これまでに所有した車は、妻の車を除き、シートを社外品に交換しています。
その一つの理由は腰痛防止です。車により程度の差はありますが、1時間も走ると腰に違和感が出てきて腰とおしりをもぞもぞ動かしたくなり、さらに時間が経過すると腰痛が出てきてそのまま運転するのが辛くなります。
社外品シートへの交換は結構な出費になるのですが、腰痛により運転中の集中力が低下するのは安全上好ましくないので、保険と考えしっかりしたものを選ぶようにしてきました。
また社外品シートは、ベースフレームを買い替えれば別の車でも使用できるので、長い目で見れば決して高くないと思います。
実際以前所有していたシートは10年以上愛用しました。3,4台を渡り歩いてますね。
さて、シートを交換する中で気が付いたのが、”シート”と”車本体(主に足回り)”の相性が乗り心地に非常に大きく影響する、ということです。
ダートラという競技は未舗装路を使用することから、舗装路では考えられないような衝撃を路面から受けます。これに対応するため、サスペンションはその衝撃を吸収しつつ車両が安定するよう、かなり強化されたものに交換します。
強化サスペンションとはいえサーキット用とは違い十分なストローク量が確保されていますが、ノーマルと比べると明らかに硬い乗り心地になる代物です。
更に、未舗装路特有の上下動を受けるなかでも適切な運転操作を行えるよう、フルバケットシートへ交換しています。
ノーマルより強化されたサスペンションの車に、クッションが殆どないフルバケを取り付けているのだから、乗り心地は極悪なのでは?と思われるでしょうが、不思議なことに不快な乗り心地にはなっておらず、長時間乗っても不当に疲れることはありません。
ところが面白いことに、その状態からシートだけをノーマルに交換すると、本当に乗り心地が悪くなってしまいます。
ノーマルシートはフルバケよりもクッションが効いているので、サスペンションの硬さを吸収して快適な乗り心地になりそうなものですが、実際には固い足回りによる小刻みなショックがノーマルシートによって増幅されるため、体がシート上で跳ね回ってしまい、結果的にフルバケの時よりも不快な乗り心地になってしまいます。
車体やサスペンションだけでなくシートも乗り心地を決める重要なアイテムと考えて自動車メーカーは開発している、という話を聞きますから、トータルでのバランスが重要だということですね。
自分のNDロードスターも腰痛防止+乗り心地改善を狙って運転席だけフルバケに交換していますが、一人で乗っている限り乗り心地にはほとんど不満がありません。NR-A純正のちょっと硬めの足回りとバケットシートがノーマルシートとの組み合わせよりもうまくバランスがとれているのでしょう。
ということで、乗り心地に不満がある場合は、シートを社外品に交換するのも一つの解決方法かもしれません。
安い車に社外品のシート?と違和感を持たれるかもしれませんが、低価格モデルほどシートもコストダウンされているでしょうから、得られる効果は大きいかもしれません。 まあ、本当に改善されるかどうかは保証の限りではありませんが、、、。
Posted at 2021/02/08 21:17:03 | |
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