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堅雪かんこのブログ一覧

2012年10月17日 イイね!

久しぶりのジャズライブ

久しぶりのジャズライブ  数年ぶりにジャズライブを聴きに行った。サックスとベースとドラムスのトリオの演奏だった。世界中をツアーして歩いているミュージシャンなので演奏レベルは確かだった。でも、昔のような感動が結局は得られなかった。音楽のせいなのか、自分が不感症になってしまったからなのか。


 こういう地方のライブ会場は、ミュージシャンも聴衆も“善人”一色になる。善人の音楽をやり、善人が拍手する。そういう構図が実は嫌になって会場に足を運ばなくなっていったのだ思う。ほどほどの演奏でも義理で拍手する。本当のジャズは違うはずだ。内面を揺さぶられ、知らずと体が動きだし、声が自然に出てしまう。そういうものだった。


 芸術の世界において、善人ほどつまらないものはない。凡庸と言い換えてもよい。決まりきったことが常識だと思いスタイルを変えない。なので緊張感もない。法定速度内で走っているクルマのようなものだ。マイルスもコルトレーンも音楽が壊れてしまうんじゃないかというギリギリのところまで攻めの演奏をした。


 もっとも、彼らの演奏をそこまで先鋭化させていたのは当時の時代背景が大きかったのではないだろうか。黒人差別が当たり前だった。昨日亡くなった映画監督若松孝二が言っていた「創作の原点は怒りである」というような空気があった。今のように恵まれた環境で、単に楽器の演奏がうまいというだけでは、心に入ってくる音は出せない。


 さて、上の写真を見て何か視覚的に違和感を覚えた人はいるだろうか?その理由は・・・・・。
Posted at 2012/10/17 23:35:36 | コメント(1) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ
2012年10月14日 イイね!

日曜日のつぶやき

日曜日のつぶやき ●日曜日の午前中は床屋に行った。待っている間、週刊誌を読んでいたら、いじめで自殺した少女の記事が載っていた。母親はいじめに適切に対処しなかった学校側を糾弾しているとのこと。だが、その少女の父親はロシア人で、彼女が幼い時夫婦は離婚している。今やいじめ関連はすべて学校側の責任という風潮になっているが、親が子供に適切な家庭環境を与えてきたかの反省はあるのだろうか?いじめは複合的な要因で起きる。いじめられる雰囲気を漂わせている子は、生育歴にも原因があることが多い。




●今日の西岡利晃対ノニト・ドネアのボクシングの試合は、ドネアが圧勝した。西岡はドネアの強烈な左フック対策で、常に右テンプルをガードする姿勢をとっていたが、これが亀田興毅みたいに硬直したボクシングになってしまい、力を発揮できないでいた。一方、ドネアは柔軟かつ回転力のある多次元ボクシングを展開し、最後は左フックではなく、狙いすました右ストレートで西岡をマットに沈めた。やっぱりあのガードポジションは失敗だったかなぁ・・・。




●iPS細胞を世界で初めて臨床応用したというM氏の記者会見。あれをまさに「妄想」という。誰か一人でも証人がいれば話は違ってくるのだけど、自分の中での確固とした妄想世界を構築してしまっていると、あのようになる。記者達もそろそろ気づくべき。それ以上に、彼の発表原稿に目を通した恩師の教授。「整合性」があるって認めたけど、なんの整合性だったんだろう。何も考えずにイイね!をつけたんだろうな。往々にして医学系の論文の共著者って、そんな感じで名前を連ねるからね。
Posted at 2012/10/14 23:37:26 | コメント(5) | トラックバック(0) | その他
2012年10月12日 イイね!

