昨年夏の「左右パットの入れ替えとシムの追加」によりフィーリングが改善していた私のカートでしたが、その後運転させてもらった友人のカートと比べると全然満足すべきレベルでないことを思い知らされました。
ブレーキのフィーリングを適切なレベルに保つ&パッドの偏摩耗を防ぐ、ためにはクリアランス調整をまめに行う必要があるのですが、それをサボっていたのだから当たり前といえば当たり前です。
そこで今回はフィーリング向上を狙ってブレーキ周りの調整・加工・清掃を行いました。
作業① ブレーキパッドの研磨
クリアランス過大のまま使用を続けたため、パッドが激しく変摩耗しています。写真右側のローター外周側の摩耗が激しい。
摩擦材は十分残っていますから全体の厚さが均一になるように削りをかけます。削る方法は至極簡単で「コンクリートブロックにこすりつけて厚い部分を削り落とす」です。
プロにお願いした時のような「完全に均一な厚さ」を実現することはできませんが、気を付けて作業すれば短時間で結構いい感じに仕上がります。

実際、作業前は1.0mm程度あった厚さ違いを0.3mm程度違いにまで減らすことができました。
作業② シムの追加
ブレーキパッドを削ったことによりパッドとローターのクリアランスが拡大するので、シムを追加してクリアランスを詰めます。シムは前回と同じように1.0mmのアルミ板から自作しています。
今回は2枚の1.0mmを追加し、左が4.0mmで右が5.5mmになりました。

シムの厚さが摩擦材の厚さと同じくらいになってしまいちょっと貧乏くさいですね。
作業③ キャリパー周りの分解清掃とグリスアップ
このBirelのブレーキはたくさんのリンクを使ったユニークな構造で、リンクに渋りが出るとすぐにフィーリングが悪化しそうです。そこでリンク類を分解清掃しグリスアップを行いました。

目に見えるような渋りなどは発生していませんでしたが、普段見えない内側はそれなりに汚れていました。
作業④ フルードの交換
ブレーキフルードを一部ですが交換しました。昨年交換しているので、目に見える劣化などは無かったです。使用しているのは自作のSST?です。
これらの作業の結果、パッドとローターのクリアランスをかなりいい感じのところに持ってくることができました。
ブレーキペダルを操作してからパッドがローターに密着するまでのタイムラグ的な部分がかなり解消されています。またパッド表面を一皮むいたことでフィーリングはかなり良くなるのでは?と期待してます。
ただパッドとローターのなじみが付くまでは、制動力の低下とクリアランスの変化、には十分注意を払う必要がありますね。
Posted at 2025/02/04 16:48:02 | |
トラックバック(0) |
レーシングカート | 日記