
レーシングカート用車載計測器としてメジャーなのがALFANOです。
最新型のALFANO 7はGPSまで搭載された多機能型に進歩しているようですが、時々スポーツ走行を楽しむレベルの私にとってはベーシックな機能をもったALFANO PROで十分です。
私の手元にはなぜかALFANO PROが2台あるのですが、そのうちの1台が操作ボタンが硬化し操作を受け付けなくなってしまいました。
経年変化に加え、油脂類が付着したまま長期間放置してしまったことでボタンの樹脂が硬化してしまったようです。
正常に動作している個体と比べるとボタン部分が黒く変色しています。
少し前まではeBayなどで補修パーツとしてボタン部を入手できたようですが、さすがに販売終了してからかなりの月日がたつモデルなこともあり現在では入手困難。
そこで自力でボタン部を補修してみることにしました。
まずは本体正面に見えるねじ8本を緩めて本体を前後に分割し、続けて本体表側(液晶が付いている方)を裏返して電子基板を固定しているねじ9本を取り外して本体表側ケースと電子基板を切り離します。カプラーなどは一切使われていないので、ねじを緩めて取り外すだけです。
本体表側ケースに今回の補修対象であるボタンが埋まっています。経年劣化によってボタンの基板側部分がもろくなって一部割れてしまってます。
ボタンをケースから取り外したところです。指で触る部分が激しく黒に変色しているのがわかりますし、その部分が完全に硬化してしまっています。
この状態では、指で一生懸命ボタンを押しても内部のスイッチが動くはずありません。
ボタンの硬化&変色してしまった部分をカッターナイフで切り落とします。変色していない部分も劣化が進んでいるのでボタン全体にダメージが波及しないよう作業は慎重に行います。
切り取った劣化部分の代わりにゴムシートを貼り付けます。今回は手元にあった1mm厚のゴムシートを使用しました。
貼り付けに使用した接着剤はダイソーの靴底補修用です。ダイソーのG17も試しましたが、今回のコンディションには靴底用のほうが良かったです。
今回は1mm厚のゴムシートを2枚重ねて使用しています。厚すぎると操作性に問題が、薄すぎると耐久性に問題が出そうなので。
ゴムシートの最終加工ははさみで現物合わせで行ったので少々見苦しいですがご勘弁を。

注意して作業しましたが、やはりボタンの一部が作業中に欠け落ちてしまいました。
ボタンごとに切り取られた劣化部分の寸法が違うので、実際にボタンを押してスイッチが反応するように調整しています。今回は右側ボタンがスイッチに対して少し遠かったのでスイッチ頭頂部にゴムシートかけらを接着。(スイッチが1mm高くなるようにした)
補修完了です。電池も新品を投入。

オリジナルと比べるとボタン部のシール性が低下しているので雨天時の使用は避けるべきでしょう。またこの補修部分がどの程度の耐久性を持つのかも不明です。ただ、ボタン硬化により使用不可能になっていたALFANOがとりあえず使用できるようになったので、まあ作業は成功と言ってよいでしょう??
でもこの補修したALFANOは使用予定が無いんですよ。汗
Posted at 2024/12/31 22:38:38 | |
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