我家のモーリス君は養子に来た当初からアイドリングが落ち着かないので高めにしてごまかしていました。アクセルを少し煽ったりすると少しづつ下がる状態で典型的な二次空気を吸い込んでいる症状でした。

キャブのスロットルシャフトはカタカタしている、こうなるとシャフトだけでなくキャブ本体も減っているかな。英国車のいいとこは部品が出ること、今回買ったのはスロットルシャフト、ブッシュ二個、パッキン、バルブ取付ビスでした。これだけ買って4000円弱、安!分解するとスロットルシャフトは見事に段減りしているしキャブ本体も少し減っている。一番の問題は作業の段取り、ブッシュは外形8mm、長さ9.5mm、左右のブッシュのセンターは限りなく誤差がないように開けなければ動きが悪くなる。ただブッシュの穴の深さはキャブ本体を貫通せず途中で止まっているんです、だから一回で左右貫通して開けられず片方づつしか開けられないんです。きびし~い!キャブ本体の穴も多少楕円になっているのでもう基準が出せない。もう最後は失敗覚悟で穴あけをしました。

ブッシュを入れたところ、よく見るとブッシュが止まっているのがわかると思う。ブッシュを入れたら今度は新しいスロットルシャフトを通して動きを見る、ドキドキする瞬間、重すぎればキャブはゴミとなる。う~ん少しほんの少し重いか。このくらいなら使っていればあたりが取れて軽くなる範囲だがリーマーを通せばいいはずだが6.35mmのリーマーなんて持っていないし売ってないと思ったら売ってました。でも3000円以上するし、そもそも一度しか使わないのでドリルを使うことにしました、まず6.3を通すとスカスカ、次は6.4そんなにきつくなく指で回しただけだがシャフトを通すといい感じ!
今回結果オーライでしたがただ運がよかっただけです。次にもう一度やれば間違いなく失敗します(笑)

部品も錆さびなのでビス一本まで錆を落とす。

そのままでは錆びるので今回なんちゃってクロメートメッキをしました。使うのは染めQのゴールドです。染めQの粒子は非常に細かいので厚ぼったくならないのがいい。

組付けるとこんな感じ。

結果ですが今までアイドリングが1500回転前後だったのが1000回転に、もっと落とせるがこの年代の英国車に多く使われているクラッチのレリーズベアリングがカーボンの円盤なのでクラッチを切ると抵抗が多く回転が100以上落ちるんです。だからエンストが怖くあまり下げられないんです。
今回の冒険的キャブ修理は成功でした、アイドリングが下がったことで燃費はよくなるし音は静かに、エンブレも効きやすくなりいいことだらけ。
さてこの続きはいつかな。
Posted at 2019/04/20 17:45:27 | |
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