スポーツヨットでスタートしたレクサスクルーザープロジェクト実際に我々の前に現した姿は隠れ家と言うよりも海上に浮かぶ別荘だった
海のど真ん中に自らを開放できる隠れ家をつくれ豊田社長の一言ではじまったレクサスクルーザー富裕層が望む船体は65フィートものサイズになった、もっともこれでも満足しないお金持ちは世界にはいくらでもいるそうだ
売る船が無い注文を受けても納艇まで数年かかる、今プレジャーボート業界は生産が追いつかない状態で受注を受け付けないボートが多いそうだ
世界的な船舶生産や部品生産がストップして今後の見通しが解らないからだ、これは自動車の一部人気車種も同じ事が言えもともと生産数の少ないボート部門はかなりの影響がある
そこにプライベート空間の保てるボート遊びの人気が高まって今船舶業界はとても混乱しているそうだ
さてLY650だがさすがレクサスブランドのおもてなしと気品にあふれた造りが印象だ、船舶では珍しいブラウンを船体カラーにしたこのLY650は海上でも存在をアピールする所々に光るレクサスのL字マークは光沢を控え鈍く輝く
操縦席は最近の車のインフォメーションと同じで大画面パネルでほとんどの操作が出来操船に必要なスイッチとハンドルだけがコックピットに取り付けてある、レクサス車と同じジョグダイヤルコマンダーは存在ず画面の操作はタッチパネルで対応する
オプションのフライブリッジは周囲に遮るものが少なく開放感が味わえる天気の良い日はオーナー自らフライブリッジで操船する姿がみられそうだ、おそらくポーナムの様なビニールカバー等も用意されているだろうがここは開放感を楽しみたい場所だ
内装の作りも細かな所にやはりL字マークが使われこちらはメッキの装飾が施される使われている素材もさり気なく高級品だなと思わせるシックな物ばかりだった
室内の空調やオーディオや照明などすべての操作を手元のタッチパッドで集中管理出来るらしいアナログ世代には覚えるまで時間がかかりそうだ、室内の装備品はすべてのサイズがゆったりと作られていて広々とした空間を感じるデザインだ船の中に居ることを忘れさせてくれる
リアデッキサイドのパネルを跳ね上げると大きなシャワーヘッドが顔を出す海で遊んだあとのリフレッシュにこんな演出もレクサスのおもてなしとちょっとした遊び心かな
世界中の富裕層から引き手数多のLY650その姿が各地のマリーナで見られるにはまだまだ時間がかかりそうだ、世の中が落ち着き経済が安定するまで待たねばならない
将来レクサススポーツヨットSYの姿がみられるのを楽しみに待ちたい