• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2019年12月08日

EVをイノベーター理論に当てはめると自分はどの層?

EVをイノベーター理論に当てはめると自分はどの層? マーケティングの世界においてイノベーター理論というものがあります。

冒頭写真のグラフで解説される、1962年にアメリカのスタンフォード大学のエベレット・M・ロジャース教授が提唱した、新商品の普及に関する理論です。

最近ではすっかり有名ですよね。

新商品を購入する人の層を5つに分類したもので
・イノベーター(Innovators)
最も革新的で、冒険心にあふれた人たち。新しいものに対して積極的に採用をする。

・アーリーアダプター(Early Adopters)
流行に関する感度が高く、情報収集を自ら行い、積極的に発信も行う。オピニオンリーダーとも呼ばれ、他の層への影響力が非常に大きい。

・アーリーマジョリティ(Early Majority)
アーリーアダプターに比べると慎重ではあるものの、新しいものへの関心は高い。ブリッジピープルとも呼ばれ、この層に取り入れられると一気に市場が拡大する。

・レイトマジョリティ(Late Majority)
新しいものに対しての積極性は高くなく、一般的に流行した後に取り入れる層。フォロワーズとも呼ばれる。

・ラガード(Laggards)
保守的な人。流行などには関心がなく、新しいものがある程度普及し一般化してからでないと取り入れることがない。

の各用語で定義されています。

スマートフォンなどは現在、レイトマジョリティ、いやすでにラガードの初期かもしれないです。

そして我らがEV、これも世の中から見れば新製品にあたる商品ですよね。(4輪車の極初期は電気自動車だったというのは置いておいて)
2019年12月現在のEVって、イノベーター理論でいうと、どの層に属するのでしょうか?

自分はZE1リーフがリリースされてEVの世界に足を踏み入れたのですが、アーリーアダプターかな、と考えています。
EVは一般向けには、2010年4月にi-MiEV、同年12月ZE0リーフが発売開始されました。この時にi-MiEVやリーフを買った方達は間違いなくイノベーターでしょう。
現在はもうイノベーターは過ぎてしまっているのではないか、ZE1リーフの発売開始された時(2017年9月)からアーリーアダプターに変わったのではないかと考えています。

実際の自動車保有台数で考えるとH31年の日本国内の保有乗用車台数が6177万台、うち電気自動車が10.7万台、EV比率は1.7%だそうです。
あれ?とするとまだ2.5%を越えていないので、イノベーターになります。

しかしながら年間の登録台数、さらに日産に限って2018年の登録台数で考えると、426,323台、うちリーフは27,357台、EV比率は6.4%です。
自動車販売台数速報 日本 2018年
※リーフの登録台数に関しては会員IDが必要です。
日産にしてみれば2018年の段階で、EVはアーリーアダプターと言えそうです。

さらに日産では2018年4月の中期計画で2022年度には国内販売に占めるEV比率は40%になる見込み(但しe-powerもEVにカウント)としています。
2022年にはアーリーマジョリティの後半に位置します。

とすると日産としては、アリアの発売される2020年にはアーリーマジョリティに移行すると考えているのではないでしょうか。
そう考えるとZESPの番号がイノベーター理論と一致してきます。

ZESP1=イノベーター
ZESP2=アーリーアダプター
ZESP3=アーリーマジョリティ

¥2,000で急速充電し放題という破格のEVオーナーへの優遇は、アーリーマジョリティでは、一気に市場が拡大するとされているので、肩代わりしている充電代金が負担として重くなり過ぎることからの変更とすれば、納得できます。(但しZESP3の内容そのものには諸手を上げて納得というわけではありません)

ここで一つ、イノベーター理論には一緒に語られるキャズム理論というものがあります。
普及において越えなければいけない最大の溝(キャズム)があることをキャズム理論と言ってアーリーアダプターとアーリーマジョリティの間にはキャズムがあるとされています。

キャズムが出来る理由としては、アーリーマジョリティー以降の層では商品に求めるものが違う事が挙げられます。
イノベーターとアーリーマジョリティの基準は、その品が「役に立つ」のは勿論のこと「革新的か?」ということを重要視しますが、アーリーマジョリティー以降での基準は「どれだけ役に立つか?」「どれだけ安定したパフォーマンスを発揮してくれるか?」という点を重要視するとされています。
より堅実にその品を本当に必要か吟味して購入するということですね。

単に新しそうだから買う人がいるけど、そんなに役立つものでもないと判った品ほどキャズムは大きくなります。

EVは新しさだけでなく、地球温暖化等の環境の面から移行するのは必須という側面はあるものの、運用面においてコストがHVやPHEVと大差ないとなると、キャズムが発生する可能性は十分にありえます。

