avot-kunのブログ一覧

あまり裕福な家でなかったので
小学5年生で新聞配達を始めました。。。
毎月お給料をもらった後の楽しみが、
雑誌「オートスポーツ」を買う事でした。。。😎

1978年はマリオ・アンドレッティの栄光も
ロニー・ピーターソンの悲劇も含めて、
ロータスの年となりました。。。

さて光あるところに影あり。。。
この年のテールエンダーで取り上げたのは、香港の
大富豪が率いた セオドール・レーシングです。。。



その白い醜いマシンのスポーツカーノーズには
赤色で「徳利賽車隊」と漢字で書かれていました。。。

オーナーの セオドール・テディ・イップは、自身も
レーシングドライバーとしてマカオGPなどに参戦する
ほど、レースに対して情熱あふれる人物でした。。。

そんな彼の情熱がモータースポーツの最高峰である
F1に注がれるのは時間の問題でした。。。

1974年、エンサインのスポンサーとしてF1へ参入、
そして1977年 遂に自身の名を冠したセオドール・
レーシングとして本格参戦を開始します。。。

翌1978年にチーム初のオリジナルマシンとして
デビューさせたのが、セオドールTR1でした。。。

このTR1は、イギリスのコンストラクターのラルトが
77年F1参戦を目指し開発していたのですが、資金問題
により参戦計画が頓挫した際、セオドールが設計図を
買い取り製造した曰く付きのマシンでした。。。

フッフッ、ブサイクですね。。。
遅いオーラが満ちあふれています。ラルトも本気でこれで
戦おうとしていたのでしょうか？

上の画像はプレスデビューの時なんですが、やけに広い
コックピットに座ったドライバーのエディ・チーバーの
笑顔は何なんでしょう？

アメリカ人の20才のルーキーにとっては、このマシンでも
十分戦えると思っていたかもしれません。。。
これ、大きくていいじゃないか。。。みたいな感じ。。。

チーバーは緒戦2戦で予選不通過後エンサインへ移籍。。。
（チームはクビにしたと言っていますが。。。）

3戦目南アフリカGPからは、これもルーキーの
ケケ・ロズベルグがステアリングを握り、
このレースで初めて予選を通過しますがリタイア。。。

その後7戦まで予選不通過を繰り返しチームは、
ようやくこの鈍重なマシンに見切りをつけます。。。
その後ウルフの中古車を買って参戦を続けます。。。

まぁ、踏んだり蹴ったりのマシンですが、この年の
F1ノンタイトル戦（昔イギリス国内だけでF1を戦う
シリーズがありました）BRDCインターナショナル・
トロフィーで優勝を飾ります。。。

超ウェットコンディションの中で行われたレースは
17台中13台リタイアとなる荒れた展開の中で、
ロズベルグの超絶的マシンコントロールによる勝利と
なりました。。。
このレースによりケケの評判が一気に上がります。。。

これがセオドール・グランプリにとってF1での
唯一の勝利となります。。。いい話だなぁ。。。



👆ちなみにこの年のビルボード年間No.2です。。。
♫フィーバ〜　フィーバ〜♬