密の練習 最終章・・・9 「よろしくお願いします」




「ワシが動けるうちに、おまえを嫁がせたいんだ」

「・・・!」w(゜o゜*)wマジ!?


「ワシもこの身体、もう仕事へは復帰できん」



皆様おはようございますm(__)m


突然帰ってまいりました「秘密の練習」



この会話は彼女さんと父親の会話なのです。
勿論、私が直接聞いた訳ではありませんが、凡そこういうお話でした。



父親「ワシも入院してばっかりだ、色々考える時間があってな」

彼女さん「・・・・・私はA以外と結婚しないから!」(尖ってます)

父親「そうだな・・ワシが間違っとるんかな・・」

彼女さん「えっ?」w(゜o゜*)wマジ!?

父親「ワシはこの歳まで、ずっと会社会社で突き通して来た、大勢人も見てきた、コイツは中々イイ奴だな!コイツは大した事はなさそうだ・・そんなのが解るようになった」

彼女さん「それで?」

父親「まぁ聞け、だからおまえに苦労させたくなくてイイ婿を探していた、大きな会社のしっかりした男
家柄も良くて頭の切れる男、そういうのが娘にいいんじゃないか?と思っとった」



病床の父親が娘に語った事

では・・また次回~(^.^)/~~~














というのはジョークでして、病床で父親の口から出た言葉

父親「おまえがイイと思ったようにすればいい」


彼女さん「えっ?」


父親「ワシもこの調子じゃ、歳だし・・おまえがAくんが良いならそうすればいい」

彼女さん「お父さん・・」(T_T)
何だか素直に喜べない彼女さん


父親「近いうちにAくんを呼んでくれんか?」

彼女さん「いいけど・・大丈夫?」



彼女さん「もしもし教官!ウチの父から許しが出ました!」

彼女さんが喜び勇んで私に電話を掛けて来ました。

私「そうですか!良かったですねぇ!」

彼女さん「でも、なんだか凄く寂しそうで、何だか・・父が凄く小さく見えてきて」

私「そうなんですか・・他に何か特別な事を言われたとか?」

彼女さん「Aに会いたいから呼べって事です」






Aくん「失礼しますAです。」

父親「どうぞ」

Aくん「失礼します」

父親「よく来てくれたね。座りなさい」


病院を訪れ父親に面会したAくんですが、聞いた話を少し脚色してありますが、内容はこうです。

父親「わざわざ呼びたてて申し訳ない、話があってね、私もこういう状態だから外でという訳にいかんのでね」

Aくん「お身体如何ですか?」

父親「まぁ悪くなったり良かったりでね、その・・話なんですが・・えー」

Aくん「はい」

父親「今日はウチの娘は居らんから、えーその・・」

Aくん「はい?」

父親「Aくん!ウチの娘を宜しくお願いします!」

Aくん「はい!ですが、待って下さい。自分に言わせて下さい」




Aくん「○○さんを自分にください!お願いします!」

父親「はい!それが順番というもんだね、こりゃ私の勇み足だったよ、済まない」


父親「娘から何度も聞いてるよ、Aくんのそういうところがイイそうだ、私もそう思うよ、今迄テストしたみたいで済まなかった!この通りだ」

ベッドの上で正座をし傍らに居るAくんに深く頭を下げた父親


Aくん「そんな!やめて下さい!頭を下げるのは自分の方です!」

父親「Aくん!こんな父親でいいかね?私が手塩にかけて育てて来た一人娘だが、親想いのいい娘に育ってくれた、私の自慢でね、子離れしてないと思われても仕方ないんだが」

Aくん「そうは思いません!親ならそうだと思います」

父親「Aくん、最近あなたの教官さんに似て来たようだね」

Aくん「そうですか?」

父親「私ねぇ、あの人に会って色々説得されたり、話を聞いてるうちに親の考え、エゴを子供に押し付けたらいけないって事に気付いたんですよ」

父親の話は続きます


父親「学歴があって大きな会社で責任ある仕事に就いていて安定した生活がずっと送れる、そんな相手がイイって、でもねぇ君に会って話をした時、それから病室に乗り込んで来た時に思いました。
このAくんって男は娘を守ってくれる!私なんかよりもずっと娘の事を理解してくれている!