飛んでイスタンブール 第四話   クルクル回る人たちを観る

飛んでイスタンブール 第四話   クルクル回る人たちを観る  内なるものを、そのまま表せる人間になるか、
  もしくは、見た目通りの中身を持った人間になりなさい。
               (メヴラーナの7つの教えより)



  トルコという国は歴史的に大きく分けると、ローマ時代以前、ローマ時代、ビザンチン時代、セルジューク時代、オスマン帝国時代、そして現在の共和国時代という変遷がある。そのセルジューク時代、11~13世紀にトルコの首都だった街がコンヤというところだ。そのコンヤはイスラム神秘主義教団「メブラーナ教」の発祥の地ということを初めて知った。



 以前、トニー・ガトリフ監督の映画「ベンゴ」の中で、クルクル回る奇妙な人たちが出てきたので見たことはあったが、その正体がこれだった。旋回舞踏といって写真のような姿で回り、陶酔状態になって神に近づくのだという。この舞は宿泊のホテルでも料金を払って観ることができた。しかし、宗教儀式をホテルのショーで見せる時点で終わっていると思うのだけど。



IMG_0012




  ところで、冒頭のフレーズはなかなかおもしろい。つい最近もiPS細胞を世界で初めて臨床応用したという日本人研究者がTVに出ていた。満面笑みで自慢げに話すその姿に非常に違和感を覚えたら、やっぱりほら話だったようだ。読売新聞はひっかかりNHKは見破った。彼は空想虚言症か妄想性障害の可能性がある。
 一流の研究者は山中氏もそうだけど人前でめったに愛想笑いはしない。やっている仕事のことを考えれば、心の底から笑えることなどないし、確信をもって言えることはわずかしかないということを知っているからだ。ノーベル賞クラスの研究者と「ほんまでっか!?TV」に出てくる似非学者を比べると、まさに“見た目通りの中身”であることがわかる。


  一番上の写真は、イスタンブールのグランド・バザールというアメ横みたいなところで買ったものである。メブラーナ人形も定番のお土産なので各地で売っているが、帽子の色が違ったり表情が違ったりする。なかなか自分のイメージ通りのものがないと思ったらある店にあった。だが持って帰るには少し大きめなサイズだったので、小さいのはないかと聞いたらないという。値段は1500円。1000円なら買うと言うと、いいよと♪



     このいい加減な表情が見た目通りでいい。

    
Posted at 2012/10/12 21:34:12 | コメント(2) | トラックバック(0) | 旅行/地域
2012年10月12日 イイね!

 オイチニー・サンシー・ゴーロク

 オイチニー・サンシー・ゴーロク  ついに走行距離が123456キロになった。最近「おぎやはぎの愛車遍歴」などを見ていると、旧車もなかなかいいなと思う。丸いデザインが主流だった時代のものは愛着がもてる。より斬新で、より速く、よリパワーをという強迫観念から解放されると、残るは見た目(あるいは低速官能)。最新の新奇なデザインはわくわくするが、長い時を経てもいいと思えるデザインは少ないかも知れない。











  タルガカリフォルニアは1975年以前のクルマが対象だそうだが、皆いい味を出している。↓


http://vimeo.com/50545152



Posted at 2012/10/12 08:49:21 | コメント(4) | トラックバック(0) | クルマ
2012年10月10日 イイね!

飛んでイスタンブール 第三話  異捨美代流夢(イスティミヨルム)

飛んでイスタンブール 第三話  異捨美代流夢(イスティミヨルム)   格安ツアー旅行には落とし穴がある。それは旅行会社が現地のお土産屋と結託してカモネギ御一行様を嵌めるからだ。そういう利害関係があるから旅行代金を安くできるので、これは致し方ない。自分が買わないと決めていれば済むことだ。ところがこれがどうして、敵もしたたかに攻めてくる。今回のツアー期間中での関門は4か所あり、最初は皮の被服屋、次が絨毯、トルコ石、陶器と続く。どれもす巧みな日本語で人心をつかみ、最初は無価値と思った商品を“欲しいモノ”に変容させていく。つまりは一種の催眠商法である。さて、私たちは無事関門を突破できたのであろうか?



