2020年07月28日
イタリアの車、どうなんでしょう?故障しますか?
と良く言われるのですが、一度はしますね。だいたい中古で買ってますので。
しかし、それよりも魅力を伝えたいのです。しかしこれがわかりにくいんですね。最近はパワーワード気味に。
「イタ車ってなんでも60馬力のリッターカーなんですよ」
というようにしています。
ファイヤエンジン、1200CC、60馬力。1.1だと55馬力。パンダは1.0で50馬力でしたね。それなりになる。でも、1.1、1.0になると車体も軽くなるので、重さ感はあまり変わりません。
驚きだったのは、代車で借りたニューパンダ。あれはほんと軽快な走りで、評判の悪いデュアロジックですが、走りと味付けは最高でした。
カローラですら100馬力ぐらいあるわけですから、たいていの人には非力と思われます。私の同僚なんか240馬力の日産乗ってますから、プントを買うと言った時
「なんでこんなの乗るの?」
と、露骨に変人だという顔されました。60馬力のオートマに60万円?気が狂ったか?
って顔。でもですね。これがイタリアの車って、みんなそうなんですけど、全然不足に感じないのですよ。そりゃ遅いですよ?でも、爽やかに、ちょうどよく走るのです。なんとかなる感じ。
無理しない、普通である、ピッタリである。そう、人間はこのサイズ、この馬力、このスピードで走るのです。という普通の味付けが絶妙なのです。
スパゲティーだって、味がついた小麦粉ですよね?でもうまい。ビザだってトマトとチーズが乗った小麦粉ですよね?でもうまい。
そういうものと似ています。なんでローマじゃパンダばかりなんだ!ってみんな思うでしょう?
マッキナは普通の人は普通のものがカッコいいのです。スーパースターはフェラーリ、アメリカ人や中国人はランボルギーニかもしれん。
しかし、マンマのパスタが好きなヤツらは、60馬力の1200CCがいいわけです。
僕も海辺の街の魚屋でアジの干物を買って食べるような男ですので、60馬力の1200CCぐらいがしっくり来る。というわけです。ただ、それに気づくまではだいぶんかかりました。
ちょうどいいことが良いことなんだ。歳なんですかね。やっぱり。
Posted at 2020/07/29 00:00:56 | |
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