2025年05月31日
TOYOTAのレーシングカート「GR KART」
TOYOTA GAZOO Racingのレーシングカートプログラムについて発表がありましたね。
まだ開発途中なので価格など詳細は未定とのことですが、目的が「現状のレーシングカートの課題を少しでも解決し、モータースポーツ(MS)を楽しむ人を増やすため」と明確にされているので、新規参入者数の減少が著しい参加型MSの底辺拡大が期待できそうです。
実際、カート本体だけでなく付帯環境の整備も含めた検討がされているようですし、発表会には新聞などの一般メディアも招待していたようなので、TOYOTAはかなり気合をいれて進めているようですね。
TOYOTAのプレスリリースでも述べられていますが、MS入門カテゴリーとはいえ現状のレーシングカートは決して安くありません。私はスポーツ走行専用(=レース参加はほぼ考えない)と割り切り運用しているので四輪車で競技会や走行会に参加するよりはかなり安上がりに済んでいますが、それでも消耗品/保管スペース/整備などには結構な費用と時間がかかっているのでお気軽とは言い難いです。
また昔と違って安価な四輪スポーティーモデルはほぼ絶滅しており、スポーツドライビングの楽しさ知る機会も皆無に等しいです。
ここ数年F1人気が盛り返しているようですが、こんな”根無し草”ともいえる状況では一時のブームに終わってしまう可能性が高いでしょう。
このようなプログラムによりドライビングを楽しむ人が増える⇒MSが社会に定着する、ことを期待します。
なおこの「GR KART」活動に対して私の勝手な希望を言わせてもらうと
● エンジンとタイヤは超ロングライフにしてほしい。ランニングコストの大半がタイヤとエンジンなので。
● カートの取り扱い手順(整備及び基本セッティング)はマニュアル化してほしい。現状では経験者から個別に教えてもらうしかなく敷居が高い。
● スペアパーツ/消耗品はできるだけ安く。変にそれで儲けようとしないで!
● 走行環境(カートコース)の整備をサポートしてほしい。一般の人から見ると魅力に欠ける設備が多い。
でしょうか。
しかし、F1参戦中&小型エンジン大手メーカーであるHondaがこのような底辺強化活動に全く手を出さないのはどういうことなんでしょうか?
まあCOVID-19により日本GPや鈴鹿8耐が中止させられた際も「五輪が良くて2輪4輪がダメなのはなぜだ」と異議をとなえたのは豊田章夫さんでしたし、F1に対するブレブレな姿勢(&MotoGPでの惨状)を考えると、Hondaの偉い人に本当の車好きは居ない!ということなんでしょうか。
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Posted at
2025/06/02 21:43:53
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