
前回の走行においては何度も押し掛けに失敗し周りの皆さんに迷惑をおかけしましたので、対策をとることにしました。
最新のSLレースのレギュレーションでは「電動スターター&クラッチを装備したKT100を使用する」ことが要求されているので、それに沿った改造を加えるのが一番確実です。しかしそのためにはクランクシャフトを含むかなり高額な部品を交換せねばなりませんし、自分ではできない作業になるため工賃も結構な額になるはずです。
となると、レースに参戦しない自分にとってその対応方法はコストパフォーマンスが極めて良くありません。
そこで押し掛け中にアクセル操作を手で行える機構(←大げさ?)を追加することにしました。アクセルヘルパー、という商品名で市販されていますが、単純な割にはそれなりのお値段がしますので、手持ちの部品を最大限活用して似たものを自作します。
今更アクセルヘルパーかよ、と言わないでくださいね。
さて、、
シート背面に取り付けてアクセル操作を手で行うレバー部分は各種ステー類を加工して対応することを考えましたが、操作性や動作の確実性の面で少々不安があったので、自転車のブレーキレバーを新たに購入し流用することにしました。見た目もこちらのほうがカッコ良いですしね。左右セットで1000円でした。

くっついているカーボン柄のパイプは、使わなくなったロードバイク用ハンドルマウントステーを自分でカットしたものです。
それ以外の部品(ワイヤー類)は手持ちのものを使用しています。今回手元にあったのが、MTB用ブレーキ用ワイヤー(インナーとアウター) 1.6mmだったのでそれを使っていますが、それほど負荷がかかるものではないことを考えるとより細いシフト用ワイヤー(1.2mm)を使ったほうが良いと思います。(タイコ部分の加工は必要ですが取り回しが楽。)

あと使っているうちに汚れてしまう→見た目が悪くなるので、アウターケーブルは白じゃないほうがいいでしょう。
幸いにもシートステー固定用に使用していた手持ちの皿ボルトと、今回購入したブレーキレバーの固定用ボルト穴のピッチが同じだったので、ハンドル固定用のボルト穴をそのままシートへの固定用に使用します。
ただしそれだけだと1点での固定になってしまい、アクセル操作や走行中の振動などでレバーが回転して不具合が出てしまうので、追加したカーボン柄パイプを利用してシートに対して2点固定になるようにします。こちらにはほとんど応力がかからないので、今回はタイラップで締め上げているだけです。
あとシートとレバーの間には両面テープを挟み込むことで、突然の脱落が発生しないようにもしています。
背面から見たところ
前面から見たところ ボルト用の穴とタイラップ用の穴、合計2つです。
ワイヤーは、シートと燃料タンクの右側面からフットレスト隙間を通ってアクセルペダル前側につながっています。
はじめは市販のアクセルヘルパーと同じようにシート右側のアジャスター部に接続するつもりでしたが、オリジナルのアクセルワイヤーの動作を妨げないように接続するための細工が大変そうだったので、アクセルペダル部へ接続する方法をとりました。
MTBのブレーキワイヤーは2mで販売されているので、このレイアウトを採用しても長さが不足することはありません。実際には余分になったワイヤーを3-40cmほどカットした。
走行中にワイヤーが何かに干渉してしまうとアクセル全開になり危険なので、アウターワイヤーをフレームなどにタイラップを使い数か所で固定しています。
アクセルペダル周りです。
レバー比を変更できるようにペダルには何か所が穴が設けられています。このヘルパーにはどのレバー比がベストなのかは実際に使ってみないと、つまり実際に押し掛けしてみないとわかりませんので、現状はとりあえず取り付けやすいところに取り付けています。
ただ、押し掛け中に必要なアクセル開度は”極僅か”ですし、試しにレバーを操作した際にアクセルペダルの動く大きさを見ると、多分これでいけるのでは?とは思っていますが。
ということで、とりあえず自作押し掛けヘルパーの取り付け作業は完了しました。
次回の走行でしっかり機能すること(=皆さんに迷惑をかけずに済むこと)を期待しています。早く涼しくならないかな。
ただ現状ではタイラップで無理やり固定している部分(特にアクセルペダル周り)が何か所か存在するので、走行中の無用なトラブルを回避するためには調整終了後にもっとしっかりした固定方法に変更する必要がありそうです。
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レーシングカート | 日記
Posted at
2024/08/27 16:56:53