
* この記事は個人的な偏見に基づいていますので、そのことを前提に読み進めて頂くようお願い致します。
また、長文なのでお時間のある時にどうぞ。
https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/2974813/car/2584860/10020663/parts.aspx
さて、ようやく取り付けたモーションコントロールビーム(MCB)ですが、少しでもこのパーツの購入を検討されている方の参考になればと思い、この記事を書いております。
実はMCBのようないわゆるボディダンパー系の部品を購入するのは2回目でして、前回は30プリウスにCOXのボディダンパーをつけておりました。
ボディダンパーはもともとヤマハが開発したのものなのですが、車両生産時の工場装着ではない、アフター市場での販売はCOXが担っているという、少々複雑な話になっています。
そして、ボディダンパーの導入に当たってもっとも影響を受けたのは、色々と相談に乗って頂いた、「ボディ剛性の師匠」と勝手に呼ばせて頂いている方の存在でした。
師匠は当時、その筋では有名な神奈川トヨタのマスターワンというディーラー直営のカスタマイズショップ(現在はGRガレージマスターワン)で勤務される傍ら、COXボディダンパーの、トヨタ車用の開発をされていました。
トヨタの新型車が発売されると、それをテストコースに持ち込み、その車両に合った減衰力を発揮するボディダンパーを色々試す、というようなことをされていたようです。
その師匠いわく、「ボディ剛性は大事だけれど、むやみやたらにボディ剛性を上げればいいというものじゃない。バランスが大事なのだ。」ということをおっしゃっていました。
ですので、当時流行っていたドアスタビライザーなんか、けちょんけちょんに否定していました。
一応トヨタの人で、マスターワンにも置いてある商品なのに。
実際、プリウスがいい例でした。
パーツレビューにも投稿していますが、リジカラというパーツを取り付けた直後から、あちこち異音がするようになりました。
これは、リジカラを取り付けた部分の剛性が高くなり、固くなったことで異音が発生したと考えています。
師匠の教えに従い、リジカラを外した上でボディダンパーを装着したところ、リジカラを付けていた時とほとんど変わらない乗り味で、異音の減少に成功しました。
この成功体験から、ボディ剛性を上げることとボディを固くすることは別物であると解釈し、ボディ剛性を上げるチューニングはボディダンパーのみにしようと心に決めたのでした。
そんなことから、CX-5を購入してからもどこかがボディダンパーを発売しないかなぁと首を長くして待っていたわけです。
そして、AutoExeからいよいよMCBが発売されました。
ボディダンパーはヤマハが開発したものですが、MCBはアイシン精機が開発したものです。
MCBとボディダンパーの決定的な違いは、減衰力を発揮するダンパーの部分が、機械式か油圧式かという点です。
ちなみにAutoExeのイベントで、なぜボディダンパーではなくMCBを選んだのか、という質問をしました。
この答えは「ボディダンパーは、ダンパーに入力がないと減衰力が発揮できないため、ほんの一瞬でもタイムラグが生じてしまいます。あくまでAutoExeのパーツはボディ剛性を上げるためのパーツであり、そのタイムラグも嫌なのでMCBを採用しました。」というものでした。
ボディダンパーは、乗り心地を向上させ、静粛性も向上させ、さらにボディ剛性も上げるという目的があるのに対し、MCBはより純粋にボディ剛性を上げることが目的のようです。
本当は師匠にMCBとボディダンパーはどちらがよいものなのか、という質問を昔したことがあるのですが、その答えは忘れてしまいました( ;´Д`)
MCBにしてもボディダンパーにしても、必ず前後2本セットなので、ストラットタワーバーだけを取り付けるとかよりもバランスが良いと思っています。
AutoExeではフロアブレースやセンターフロアバーといったパーツがたくさん用意されていますが、これらを全て装着すると、ボディが硬くなりすぎるのではないかと考えており、レーシングカーでもない限りはある程度の"逃げ"は必要だと思っています。
また、バンパーのレインフォースメントに取り付けすることから、慣性モーメントの発生時に効果を発揮するため、ストラットタワーバーよりも効果がありそうだと勝手に解釈しています。
ここまで誉めてきましたが、やはり価格は安くありません。
確かに装着後の違いは感じられましたが、同乗者にはメリットは感じられません。
たぶん。
むしろ、ロードノイズが増える分デメリットがあるかもしれません。
でも、コーナリングは確実に楽しくなります。
ストラットタワーバーやセンターフロアバー等を全て装着するより、MCBを装着する方が安く、バランス良くボディ剛性を上げることができるので、ボディ剛性のチューニングに興味がある方はMCBから始めてもいいかな、とおススメします。
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Posted at
2019/08/01 07:21:30