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堅雪かんこのブログ一覧

2015年02月17日 イイね!

ニックに乾杯

ニックに乾杯 皆が集まっている食卓で「ニックに乾杯」と言って亡くなった友に思いを寄せるシーンで映画が終わり、その後カヴァティーナという美しいギター音楽がエンドロールと共に流れる。言葉にならない重い感動に圧倒されたその映画は1978年の『ディアハンター』だった。最近、ISによる捕虜への残虐行為の映像がメディアを通じて目に触れることが多いが、この映画の衝撃的なシーンは、アメリカ人捕虜がベトナムの収容所でロシアンルーレットを強制させられるところである。
 生死の極限の場面でのロバート・デ・ニーロやクリストファー・ウォーケンの演技はもの凄い。特にデニーロのあの泣き笑い顔は狂気じみていて最高だ。




  人間は善良性もあるが、その逆の非情で残虐な性向も持っている。北野映画なんか、軟弱な日本映画に一石投じるために暴力映画を撮っている。海外ではマーチン・スコセッシの『グッド・フェローズ』や『カジノ』、そしてコッポラの『ゴッド・ファーザー』等が共通した世界を描いている。
 それが戦争ものになると、平時の安寧さと戦時の過酷さのコントラストがさらに強調され、人間性の闇の部分も見せてくれるのである。




  戦争から戻った主人公が以前のように鹿狩りに山へ出かけた時、目の前に現れた鹿に銃口を向けるが引き金を引けなかった。そのシーンを見て初めて『ディアハンター』というタイトルに込められた意味を理解した。
 もう大分昔に観た映画なので細部は忘れているからAmazonでDVDを発注し、もう一度観てみようと思う。













Posted at 2015/02/17 14:38:43 | コメント(1) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ
2015年02月16日 イイね!

カレラ4、雪道で乾杯、もとい完敗。

カレラ4、雪道で乾杯、もとい完敗。  盛岡市の近郊に薮川(やぶかわ)という本州で最も冷え込む地域がある。冬になるとそこの岩洞湖ではワカサギ釣りが盛んになり、多くの人が集まる。だからこの時期はワカサギ天ぷら付の薮川そばが名物となる。そこのそば屋は盛岡から行くと、標高の高い山間にある岩洞湖の手前にあり、雪深い山道を上がっていかなくてはならない。前方をもたついて走っている軽自動車を抜かすと道は空いており、少し速度を上げて走ってみた。気温が冷えた中、雪煙をあげながら走るのは快適である。





 目的のそば屋に着いて、ワカサギ天ぷらそばを食べる。今年のワカサギは少し小さめだが数本そばの上にのってあり、おいしかった。新鮮なだけに苦味がまったくなく食感はよい。
 食べ終わって今来た道を引き返す。しばらく走っていると後ろにホンダのミニバンが迫ってきた。少し道幅が広い直線で自分のクルマと前方を走っているクルマの2台をそのミニバンが追い抜いて行った。そこで私も前方のクルマを追い抜き、そのミニバンに付いて行ってみることにした。





 ところがである。そのミニバンには直線で大きく引き離され、なかなか追いつけない。その速度に合わせアクセルを踏むとタイヤが滑り始め、クルマがヨーイングを始める。スタッドレスタイヤでなくスノータイヤであることもあり雪道での限界は高くない。911特有のフラダンスを再認識させられる瞬間だ。さらにコーナーでも、そのミニバンは最小限の減速でスッと入り車体がぶれることなくきれいに曲がって行く。「運転のうまい人だなぁ・・」と感心してしまった。通い慣れた道なのかもしれないが、雪道で危なげなくあんな速度で走れる人を初めてみた。




 アウディS3セダンだったらもうちょっと追撃できたかも知れないが、それにしてもあのミニバンのドライバーは見事だった。
 というわけで、雪道では実は速くは走れないカレラ4なのであった。








Posted at 2015/02/16 09:43:31 | コメント(5) | トラックバック(0) | クルマ
2015年02月12日 イイね!

