谷口ジローさん

昨年から今年にかけて多くの人の訃報が
入ってきましたね。
最近はオヤジが若い頃に影響を受けた才能ある
方達が召される事が多くなり寂しい限りです。

その中でも一番衝撃を受けたのが2月11日に届いた、
漫画家の谷口ジロー先生の報せでした。

80年代初頭の「事件屋稼業」の頃から、その端正で
精緻なタッチの絵には惹かれていたのですが、
リスペクトすべき対象として決定的にさせたのが
87年から足掛け9年の歳月をかけて原作の関川夏央氏
と共に創られた「坊ちゃんの時代」です。

夏目漱石が坊ちゃんを書いた明治という時代に
日本の近代化という波にのまれながら生きる人たちを
描いた作品です。。。

この作品の後から「歩く人」や「犬を飼う」など日常の
小さな出来事を淡々と描かれる、セルフポートレートの
ような作品を創られ、その後大ヒットとなった
「孤独のグルメ」に結ばれていきます。。。

まったく予期せぬ中の訃報だったので、
自分の中で整理がつくのに時間がかかりました。。。

本当に惜しい才能を失ったものです。。。