  最初に立ち寄った店は皮の被服屋。ここは客にリンゴ茶を配りながら先にプチファッションショーを見せてくれる。スタイルのいい若者が登場して何点か見せてくれるのだが、10分ほどすると観客から5人ほど選ばれ、いっしょにファッションショーに参加させられる。そして終了後、別室の売り場に連れて行かれ、売り込み攻勢が始まるのである。定価から電卓を見せながらどんどん値引いていき、お買い得感を煽る。もちろん、ファッションショーに参加した人は、参加優待価格とか言われてさらに乗せられる。それでも価格は10万円~20万円はする高級品だ。まさかと思ったが、ファッションショーに参加した妻はにこにこしながら一着買ってしまい、あえなく撃沈。




  体型がそもそも違うということをわかっているのか、日本人の諸君はw


 次の絨毯売りは凄かった。背が高く一見優しそうなジェントルマン風の男が、日本語による非常に巧みな話術で、トルコ絨毯を最初の織る過程から詳細に説明していく。そして安物から順次高級なものへ絨毯を床に次々広げていき、そのたびにツアー客のオバサン達からウヮ~!と歓声があがる。まずい、完全に術中に嵌まっている。





 いかにも映画に出てきそうな、インテリマフィア風の男




  そして30分以上かけた説明が終わると、各ツアー客にマンツーマンで対応する販売員がいつのまにか隣席してして親しげに日本語で語りかけてくる。ひざまずいて下から目線で「見るだけただですから」とか言いながら。







 もちろん、私のところにも来て、どれが気に入ったかを聞いてきた。買わないつもりで、下の写真にあるえんじの大きな目が描かれたものがトルコらしくて良かったと言うと、最初は60万円、黙っていると電卓をはじいて50万円代、最後は37万円まで値下げした。そして終いにはそれに合う額縁のサンプルまで用意したところに、先ほどのインテリマフィアも現れ攻勢をかけてきた。







IMG_0073

  額のサンプルまで用意。必死である。


 そこで一言、「イスティミヨルム!」。  これはトルコ語で「いりません、結構です。」という意味だ。予め店に入る前に反芻して覚えておいた。すると、一瞬奴らの顔色が変わり、インテリマフィアが男に何事かささやき、あきらめたようだった。言葉の力は絶大である。男は私たちが帰る頃、放心したように両足を投げ出して長椅子に座っていた。おそらく歩合制の仕事なのだろう。


  この後のトルコ石屋もおもしろかった。二つのトルコ石をそれぞれ両手に持ち「皆さん、どちらが本物かわかりますか?」と客に聞き、関心を引き付ける。そして「どちらも偽物です」「これはトルコ石ではなく、ただのトルコの石です」と笑いをとる。そして本物はこうだと説明を続ける。ここはあまり押しが強くなく楽だった。もちろん買っていない。



 最後は陶器。なんでも日本のNHKにも出演して有名なガリップ先生というのがいて、実際目の前でろくろを回したりして芸術家を装う。ところが、このガリップ師匠、売り場にまで来て、買いそうな客がいるとささっと寄ってくる。店員曰く「この商品は、今ガリップ先生に聞いてみて、あなたのために特別安くします」「買ってくれたら、ガリップ先生のサインがここにしてもらえます」と。まるでコントだ。しかし、ここではまた、うちの妻が腕を通すワイン差しを買ってしまった。私から見るとインチキ臭い先生だが、作品は美しいと思う。




 「落としても割れません」とガリップ先生。「E=MC2で説明できます」とは言わない。







  というわけで2勝2敗の結果に終わった。こういうものはほとんどのツアーで経験するだろう。短時間でモノの価値を刷り込む彼らのテクニックはたいしたもんだと思う。
 旅の思い出に、適度な値のものだったら買ってもいいかも知れない。少なくともあなたのクルマ道楽にかかるお金よりは少額なのだから。
  





 
  
Posted at 2012/10/10 17:55:25 | コメント(8) | トラックバック(0) | 旅行/地域

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「@terry997 人のクルマにのせられる時それを少し意識します。自分の運転の時はしないけど。(^_^;)」
何シテル?   05/02 14:49
  2007年型カレラ4に乗っています。オールシーズン、日常の足として使用し、すでに10万キロを越えました。  カレラ4の乗り味は、ゆっくり走ればメルセデス、...
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