
富士通の電子ペーパー「
QUADERNO(クアデルノ)」について、購入時に数回に渡りレポートを上げました。
私が購入したのはA4サイズの FMV-DPP02 です。
それらレポートの中でも
・
電子ペーパー FMV-DPP02 ~PC連携編~
にて、実際の運用をベースに少し辛辣な報告をしています。
リリース直後の本機の問題として
・
QUADERNOにドキュメントを送ったり受け取ったりできるPCは1台のみ
という点がありました。
QUADERNO を外に持ち出したとしても、WindowsかMacOSの動作するノートPCを一緒に携行しないと本体内にアクセスができないことを意味します。
これでは QUADERNO の機動性が損なわれて意味がないです。
ソニーのデジタルペーパー DPTシリーズ(QUADERNOはDPTのOEM品です)ではスマートフォン用のアプリがあり、これを使ってデータのアクセスが可能です。
件のレポートでは同じ構成を富士通でも実現しない限り十分にQUADERNOを活かしてはいないという結論で結んでいます。
今日はそんな QUADERNO の、その後についてレポートします。
実は本レポートのベースは、昨年すでにブログ記事にしていたのですが、すっかりアップするのを忘れていましたw
2019年内に FMV-DPP02 は本体ファームウェアを含む大幅な刷新がされ QUADERNO ブランドとして生まれ変わりました。
冒頭写真が今の電源OFF画面「QUADERNO」のロゴが表示され続けます。

これが以前の電源OFF画面です。
やはりブランディングは大事だけど、今現在の売れ方でそれが効果的だったかは少し疑問です。
その際に周辺アプリも用意され、スマートフォン用アプリ QUADERNO Mobile App (Android/iOS)がリリースされました。
この QUADERNO Mobile App では私の待望していたSONYと同じ構成が実現され、ようやく QUADERNO をフルに活かせるようになりました。
現在とても快適に QUADERNO を使っています。
と、ここでレポートが終わっては私らしくないですよねw
文字ばかりで意味がよくわからないと指摘を受ける本ブログの本領発揮です...
QUADERNO Mobile App は Android版とiOS版の両方がリリースされていて、説明書も共通なのでどちらも変わらないだろうという印象を得ます。
んが、Android版とiOS版では明確な差異があり、使い勝手に微妙な違いが発生しています。
何故かこの点は公式サイトの説明にも掲載されていません。
私の使った感想からすると iOS>Android で iOS版 の方が少しだけ使い勝手がよいです。
その差異は接続構成にあります。
出かけた先を含め、QUADERNO と スマートフォン の接続にはWi-Fiが使われます。
①インフラストラクチャー接続
自宅や店舗に設置されているWi-Fiアクセスポイントを経由してファイル送受信を行います。「クアデルノ」とスマートフォン(QUADERNO Mobile App)の両方が同じWi-Fiアクセスポイントに接続して通信します。
既存のWi-Fi環境を使いますが、QUADERNO の無線設定はパソコン用アプリDigital Paper PC Appからしか行えません。
例えば、仕事先の会社のWi-Fi接続情報(SSID)が判っても、そのWi-Fiに接続するためにはPCで一度設定をする必要があります。
よってこの接続構成はそんなに使えません。
②Wi-Fiダイレクト接続(1)
NFC機能を使って「クアデルノ」とスマートフォンを簡単接続できます。「クアデルノ」のメニューから「設定」→「NFC」をオンに設定して接続します。※iOSではアプリを起動してからNFCタッチで接続します。
これはWi-Fiダイレクト接続の無線親機に QUADERNO がなって、スマートフォンは無線子機として接続する構成です。
NFCを使わなくても、スマートフォン側で無線LAN設定をすれば、接続も可能です。
おそらく、これが一番汎用的に使える接続構成です。
③Wi-Fiダイレクト接続(2)
NFC非搭載スマートフォンでは「クアデルノ」のメニューから「設定」→「Wi-Fiアクセスポイントを起動」し、表示されたSSIDとパスワードをスマートフォンのWi-Fi設定に入力して接続します。
斜体部は富士通サイトの説明ですが、要はこの接続の時はスマートフォンが無線親機、QUADERNO が無線子機になります。
QUADERNO の無線設定はインフラストラクチャ接続時と同じようにパソコン用アプリDigital Paper PC Appからしか行えません。
インフラストラクチャ接続と違うのは、持ち歩くスマートフォンが同じなら、設定は変える必要がないので、そこそこ使えます。
しかし知らない人のスマートフォンとのやり取りをするためには出先でパソコンから設定を変える必要が出て、機動性が損なわれます。
使い勝手としては ②>③>① の順ですかね。
そしてここからは iOS版 のみの機能
④Bluetooth接続

QUADERNO の Bluetooth をONにして、スマートフォン側の Bluetooth から機器検索をすると QUADERNO が見つかりペアリングと接続ができます。
ここまでは Android版 も iOS版 も同じなのですが、接続された状態で iOS版 の QUADERNO Mobile App ではファイルの出し入れができます。
Android版ではファイル転送をしようとするとWi-Fi接続がされていないとメッセージが出て転送できません。
Wi-Fiが基本の接続ですが、この構成ではBluetoothで接続されます。Bluetoothで全てが完結するので、無線LANの干渉も気にせず気軽に接続ができます。
Bluetooth接続ゆえ少し転送速度が遅いですが、私はこの④が一番使い勝手がよく利用しています。
公式サイトに説明がないのが本当に謎です。

スケジュール管理や、簡単なメモ、会議の記録など、iPhoneと連携してQUADERNOを便利に使っています。
ブログ一覧 |
ガジェット | 趣味
Posted at
2020/06/05 01:27:05