Aくんの眼です・・私はその眼で君が解ったよ。誤解しなさんな・・確かに若い頃は色々あっただろう、だけど!これから娘と前を見て歩いて行ってくれる頼りになる私の息子だ!」


Aくん「・・・」Σ(゚Д゚;o)


この時Aくんの目から大粒の光る物がこぼれました。


彼は渾身の力を込めて言いました
 「宜しくお願いします!」


父親「はい、こちらこそ、娘を宜しくお願いします」





彼女さん「教官、ありがとうございました。」

私「よかったですね~♪」

Aくん「自分・・最近教官に似て来たって言われました」

私「ははは、そうなの?」



私「お父さんの具合は?正直・・どう?」

彼女さん「あんまりよく無いみたいです、焦ってるのかな?」

私「そうですか。結納とか?具体的には?」

Aくん「何か良く解らないんで、しきたりとか言うでしょ?」

彼女さん「何だかあんなに反対してた父が急に変わったでしょ?心配なんですよね~」

Aくん「教官に宜しく伝えて下さいって言われました」

私「そう、ありがとう♪俺も凄く嬉しいよ~A~よかった~」(何だかウルウルしそう)






彼女さん「今迄、反対されて家を出ようと思った事が何回あったか、でも認められて堂々とAと居られるのは嬉しい♪」

Aくん「○○(彼女さん)何度も泣いてたのも知ってるよ・・ゴメンな」



今回の「秘密の練習」はこれでおしまいです。

また、いつか・・

ありがとうございましたm(__)m



Posted at 2018/11/11 09:40:28 | コメント(9) | トラックバック(0) | 秘密の練習 | 日記
2018年09月30日 イイね!

秘密の練習 最終章・・・8 「泥酔」

秘密の練習 最終章・・・8 「泥酔」「もしもし・・教官・・さん?ですか?」

聞き覚えの無い声?でも発信された携帯番号は彼女さん・・あれ?


皆様おはようございますm(__)m

突然始まりました「秘密の練習」でございます。

先日の連休の事、Aくんの彼女さんからの着信がありました。

私「もしもしてうてう1です」(聞き覚えのない声に戸惑う私)

電話の相手「教官さん?で宜しかったでしょうか?」

私「・・・失礼ですが、どちら様でしょうか?○○(彼女さん)のお電話ですよね?」

電話の相手「失礼しました、私○○(彼女さん)の友達のFと申します」

私「はい?」







事情を聞けばどうやら彼女さんは学校の同窓会らしく皆で集まっているようです。

その2次会で飲み過ぎたようで「教官を呼んで!」と言っていると言います。





私「私ですか?・・・はい・・」

私は自宅に居ましたので、Aくんに連絡を取ります

私「もしもし・・○○さんがな同窓会で飲み過ぎた言うて電話してきたぞ」

聞けばAくんは長距離に出ていて、遠方から帰って来ているようです。

Aくん「まだ無理です、あと3~4時間は掛かりそうです、済みませんご迷惑掛けてしまって」

私「親御さんに電話してみるか?」

Aくん「どうしましょうか?ホントにご迷惑掛けます!」

私「俺のご指名なら俺が迎えに行くのがいいかなぁ?一応Aに聞いてみんと・・」

Aくん「お願いします。帰ったらあいつによく言っときますから!」


再度、彼女さんに電話を掛けます。が・・なかなか繋がりません(ーー;)

盛り上がってるんでしょうね、きっと・・


何度か呼び出しの後「もひもひ~○○れすぅ~あはは~」(泥酔の彼女さん)

私「もしもしてうてう1ですが」(ダメかなこりゃ?)ヾ(・_・;)チョット‥

彼女さん「あはは~きょ~か~ん♪」(呂律が怪しいですね)




私「誰かに代わって頂けますか?」

電話の相手「教官さん?」先程私に電話を掛けてきた方のようです。

場所を聞き、私が迎えに行く旨を伝えます。


が、彼女さんは「バスで帰る!」と言っているようです




こんな泥酔した若い女の子をバスに・・物騒な世の中ですから、保護?に向かいます。

ウチから1時間位で彼女さんの居る居酒屋に到着しました。

グーちゃん(ラクティス)を停めて店に入ります。

店内は混雑しています。

彼女さんの姿を見つけ、そのテーブルに近づきます。7人くらいで盛り上がっています。

私「こんばんは。てうてう1です」

電話の相手「きゃ~ホントに来たぁ~」(この人も酔ってますね)(^_^;)





