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堅雪かんこのブログ一覧

2009年02月27日 イイね!

ノーマルより遅かったGT-RスペックV

ノーマルより遅かったGT-RスペックV  
 海外の自動車のサイトに面白い記事が載っていた。GT-RスペックVを筑波で走らせたらノーマルGT-Rよりも遅かったというのである。内容は以下の通り。




  「日産GT-Rファンにとって、このニュースはがっかりなのか喜ばしいことなのか、実際のところGT-RスペックVは、08年モデル及び09年モデルよりも遅いのである。これを吉報ととるのはノーマルGT-Rのオーナーであり、凶報ととるのはスペックVのオーナーかこれから1575万円ものお金を出す予定の人だろう。

 日本のベストモータリング社は日産の言うとおりかどうかを自分たちで試すため、スペックVを手に入れるとすぐに筑波サーキットに持ち込んだ。話を面白くするため、ドライバーは“ドリフト・キング”と呼ばれる伝説のレーサー土屋圭市である。
 ところが、あろうことか彼ですら08年モデルのタイム1:01.888、同じく09年モデルの1:01.343をうち破ることができなかった。スペックVは1:02.4がベストタイムに過ぎなかった。ベストモータリング社はこの3台のテスト条件はほぼ同じだったと言っている。

 スペックVはノーマルより60kg軽く、480馬力の3.8リットルのツインターボV6エンジンである。この件に関してどうしてこうなったかの説明はまだないが、記事が公表される時にはなんらかの理由が添えられるだろうとだけ言っておこう。」


 珍事と言えば珍事だが、こういうこともあるのだろう。これが公の記事になるのはおそらくベストモータリング5月号か?はたしてどのような原因があったのか知りたいものだ。


 
 

 http://www.worldcarfans.com/9090225.016/nissan-gt-r-specv-first-independent-tsukuba-circuit-laptimes-reported

Posted at 2009/02/27 15:50:45 | コメント(4) | トラックバック(0) | クルマ
2009年02月25日 イイね!

911Sをトヨタにくれてやった男

911Sをトヨタにくれてやった男 白州次郎という男がかつていた。1902年生まれだから、ライト兄弟の初飛行の前年になる。旧制中学の時に、すでに父親からアメリカ製のクルマを買い与えられた。17歳でイギリスのケンブリッジ大学に留学。そこでも親の潤沢な仕送りでベントレーとブガッティを購入し、それをロンドン近郊にある世界初のサーキットに持ち込んだり、冬休みには学友と12日間のジブラルタル海峡を目指してのヨーロッパ大陸のツーリングにベントレーで出かけた。
 
 彼のエピソードは数限りなくあり、どれもが驚くべきことばかりだ。特に終戦時のGHQ相手の日本国憲法の草案での攻防、通産省の創設など戦後の日本の歴史に深く関わりながらも、自分の“プリンシプル”を貫きとおし風のように生きた稀有の男だった。(詳しくは今週土曜日からNHKドラマが始まるのでご覧になってください)

 そういう彼の晩年の愛車は68年型の911Sだった。自分でエンジンを2.0から2.4リットルに載せ換え、娘を乗せて軽井沢に行く時は、渋滞を嫌い早朝3時か4時頃家を出発し、小まめにシフトアップとダウンを繰り返し、最後の難所、碓氷峠でもモナコグランプリのように走り、娘は軽井沢に着く頃は全身硬直状態だったという。

 その娘も14~15歳からクルマの運転を教え込まれ、小さいので窓から顔が見えず、駐在のお巡りさんから「今、白州さんちのクルマが無人で走っていったが大丈夫か?」と自宅に電話があったそうだ。

 白州次郎は初代トヨタ・ソアラを自分で買い、せっせとそのクルマの技術的問題を書いて当時のトヨタ社長に送りつけた。そこで豊田章一郎社長は「いつもクルマのことで文句を言うおじいさんがいる。私が聞いても仕方ないから、開発担当の君が行って会ってきなさい」と二代目ソアラ開発責任者岡田稔弘に命じた。そしてその岡田に白州次郎は
 
