![アメリカのLCCの工夫 JetBlue@ロングビーチ空港 アメリカのLCCの工夫 JetBlue@ロングビーチ空港](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/blog/000/045/639/228/45639228/p1m.jpg?ct=14697b89ce9d)
jetBlueはSouthwestよりさらに小さい国内線中心のLCCであることから日本での認知度は皆無ですが、アメリカ国内では有力なLCCとして知られています。
使用機材はSouthwestと違い、エアバスA320シリーズが中心です。また尾翼のカラーリングを機体ごとに変えているのもこの会社の特徴です。
かなり前に、一度だけ(正確には一往復だけ)利用したことがありその時気がついた点をご紹介します。
ロサンゼルス地区ではロサンゼルス国際空港LAXではなく、LAXから南東に30キロばかり離れたところにあるロングビーチ空港をメインに使用しています。
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4本の短い滑走路と、1本の長い滑走路がある空港です。パイロットの計器式アプローチ訓練にもよく使われます。
この空港はマクダネルダグラスがDC9シリーズなどを製造していたこともありそれなりの規模の空港なのですが、旅客ターミナルにはボーディングブリッジがなく成田空港の第三ターミナルをさらに貧弱(失礼)にした感じです。その代わりに利用料がかなり安そうでLCCには魅力的な空港です。
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このときすでにターミナルビルの建て替え工事が始まっていましたが、すでに完成しているはずなので利用者の快適性もアップしていると思います。
また、LAXと比べると利用客が少ないので、利用客にとっては混雑に付き合わされずに済むというメリットがあります。
ここロングビーチ空港ではボーディングブリッジが無いことを逆手に取って前後の扉から搭乗させています。
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前側からの搭乗。スロープを利用。
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後ろ側からの搭乗。こちらは階段を使用。
通路が狭い航空機は、他のお客さんが手荷物の出し入れをする間、他のお客さんが身動き取れなくなって結果的に搭乗や降機に時間がかかりますが、この方法だとおそらく半分以下の時間で搭乗や降機がおわるので、フライトの間隔を短くしたいLCCには効果的なのでしょう。
正直これは良いアイディアだと感じましたが、ここ以外でお目にかかったことがありません。
また、これはイレギュラーな対応だったと思われますが、我々乗客が搭乗している間にメインギア周りで何やら整備をしていました。結果的に出発が10分程度遅れてしまいましたが、時間の有効利用という意味では効果的ですね。雨がほとんど降らないこの地域だから可能な方法なのかもしれせんが。
という紹介をしましたが、jetBlueは2020年にこのロングビーチ空港から撤退しLAXへ移動してしまいました。
代わりにSouthwestがロングビーチに乗り入れを開始しています。確かにSouthwestが使用しているLAXの第一ターミナルはキャパシティの限界と言えるくらいの混雑でしたから、適切な判断でしょうね。
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LAXの第一ターミナル東側。いつも飛行機でいっぱい。昔の写真なのでみんな旧塗装。
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2021/12/05 23:07:20