目立ちたくないのが本音

目立ちたくないのが本音  今朝は濃霧が出ていた。路上に出るとそういう道路状況の中でも意外とライトを点灯しているクルマが少ない。盛岡は北国なのに、暗い曇天や雪の日、夕暮れ時にもライトの点灯率が低い。西欧だと昼から点けているクルマが多いのに、これは不思議ではある。やはり日本人の心性として、目立ちたくないという気持ちがあって、それでオンにするのをためらわせるのではないだろうか?それともバッテリーの消費を配慮しているのか。しかし、他人に対する安全性を配慮すると、これは点灯させた方が合理的である。




 そう思っていると前方に、リアフォグを点けているクルマを発見した。










  すぐにアウディだとわかったが近づくと・・・・








  アウディA5のクワトロ。それでも下は凍結路面だったので慎重に走っていた。輸入車だとリアフォグを点けている人もたまに見る。リアフォグは結構光量が多いので目に突き刺さる。操作間違いで関係ない時に点ける人もいるけど、今日みたいな日には追突防止のため適正使用と思われる。




 LEDの普及でもう少しデイライトが流行るかと思っていたが、通勤時間帯でいつもすれ違うクルマで点けているのはスバル・レヴォーグぐらいだ。
 確かに、周りが点灯していない中で自分だけするのはちょっと勇気がいる。目立たないで安心という気持ちもわかる。




Posted at 2015/02/12 13:03:07 | コメント(7) | トラックバック(0) | クルマ
2015年02月09日 イイね!

偶然の再会

偶然の再会  中華を食べに行くのに、たまには違う店に行こうとホテル東日本の中にある店に入った。予約はしていなかったが奥にあるテーブル席に通された。そこは薄暗くてあまり広くないスペースにテーブルが五つ程あって、隣のテーブルとの距離も近い。その隣のテーブルにはすでに私らと同じような中年夫婦が座っていて食前の紹興酒を飲んでいた。女性の方は50歳前後であるが目鼻立ちがはっきりしている美人で部屋に入った時一番先に視線がいってしまった。前に座っている男性はそれより年上でスーツを着た普通のオヤジだった。夫婦と判定できたのは、会話が少なくまったりとした雰囲気だったからだ。私らと同じように。





 異変に気づいたのは、コース料理を待っている時に、隣から聞こえてくるその女性の声や話し方だった。フランス語のように鼻に少しかかった声で急くように話す。聞き覚えがある・・・。
 想いは一気に30年前に遡る。大学院の学生だった頃、悪友と版画等を売っている画廊に入った時、その子が二階から降りてきたところだった。外人のような大きな目とすぐその上にある整った眉、小さな顔でスタイルもよい美人だった。「おお!」と悪友と顔を見合わせ、たぶん悪友が声をかけたのだと思う。その後3人でお茶をした。





 その子は名前をS子といい、なんと今目の前に座っている妻と結婚する前に付き合っていた女性だった。性格もよく特になんの欠点もないよい娘だった。一時は結婚まで考えたが、ふとこの人と何年もいっしょに暮らすのは違うかなと思い始め、結果的にはふってしまったのだった。敢えてその理由を探れば、それは彼女の「平凡さ」だった。クルマに例えるなら時速100キロ以上はあり得ない世界というか、音楽でもなんでも普通の感性の持ち主だった。リミッターがある人から見ると、そこからはみ出るものは無意味というか変人とみなされる。そういう物足りなさはあったのだと思う。






 何度かチラチラと隣にいるその女性を見てみる。30年も経って中年になっているので、顔は丸顔になっているが髪の生え際なんかまさに当時の彼女にそっくりだ。他人のそら似ということもあるし、確証は持てない。しかし、もしそうだとしたらこの狭い空間になんという奇遇であろうか。
 ふった後の彼女の消息は、その時の悪友が知っていて、当時会って相談にものってやったらしい。別に喧嘩別れしたわけでもなく、理由もはっきり告げたわけでもないので相当ショックだったようだ。その後ほどなく盛岡の近隣の市で開業している歯科医の妻になったということだった。





 隣の夫婦が食事を終え、帰り際にその女性が一度私の方を見たが、私は視線を合わせず前を向いたままにしておいた。これと同じ状況を前にも経験した。昔通った小学校のある宮城県の角田市を40年ぶりに訪ね、地元の食堂に入った。そこで一人のオヤジが家族と食べに来ていたのだが、ふと顔があった。そいつは何かドヨ~ンとした目つきでこちらを見ていた。店を出てから、もしかしてあいつはササモリ君ではなかったかと後で思った。向こうも意識の落としどころがなく遠い過去のメモリーから私のイメージが浮きかけていたのであのような顔になったのかも知れない。





