ひょんなことからリア駆動車の魅力を知り、リア駆動車の購入を目論んだ。当時はRX7(FC)、シルビア(PS13)、180SX、ロードスター(NA)などが新車で販売されていたが、それらを購入できる資金などありはしないので、中古でかなり価格がこなれた遊べるモデル、つまりTE71、AE86、KP61などを探していたたころ、知人から車検切れ直前のちょっといじったKP61を手放すという話があったので超格安で入手した。
当時もAE86はそれなりに人気があったとは言え、あくまで”ちょっと人気がある普通の中古車”として購入可能だった(40万円程度)のでバリバリの本命だったのだが、自分の財政状況の問題から断念せざるを得なかった。
入手したKP61はヘッドライトが角目になった中期型の5速ミッションと手動サンルーフを搭載していたちょっとスポーティーなSグレード。
前のオーナーの手で、ショック(TOKICO)、バネ(不明)、LSD、FRP製のエンジンガードなどが追加されており、一応ダートを思いっきり走れるようにはなっていた。
それに、貰い物の4点シートベルトやシート(バケットに非ず)、CIBIEのフォグライト、BSのラリーホイール、momoのステアリング(モデナ)を取り付けて走り回っていた。
一応トヨタの新世代レーザーエンジンを名乗っていた4Kエンジンだが、4気筒OHV 1300cc+キャブという今考えると恐ろしく前時代的なハード構成であり、またスペック的にもレッドゾーンが6000rpmからと、スポーティーさは微塵のかけらもなかった。(しかしEFIのようなレブリミッターは無かったので、平気で6000rpmを超過していた。むろんそこまで回してもメリット無し。)
後継モデルのEP71が当時は軽量ハイパワーとされており実際練習会などでは常に後塵を拝した。しかしそのEP71は同クラスのGA2にコテンパンにやられるのだが。
さらにこの個体は、ボディーのあちこちに錆が浮いている(ドアのエッジは錆で消失していた)、とあまり程度もよくなかったのだが、軽量&ローパワーゆえに燃費が良くタイヤも減らないので財布にやさしい、失敗しても道の上に残れる可能性が高い、と初心者の練習にはもってこいの車だった。
またぶつけてボディーを凹ませても量販車であるがゆえに解体屋に行ったらフェンダーなど補修部品が簡単に手に入るという点でも貧乏学生には優しかったし、絶対的な限界は低いものの運転していてかなり楽しい車だった。
一応エアコンもついていたので、社会人になってからもしばらくは日常の足として所有していたのだが、ローパワーを痛感させられる場面が多く(2名乗車での登り坂は絶望的だし、ダート上でもかっこよくフルカウンターに持ち込むことは難しい。)、またエンジン始動時は上手にマニュアルチョークを使わないと絶対始動できないなど時代の流れを日々強く感じさせられていた。
さらに○○通運のトラックにぶつけられてリアゲートからの雨漏りが始まったこともあり手放すことになった。
Posted at 2020/05/23 00:04:58 | |
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