  「No Substitute(かけがえのない)車を目指せ」

 と言い、自分の愛車であった911Sを寄贈するのである。白州次郎自身は二代目ソアラが完成する前に83歳で他界するのだが、一周忌にトヨタは豊田章一郎、長男の章夫、岡田稔弘の3人で彼の墓のあるお寺にニューソアラを横づけした。生前の遺書で「葬式無用、戒名不用」と書き残してあったため、葬儀は行われずトヨタはやむなくこのような方法をとったのだが、その場では岡田は完成したクルマを見てもらえなかった無念で涙を何度も流したという。

 彼は911がかけがえのないクルマであると感じとっていたはずだ。それをポンと譲るところがいかにも彼らしい。彼がいつもドライビングで口うるさく人に言っていたことが

   「遠くを見ろ」

 だった。遠くを見ることで視野が広がる。遠くをしっかり見つめながら疾走する彼の生き方そのものだ。
 そして911には白州次郎と共鳴する何かがあったのだろう。ソアラがそれを継承したかどうかは疑問だが、911が今でもNo Substituteであることは間違いない。

 白州次郎と911は同類だ。
Posted at 2009/02/25 21:35:54 | コメント(6) | トラックバック(0) | クルマ
2009年02月23日 イイね!

攻めのメルセデス

攻めのメルセデス  新しいメルセデスEクラスのクーペが発表された。Eクラスセダンで驚いている暇もなく矢継ぎ早である。今回もともに大胆な変更だ。メルセデス、BMW、アウディのドイツ御三家の中で、メルセデスが一番勇気があるデザインの変更をするように思える。一昔前の機能優先の思想から変節し、カッコウのためのデザインで打って出たのはCLSからだが、これは予想外に人気があり売れた。
 同じ現象が、これまた20年以上前の話だが、日本でもカリーナEDが発売された時に起こった。徳大寺がゴルフやBMWがいかに機能が優れており、うわべだけのクルマとは違うと説いている最中、うわべだけのクルマは売れたのである。

 しかし、ドイツ的機能優先というのは、すなわちアウトバーンを高速で、あるいは一日の移動距離が200km~300kmを走っても疲れないという実際の使用状況の備えに裏打ちされたものであった。だが、そういう使い方をするかと言えばほとんどの人はしない。ちょっと乗るという時に大事なのはファッション性だ。
 メルセデスも世界戦略車として大衆の好みを分析した結果、そういうクルマはありだと判断したのだろう。まして昨今のエコ思想は自動車会社の命運がかかっている懸案事項だ。思えば鹿をよけるとひっくりかえるAクラスを出した時にそれは始まっていた。

 以前にも書いたが、ドイツ車も日本車風の無節操なデザインになってきたが、それでもメルセデスは同じレベルにはまだ落ちていない。やはり優等生の品格は残っているように思う。特にマスとしてのまとまり方は、いまだトップにある。細かい所に拘泥し全体の迫力がない他ドイツメーカーとは違う。

 ところで、みんカラのファルケ少佐のブログで、911のデザインの変遷に関して私と意見が分かれた。彼はボヘミアン的なものが残っているのは356から993までで、996以降は違うと。私は大雑把に、997は356のデザインに回帰したものに見えると思っていた。が、あらためて993から受ける印象を検証してみると、964に乗った時も感じたことだが時流から取り残された古めかしさ、あるいはさらに言えばうら悲しさが残っている。ここがまた911を他のクルマと峻別させる大きな相違点であった。
 それがボヘミアン的というならば、確かに996や997は過去のアイコンを利用して仕上げた今風のスポーツカーと言えるだろう。
 
 ドイツは今年、9年落ち以上の古いクルマを廃車にして、エコ対策カー(EUの排ガス規制ユーロ4以上を満たす)に乗り換える時、30万円の補助金を国から出すという。先着60万台というが、もうこういう時代なのである。願わくば、古いドイツ車が“粛清”で本国から消えてしまわないことを祈る。


  新しいクルマの陰で、そういうクルマが絶えてしまうのは淋しいことである。
Posted at 2009/02/23 09:51:44 | コメント(5) | トラックバック(0) | クルマ
2009年02月20日 イイね!

カレラ4が爺さんに!?

カレラ4が爺さんに!? 今日は朝から大雪となり、昼過ぎまで降り続いた。帰宅する時間まで放っておくとクルマに積もった雪が凍るので先ほど雪おろしをしに駐車場に行って見たら、カレラ4が帽子をかぶって口にはちょび髭をはやしていた!
 ボンネットの雪は表層雪崩で下に落ちたのだろう。季節はずれのサンタクロースみたいな顔にも見える。

 雪おろしをしていると、渡り廊下の窓からいろいろな人に話しかけられた。まずは買い物帰りの患者さん「先生、御苦労さんです。もう帰んの?」(もう少しいるよ)。次に少し軽躁気味の看護師さん「先生、キャバクラとホストクラブの載っている本入りますか?」(やっぱり変だわ、この人)。しばらくして別な看護師さん「先生、年次ですか?上申あるのですけど・・・。」「あの患者さん、内科の先生に診てもらったらやっぱり肺炎でした。先生の処方止めていいですか?」(だろ、俺も肺炎だと思っていた。呼吸器内科の先生の処方のほうが“本格的”だから私のはいいですよ、どうせ・・)。


 そんなこんなで雪おろしを終え部屋に戻った。今年の雪の降り方は変だ。乾雪と湿雪が混合して降ってくる。おかげでいろいろな雪化粧のカレラ4が見れたが、今回のは傑作だ。



Posted at 2009/02/20 16:20:07 | コメント(5) | トラックバック(0) | クルマ
2009年02月19日 イイね!

メランコリー親和性な911

メランコリー親和性な911  最近のメルセデスやBMW、アウディのデザインの変化は非常にアグレッシヴだ。一昔前のエレガントでおっとりしたラインは徐々に影を潜め、饒舌なラインが鋭角的にクルマのボデイを装飾している。
 一方、911はどうだろう。このクルマだけそういうお祭り騒ぎには加わらず、一人ぽつんとしているような印象を受ける。

 精神病理学者のテレンバッハは、「メランコリー親和型」という言葉を唱え、うつ病になりやすい性格の人を次のように記述した。秩序にこだわり、几帳面で真面目。責任感も強く対人関係にもこまやかな気を使う。これって911の性格そのものではないかと思う。外見以上に内面もけして浮ついていない。

 だから、乗る方の気分がうつ状態の時でも、このクルマには違和感なく乗れる。クルマ自体が浮いてないからである。内装も最初は物足りなさを感じるかも知れないが、必要最小限なものがこれまたはしゃがずに適正な場所に納まっている。いまさらながら、このシンプルさがとても心地よく感じる。なのでフェアレディZなんかのインパネを見ると、もうはったり以外のなにものでもないとノイジーに感じてしまうのである。

 人には、うつ的な要素と躁的な要素がある。最近読んだ春日武彦の著書『問題は、躁なんです』の中で躁というのは、単純に気持ちが上がって愉快になっているのではなく、本当の自分の弱さや惨めさを覆い隠すための欺瞞であることを指摘している。人は、うつの時は非常に共感できる深い洞察に達することができるが、躁の時は、判で捺したように浅薄でチープな欲望をためらいもなく露出させてしまうことが多い。

 したがって、祭りのようなオフミでイタリアの名車に混じると911は非常に地味に映る。お祭り騒ぎが苦手なのである。時に大げさな羽根をつけてみても、そういう派手さならイタリア車には敵わない。
 ただし、私はイタリア車のオーナーにはまだなったことがないので、外見的な印象しか知らない。内面的なものは未知である。

 いずれにせよ、911は乗りこめば乗り込むほど、しみじみとそのよさが伝わってくる。それはこのクルマが常に内面的なものを大切にしてきたからだ。メランコリックではあるが、クラシックでもジャズでもブルースでも、はたまた豆鼓(トウチ)エキスのCMソングでも、人間の基本形はメランコリーなのである。これを具現化しているクルマは911以外にない。


        nothing but 911 !!
Posted at 2009/02/20 00:30:31 | コメント(4) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

「@terry997 人のクルマにのせられる時それを少し意識します。自分の運転の時はしないけど。(^_^;)」
何シテル?   05/02 14:49
  2007年型カレラ4に乗っています。オールシーズン、日常の足として使用し、すでに10万キロを越えました。  カレラ4の乗り味は、ゆっくり走ればメルセデス、...
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