 彼女らが去った後「隣の夫婦、8000円のコースを食べていたよ」と妻が言った。私らは6000円コースだったが、妻は隣のテーブルに運ばれてくる料理をチェックしていたらしい。なるほど、だったら男は歯科医で女性はやっぱりS子だったかも知れない、と勝手に状況証拠を固める。
 彼女の誕生祝いで来ていたのだろうか?誕生日は2月だったかな・・・。たぶん寒い時期だったと思う。私にしては珍しく彼女の誕生祝にカーディガンをプレゼントした。しかし女性の鋭い勘というか彼女は「私と別れるため買ってくれたんじゃないでしょうね」と笑いながら言っていた。




 ある寒い日の夜、彼女が私のマンションを訪ねて来てくれた。チャイムがなりドアをあけると白い息を吐きながら買ってやったカーディガンを着て立っていた。厳寒時には薄着な感じで寒かったのだろう。私の方に何事か言いながらすばやく寄ってきた。あの声や髪の毛の生え際が蘇る。
 それからほどなくして別れた。




  もし隣の女性がS子だったとしても、8000円のコースを夫婦で食べられるのだから今でも幸せに暮らしている。そう思うことにしよう。




  (写真はイメージです)


 
 
Posted at 2015/02/09 18:03:56 | コメント(8) | トラックバック(0) | その他
2015年02月07日 イイね!

カレラ4で行く十和田湖冬物語

カレラ4で行く十和田湖冬物語  みやすのんきの十和田湖ツーリングに刺激され、自分も十和田湖まで走りに行きたくなった。毎日の通勤でカレラ4には乗っているが、数キロしか走らずエンジンが暖まった頃に降りるのでクルマも欲求不満のことと思う。アクセルを思う存分踏むには、一人旅がいい。雪はないが除雪剤で白くなった東北道の進入レーンで加速すると、快音は発しながら2.0Lターボとは異なる密度の濃いフィールであっという間に大台に近い速度になる。そこでアクセルを緩めるのだが、160ポポロンで抑えてもそこから「踏めよ」とクルマが身構えている。




 刷新したビルシュタインの足はよりスポーツカーらしくカレラ4を爆走させるが、きつい段差があるところではビシッとドア付近から軋み音を発生させる。純正ではなかったことだ。
 北へ向かう東北道は空いていた。十和田インターで降りて一般道を走ると土曜日なのにさらに道は空いていた。紅葉の時期はかなり渋滞する道だ。十和田湖に着いたら、やはり観光客はほとんどいなく閑散としていた。昼食のため休屋にある十和田湖食堂に入ったが、お昼だというのに客は私一人だった。調度TVのローカルニュースで今いる休屋が出てきて、「十和田湖冬物語」というイベントは、花火を上げたりライトアップしたりと、夜が見どころらしい。






  冬の十和田湖は初めて来た。





  その後奥入瀬渓流を通過し、最寄りの東北道のインターから乗って帰ろうかと思ったら、冬季閉鎖中のルートがいくつかあって、結局田代平高原を通過し八甲田山を左手に仰ぎ見ながら青森市の青森中央インターまで行くはめになった。
 他にクルマはほとんど走っていなかったので、自分のペースで雪道のワインディングを走れて楽しかった。路面状況は刻々変化し、時々ズリッと横滑りすることはあったがこういう道こそカレラ4が本領発揮できる。




  一日300km以上の距離をエンジンを存分に回して走る。これがポルシェのもっともよいメンテナンス法である。






  久々の長距離。クルマも楽しそう?






  除雪は大変だっただろう。雪の壁はかなり高い。






  横から見ると・・。







  このような雪道が続く。






  向こうの山が八甲田山。手前の茶屋は雪に埋没し休業中。











Posted at 2015/02/07 22:28:46 | コメント(5) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

「@terry997 人のクルマにのせられる時それを少し意識します。自分の運転の時はしないけど。(^_^;)」
何シテル?   05/02 14:49
  2007年型カレラ4に乗っています。オールシーズン、日常の足として使用し、すでに10万キロを越えました。  カレラ4の乗り味は、ゆっくり走ればメルセデス、...
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2014年7月27日に退役しました。盛岡の冬もなんなく走り、非常に頼もしい家族車でした。
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