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堅雪かんこのブログ一覧

2011年10月10日 イイね!

旧友に再会

旧友に再会 ホテルの駐車場に、黄色の初代メルセデス・ベンツSLKが停まっていた。すごく懐かしい。私も出たばかりのこのクルマを飛びついて買った。スタイルは今見てもなかなかいい。今では珍しくないバリオルーフも当時は注目の的で、大きさは写真からもわかるようにカレラ4より一回り小さく、非常にコンパクトだった。

 しかし、デザインは気に入っていたのだがどうもメルセデスらしい高品質感が薄く、走りにも何の感銘も受けなかった。ボンネットのパワーバルジが象徴するように、メルセデスの往年の名車を似せたとしてもメカニカル的な必然性はなく、パイクカーのような軽薄さを感じた。


 スティーブ・ジョブズは誰も見ることのないコンピューター内部の基盤にまで巧妙で視覚的に美しいデザインを求めたという。つまり一つの製品に対して徹底的な作りこみを要求した。残念ながらこの頃のメルセデスはそれが最も低下した時代だったのだ。



 
  コンパクトさというのは、ある意味長所でもある。





  


 
  この黄色のSLKはどういうわけか、もうスタッドレスを履いていた。





おまけ


 コンビニで雑誌を見ていたら、駐車場にトラクターが・・・。よく見るとなかなかの機能美。
Posted at 2011/10/10 14:36:05 | コメント(4) | トラックバック(0) | クルマ
2011年10月09日 イイね!

モノにこめられた情熱

  まずは大人の喧嘩を見て欲しい。



 スティーブ・ジョブズ氏が亡くなっての追悼番組の一コマだが、茂木氏は要するにアップルの方がユーザーフレンドリーで、ウィンドウズは使いにくいと言っているのだろうか。私はPC関係は詳しくないし、ウィンドウズを使用しているのでマックがどういうものか知らない。


 だが、数年前に行われたスティーブ・ジョブズ氏のスタンフォード大学での卒業式の記念スピーチによると、彼は自分の入った大学を中退し、そのままカリグラフィーという装飾文字の講義には出続けた。そのことがアップルコンピューターを立ちあげる時に役にたったという。つまり見やすくて美しい文字には熟達していたということで、これがいわゆるユーザーインターフェイスの基本となったのかと推察される。


 私のスマホも i PhoneでなくGalaxySだが、しかしこれがなかなか道具として愛着が持てない。家族割引とかdocomoのままという保守性で選んだのだが、デザインも使い勝手もしっくりこない。へそ曲がりの次男は迷うことなくi PhoneにしてPCもマックに買いかえた。



  ユーザーインターフェースの権化と言えばやはり911だ。前に何度も書いたことだが911は乗り手次第でその懐を開く。今や旧式となったTipでもそこにはいろいろと隠されたプログラムが仕組んであるのである。先日の雨の日のツーリングで速く走れたのは私に腕があるからではなく、このTipに隠されているものをうまく引き出したからなのだ。


 具体的には、直線で可能な限り加速し、コーナー手前でコーナーの曲率に合わせて減速する。その時、ブレーキに足を乗せた瞬間、自動的にシフトダウンするのだが、それが絶妙なのだ。フラットシックスが最大限の雄叫びをあげながら、前荷重で四輪のグリップを有効に保ったままのコーナリング姿勢になる。ドライバーはタイヤのグリップに神経を集中させ、コーナー脱出のための再加速のタイミングを図るだけ。運転は容易だ。
 これをリズミカルに行う速度というのが、けっこう高目にセッティングしてある。これは発見だった。そしてこれがカレラ4から得られる最高の快感領域と言える。


 長く乗っても飽きないクルマとは、やはり作り手の情熱がこめられていると思う。クルマに限らず道具とはそういうものだろう。
 そういう意味ではモノを買うということは単なるモノという物質を買うのではなく、思想を買うということに他ならない。そしてそこには出会いがある。

   クルマ好きならよくわかる話だろう。
Posted at 2011/10/09 19:29:23 | コメント(7) | トラックバック(0) | クルマ
2011年10月04日 イイね!