正直ガソリン車、EV、PHEVを載り比べている私が「現状でのベストチョイスは?」と他人から相談を受ければ、迷わずプリウスPHVを推します。

とはいえEV好きの自分としては、今回のZESP2終了は必要なことで避けられないキャズムを産むとしても、ZESP3の内容でそのキャズムが大きくならないことを願ってやみません。

なんてことをZESP3の発表からもやもやと考えています。
ブログ一覧 | EV関連の話題 | クルマ
Posted at 2019/12/08 00:02:03

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

おはようございます!
takeshi.oさん

朝時間を心地よく☺️
mimori431さん

6/6 金曜日の朝‼️
ミッキーたんさん

2025年6月 EXPO 2025 ...
hazedonさん

はぢめてのコメントは、、恐らくOO ...
なうなさん

昨晩の読書 厳選ショップガイド10 ...
彼ら快さん

この記事へのコメント

2019年12月8日 8:01
これからは車両の価格競争、PHVに20万という破格の補助金。
そうしないと、EVのほうが安く感じるからか?
これからもEVは価格安くなる可能性ありますが、PHVはどうなんだろう。
家で充電で、時々急速充電で役に立つと分かれば、溝(キャズム)は越えられるのでは?
でも日産のZESP3価格は別として、10分単位の課金システム悪すぎ、誰が考えたのだろう?
コメントへの返答
2019年12月9日 12:38
車両価格はEVもPHVもっと安くなって、補助金というブーストが不要な状態になって欲しいですね。
PHVは部品点数の多いエンジンと変速機を積む分EVより価格を安くするのは厳しいかもしれません。EVはバッテリが安くなればいいだけなので可能性は高いですね。

私も基本は家充電、出先で必要に応じて充電という認識が浸透することが必要と考えていますが、関東に若い時に住んでいた経験からすると「家がない」のは当たり前なので、アパートやマンション住まいでもメリットが得られる仕組みも必要ですね。

私も何故10分単位?と疑問でしたが、充電放置対策との話を聞いて「なるほどな」と思いましたが、それなら尚更1分で切り上げず10分しっかり充電することになるので、ちょっと違うよな、と考えなおしました。
2019年12月8日 8:24
nop_all さん、おはよーございます。

博学ですね♪
勉強になりました。m(_ _)m
toro_555もアーリーアダプターなのかな!?
思いとしては、EVは怖くて買えなかったのでPHVでしょうか!?
この後の技術進歩が体勢をかえるでしょうね。
ZESP3については、なぜ10分ごとにしたのか?が一番の疑問です。
普通、30分必要なら割って15分でしょうし、30分が待ちの上限だと30分だし(イオン)、儲けたいなら10分も有りかと、謎です。
個人的には波及期に入る前に時間を調整したのかも!?
次期モデルは10分あれば十分充電出来る!?何て夢を見ますね。
コメントへの返答
2019年12月9日 12:54
toro_555さん、こんにちは。

30系のプリウスPHVからならイノベーター、50系からだとアーリーアダプター...かな。
ちなみに私は30系のプリウスPHVが出た時にEV以上に中途半端な印象があって「買うものじゃない」と思ったものでした。
で、50系のPHVにも懐疑的だったのですが、これは見事に裏切られましたw
技術進歩とインフラの拡充はまだ必要だと思います。
10分は確かに謎です。
1分とかなら、必要な分充電したら終われますが、10分で必要な分終わって、残り8分あれば勿体無いので残り8分充電しますよね。
しかもそれが車両側や充電器側の設定で10分単位で停止できるのならまだ意味がありますが、それさえなしで10分では何も考えていないなと思わざるを得ません。
車両側が100kWで充電を受けれるようになっても、充電器は旧態依然とした50kWや30kWでは意味がないですし...
でもいずれは5分~10分で十分充電されるようになって欲しいですよね。

プロフィール

「今夜はこれ、竹とタケノコ」
何シテル?   06/01 20:17
今のところメイン使用であるS2000と、その他車や自転車、ガジェット類諸々を話題に。 リーフ契約を機に、みんからを始めました。しばらくはリーフ関連の話題が中心...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/6 >>

1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
2930     

リンク・クリップ

EVオーナーズクラブ 【EVOC】 
カテゴリ:EV関連
2018/06/28 12:54:43
 

愛車一覧

ホンダ S2000 ホンダ S2000
初期型S2000からこっそり乗り換え。あらゆる面がピーキーだった初期型と比べ、若干マイル ...
日産 リーフ 日産 リーフ
ZE1初代40kWh版からの乗り換えです 60kWh版のe+が出た時に買い替えを考えたも ...
三菱 i-MiEV 三菱 i-MiEV
気が付けば3台目のEVです。ミニキャブ・ミーブに自由に乗れないので、中古ですがついつい購 ...
三菱 ミニキャブ・ミーブ 三菱 ミニキャブ・ミーブ
10.5kWh版が終了との情報を得て急いで発注しました。 同じ10.5kWhの中古から新 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation