私のNDロードスターはBRIDEのバケットシートに交換していますが、調整可能な範囲で一番高い着座位置を確保できるようにしています。
シートを社外品に交換される方の多くが、ローダウンレール等を使って極限まで取り付け位置を下げるべく工夫をされることを考えると、私は極少数派と言えるでしょう。
私はもともとダートラから競技を始めたのですが、このダートラというやつは未舗装路を走行する競技の性格上、朝のコース下見(完熟歩行と言います)から実際に自分が走行するまでの間に、前走車両によってコースの状況が大きく変化してしまうことが避けられません。路面の砂や砂利が吹き飛ばされるのは勿論、轍やうねりができるのは当たり前です。
そのような路面の変化は自分の本番走行中(午前と午後に1本ずつしか走行しない)に初めて発見することになるので、できるだけ手前で発見し対応することがとても重要です。タイムにも影響しますが、轍などにおかしな入り方をしたら車が壊れて金銭面でえらいことになってしまいます。
そのために、ヘルメットが天井やロールバーに干渉しない範囲でシートを高い位置にセットし、出来るだけ前方視界を確保するようにしてきました。
WRCのラリーカーを見るとドライバーとコドライバーの頭の高さが20-30cmくらい違います。世界トップレベルの戦いともなると、ドライバーとコドライバーの着座位置が操縦安定性に与える影響は無視できないので、前方視界があまり重要ではないコドライバーはとにかく着座位置を低くするが、刻々と変化する路面状況をできるだけ早く把握して的確に反応する必要があるドライバーについては、重心が高くなる不利には目を瞑り、前方視界が良くなることを優先して高めの着座位置を選んでいる、と私は理解しています。
最近は競技に出場することもなくなり、時々通行量の少ない山坂道などを軽く流す程度なので、以前ほど前方視界にこだわる必要は無くなりました。ただ人里離れた山坂道は、サーキットなどのクローズドコースとは異なり、路面陥没や倒木などに遭遇する可能性は結構高く、路面の変化を早期に発見できる高めの着座位置は依然として有効なことだと思っています。
また年齢とともに空間認識能力や反応速度も低下していますので、着座位置を高くすることによる視界確保でそれらを少しでも補い、街中走行を含めた安全確保に繋がれば、と考えています。
あと着座位置を高くしておくと、乗り降りが楽なんですよね。笑
Posted at 2021/06/30 00:03:07 | |
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