少年のクルマ紹介

   少年が自分でカメラを持ってクルマを紹介しているが、かなり詳しいようだ。間に日産リーフが停まっていて、ある形容詞をつぶやく。なんともはや・・・・・。しかし美しいものは美しい。そうでないものはそうでない。美的センスはこのような環境で磨かれていくものなのかも知れない。






Posted at 2011/10/04 16:33:01 | コメント(5) | トラックバック(0) | クルマ
2011年10月03日 イイね!

モータースポーツ撤退とウォール街

モータースポーツ撤退とウォール街  今日のヤフーニュースを見ていたら、「エコカー時代、消えた恩恵・・・止まらぬモータースポーツ撤退」というタイトルで、国産メーカーが次々と主要レースから撤退してきた記事があった。3年前にホンダがF1撤退、富士重工、スズキがWRCから撤退。2年前は三菱自工がダカールラリーから、トヨタがF1から撤退。そして今年はホンダがインディジャパンの開催終了を告げた。


  レースには確かに莫大な資金がかかるだろう。でも採算に見合わないからという単に経済的な理由以上に、レースには人間の持つ奥深い闘争本能を触発する何かがある。クルマの根源的魅力とは、すばりレースである。より速く走るクルマに人びとは憧れ、賞賛する。そしてレーサーの勝ちたいという気持ちに共鳴するのである。セナに心が熱くなるのはそういう気持ちを彼が隠さなかったからだ。


 これはクルマの美学と言ってよい。周りに気遣い、そこそこの経済性を追求した大衆車にはこの美学はない。ひたすら速度の可能性を追求し進化していく、そういうクルマに誰でも憧れる。そしてエコカーが主流になりつつある今に至って、500馬力を越えるモンスター級のクルマが次々と出てきた。ランボルギーニ・アヴェンタドールに至っては700馬力である。これは考えてみると不思議な現象だ。  国内でも、ちょっと前の国産車は280馬力のしばりがあった。なのにGT-Rは570馬力までになるらしい。これは国土交通省が認可しないと有り得ないことだが、国内においても認めてしまっている。



  クルマ雑誌もそういうクルマの記事で賑わっているが、それでははたしてそういうクルマのオーナーになれるのは、クルマ人口の何%であろうか?その答えがウォール街で今起きているデモのスローガンの一つ「私たちは99%」だ。一部の富裕層に対する民衆の怒りがあのアメリカでも起きている。そして、その逆の1%未満がそういうスーパーカーのオーナーになれる。



 こういう構図は実はイギリスでもイタリアでも同じで、TopGearなんかそれを視聴者が前提として観なければ成り立たない番組だ。大衆車をこき下ろし高額なクルマをぶん回す。大衆は仮に自分が安いクルマに乗っていたとしても、それを自虐的にではあるにせよ楽しんでいる(はず)。高級車に乗れるのは一部のセレブなんだと。
 しかし、これすら危うい。イギリスではご存知の通り今回のアメリカ以上に暴動が以前から頻発している。ジェレミーは見かけ以上に賢いから、魅力的なクルマがそういう危うい社会構造の中から生まれ出たあだ花だと知っている。


  「世界全体が幸福にならないかぎりは、個人の幸福はありえない」と言ったのは宮沢賢治だが、確かに世の中はそうであって欲しいし、そうなるべきだ。しかし、皆が画一的な“国民車”に乗るようになったら、まったくつまらないだろう。



  昔ドイツが計画した“国民車”は、やがてになったのか?こういう矛盾を内包しているだからスーパーカーの中に混じると妙に貧乏くさく見えたりする。そこもまた魅力なのだけど。
  
Posted at 2011/10/03 17:59:17 | コメント(9) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

「@terry997 人のクルマにのせられる時それを少し意識します。自分の運転の時はしないけど。(^_^;)」
何シテル?   05/02 14:49
  2007年型カレラ4に乗っています。オールシーズン、日常の足として使用し、すでに10万キロを越えました。  カレラ4の乗り味は、ゆっくり走ればメルセデス、...
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