彼女さん「きょ~かん!私帰りま~す」

私「飲み過ぎですよ、Aに叱られますよ」


支払いは後日にという約束で連れて帰ります。

同級生の男子「○○に変な事するなよ~」

他の女子「そ~だそ~だ!家に送り届けてよ~」


私「ε- ( ̄、 ̄A) フゥー 」

「解っております」


グーちゃんの後部座席に座らせます。「忘れ物はないですか?」

彼女さん「な~いれ~す」(もうグダグダやな・・ヾ(´゚Д゚`)


私「気分が悪くなったら言うて下さい」(吐かれると困りますからね)





私は黙って彼女さんの家を目指します。

時折ミラーに映る彼女さんに目をやりますが、眠っているようです。

30分位経過したでしょうか「教官、停まって下さい」

私「はい」道路脇に寄せます

彼女さん「きょ~かんゴメンなさい・・・(´_`illi)」

私「ちょっと飲み過ぎですね、ポカリか何か買って来ます」


彼女さんに飲み物を渡し「大丈夫ですか?まだ家までは距離があります」


彼女さん何を言い出すのかと思ったら「Aのバカ!アホ!早く迎えに来い!バカ!」

私「  ?   」

彼女さん「お父さんの所にこれから行きたいです!」唐突にΣ(゚Д゚;o)

私「無理です!もう10時です、明日夜が明けたら行けばいいですよ」
(彼女さんの父親は入退院を繰り返しています、今は入院中だそうです)


彼女さん「A~のバカ・・クスン・・・」

私「じゃあ家に帰りますよ」


彼女さん「潮風に当たりたいです」

私「遠回りですが、海沿いの道を帰りましょうか?」(彼女さん家へ行くには随分遠回りです)


暫く走って海岸線に出ました 沖合いを航る船の灯りが見えますし、遠くの工業地帯の不夜城の明かりが夜空を照らします。



私「海に出ましたよ」


彼女さん「・・・・・・」






眠ったのかな?






私「帰りますよ」





彼女さん「窓開けていいですか?」

私「起きてたんですか、どうぞ、夜風が少し秋の風に変わりましたね」

彼女さん「わぁ♪」初秋の夜風が潮の香りを伴って車内に流れ込んで来ます


私「少し酔いが醒めましたか?」


彼女さん「教官、ありがとうございます」

私「・・・・いいえ」

彼女さん「私・・・Aと上手くやっていけるのかな?」

私「・・・・」

彼女さん「父の事もあるし、Aとこのまま・・」

私「・・・・・・」

彼女さん「娘が嫁に行くってどうなんでしょう?親って・・?」

私「寂しいでしょうね、でも親としては嬉しいです、きっと」


彼女さん「寂しいですか?」

私「その立場になっていないと解らない部分もありますけど、やはり寂しさは隠せませんね」

彼女さん「そうですよね・・A・・・」

私「Aは今こっちへ帰って来てますからね」

彼女さん「待つのって・・長いですね」

私「はい、長い長い航海に出て何ヶ月も家族の顔を見れないのは辛いですよ」






彼女さん「仕事の時は忘れちゃうんですね」


私「そうです、出港の号令でスイッチは切り替えなくてはいけないんですよ」


彼女さん「私はAが無事に帰って来てくれるのを待つんですネ」

私「そうなりますね」

彼女さん「航海・・かぁ・・」

私「Aは陸という海を航海して○○さんの港に帰って来ます」

彼女さん「窓閉めます、酔ってたのが醒めちゃいました」

私「もう直ぐ家に着きますよ」

彼女さん「教官、ありがとうございました」


彼女さんの家で下車させました。玄関を入るのを見届けて


「おやすみなさい」


翌日Aくんから「昨日はご迷惑を掛けました。ありがとうございました。」

私「長い航海お疲れ様でした。待つ人の所へ無事に帰って来てくれてありがとう」


Aくん「  ?   」

















Posted at 2018/09/30 10:15:21 | コメント(3) | トラックバック(0) | 秘密の練習 | 日記

プロフィール

「@楽農家 さん 見る度にムカつきますねぇ!嘘・大げさの取り締まりはJAROへ通報~」
何シテル?   07/13 06:13
てうてう1です。120系ラクティスからカローラスポーツに乗り換えました。 宜しくお願いします。 とてもシャイです 一方通行の方は無理です! ご...
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