民族の祭典

NHK大河ドラマの「いだてん」の中で、
嘉納 治五郎率いるオリンピック誘致使節団が、
1938年に行われたベルリン大会を前に
圧倒されるエピソードがあります。。。

ヒットラーのナチスドイツの国威高揚を
目的とした大会の記録映画「オリンピア」を
監督したのが、レニ・リーフェンシュタールです。。。

今では、Youtubeでも見ることができますが、
そのスペクタルな映像は、現在の目で見ても
記録映画を超えた芸術的な作品だと感じます。。。
あまりに狂信的過ぎて、ホラー映画としての
見方もできますが。。。

彼女は戦後、ナチス協力者として世間から
黙殺されるのですが、70歳を超えた時に出した
写真集「ヌバ/NUBA」で再評価を受けます。。。

アフリカのスーダンに住む原住民の、肉体に宿る
美しさを見事に切り取った写真集は、日本でも80年代
PARCOのアート戦略で評判になりましたね。。。

芸術なんて所詮、政治や権力に翻弄されるものなんだと
オリンピックの開会式を見て改めて感じます。。。