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堅雪かんこのブログ一覧

2013年12月29日 イイね!

感じない人

感じない人  関東から転勤してきた男の話である。彼は盛岡に赴任してから雪道で二度事故を起こしている。一度目は滑って対向車線にはみ出して危うくトレーラーに衝突しそうになった。二度目は雪の高速道路でスピンして、通行止めを招いてしまった。二つとも大事に至らずに済んだのは幸いだったが、同僚に「お前、滑っているかどうかはアクセルを踏んでいる時わかるだろう?」と言われた。ところが彼はこの意味が全然理解できなかったという。



 ついでに言えば、彼はハンドルからのインフォメーションやお尻からクルマの動きを感じることにも無頓着だった。多くの人は無意識にもこういう感覚を持って運転しているものと思い、私が説明してあげたのだが、彼は初めて聞く話のような顔をしていた。よって雪道でこのような結果になるのである。これは特殊能力でもなんでもなく、雪国のドライバーなら自然に身につくことなのに。



 だが、人によってはそういうインフォメーションはわずらわしいだけで、できればクルマの方で勝手に修正してもらった方がよいと思っている場合もある。新型Sクラスの運転補助システムなんかはその最たるもので、一般的にはその方向にクルマは進化していくのだろう。運転に専念するのではなく安楽に目的地に着くことが優先される。つまりは感じないようなクルマになっていく。




 「おもてなし」もほどほどにしないと、人の感覚はどんどん麻痺していく。感じる楽しみを奪われないように注意しないと。



















 
Posted at 2013/12/29 22:53:59 | コメント(8) | トラックバック(0) | クルマ
2013年12月24日 イイね!

トミカの991 そしてクリスマスイブ

トミカの991 そしてクリスマスイブ  ドラッグストアーのレジを通過してふと正面の壁際を見ると、他の雑貨に混じってトミカのミニカーのショーケースが置いてあった。それは一部蓋が割れていてテープで補修してあるケースだったが、中に白い911があるではないか。京商のミニカーのような正確さはない大雑把な造りだが、最新モデルの991であることはわかった。値段は298円。在庫品はなく、その“展示車”のみだったが、自分用に買ってみた。裏返すと MADE IN VIETNAM とあった。




 子供が小さい頃は、この時期はおもちゃ屋に行ってサンタのプレゼントの準備をする。翌朝、子供が起きて枕元のプレゼントを見つけて「わー!!」と歓声をあげるのを聞いたのは遠い昔のことだ。子供も大きくなり、そういう儀式はなくなった。ところが、今年は必要に迫られてこれを買わされた。一応本物のレーシングカーである。もちろん中古だけど。資金がない中、参戦して頑張っているようだ。







  ところでトミカの991、形が崩れているがあまり違和感はない。そういう崩し方をして911は変遷してきたのだから。これが空冷モデルの911だったら、やはり気になるかな。





こちらは京商の964と356。精度は高い。





      メリークリスマス!










        








Posted at 2013/12/24 09:22:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ
2013年12月22日 イイね!

ベンツ3兄弟のE加減

ベンツ3兄弟のE加減  我が家にはミニチュアダックスフントが3匹いる。最初は子供がお年玉で自分で買ったのが始まりで、何年かおきに一匹ずつ買い足していき、現在に至っている。複数の犬を同時に飼うと、それぞれに個性があることがわかり面白い。ところが人でもそうだが、3兄弟になると、愛情の注ぎ方が意識せずともばらついてしまい、特に、真ん中に関心が薄くなる。そうなると犬もそれを感じて不活発になったりすねてしまうようだ。
 時々電話で話す妹なんかは、今でもいかに自分が子供時代、兄や弟に比べて扱いが軽んじられていたかの愚痴が出てくる。




 今日、メルセデスのEクラス(E300アヴァンギャルド)を試乗して、ふとそんなことを思い出した。もちろんEクラスはメルセデスの定番であり、人気もある。しかし、新型AクラスやSクラスのデザインを見てしまうと、現行Eクラスはそれに合わせて無理にフェイスリフトさせられたことがわかる。進化した運転補助システムがついているとはいえ、走りもあまりアピールするものがない。試乗中に、隣にいた営業マンに客から電話が入り、買ったクルマの走りに感動したとわざわざ言ってきたようだ。営業マンは「四駆とはいえ、過信すると危ないですよ。逝くときは一気に逝きますから」などと自制を促していた。私がそれはA45AMGのことですねと聞くと、そうだと答えた。




  メルセデスの3兄弟と言えば、Sクラス、EクラスそしてCクラスである。Aは新参者だから含まれない。基本FFだし。この3兄弟はまずSクラスで故障覚悟で先進的技術を試し、順次EクラスやCクラスに降ろしていく。それぞれモデルチェンジする時期がずれるので、新鮮味で言えばEクラスが霞んでしまう傾向にある。正直今のEクラスだったら今度出る新型Cクラスの方に期待してしまう。日本導入は来年の初夏あたりらしい。ただし、それは新鮮味という基準だから、熟成度からすればSとCの間にあるEは文字通りE(いい)加減のクルマなのである。




  ところで、展示してあったSクラスの内装は、古典回帰とも思えるくらいシンプルでラウンドや円を多用したものだった。なぜか「海底二万哩」のノーチラス号を連想してしまった。近代的なのはメーター類がプロジェクションとなっていることで、バッテリーが切れると(展示車がそうだった)、真っ暗なスクリーンになってしまう。





 マイバッハが生産終了となり、再びセダンの頂点としてSが復帰した。そういう意味ではマイバッハ調とも言える。





  これに見慣れると、Eクラスの内装は煩雑でチープに見える。今度の新型Cクラスは新型Sクラスの要素も取り入れ、その中間に合わせている。





現行Eクラスの内装









新型Cクラスの内装




★ おまけ

















Posted at 2013/12/22 22:40:06 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ
2013年12月20日 イイね!

美酒乱(ミシュラン)

美酒乱(ミシュラン)  先日市内のホテルで行われた忘年会で、同じテーブルの隣席は職場では比較的かわいいと評判の二十歳代の子が座った。長い黒髪で目が辺見えみりに似ている。彼女はその場では手酌で生ビールをぐいぐい飲み、陽気に振る舞っていた。自分よりはるかに年配の女性には「お綺麗ですよ。そういう年齢には見えません」と盛んに褒め、「自分は最低、彼氏もいない”ひもの女”」だと妙に卑下して言っていた。


 少し演技がかったその態度に私は違和感を感じ、「本当は意地悪な女なんだろう。目に現れている」と冗談をかましてみた。一人っ子で育ち、我がままそうな印象が言葉の端々に感じられた。まあそれでも楽しく一次会を終え、私はそのまま一人で自宅に戻った。




 翌週の始め、職場の廊下を歩いていると、どこからか彼女はささっと近づいてきて、「先日はすいませんでした・・・・。書類が上がってくるかと思いますが、次の日仕事を休んでしまいました」と申し訳なさそうな顔で謝ってきた。私は「そういうことはよくあるよ。皆飲み会の次の日は頭痛とか適当な理由で年次(有給休暇)を出して休むことがあるし」と返事をするも、彼女は「いえ、社会人として恥ずかしいです」とその大きな目でじっと私を見つめた。この時点で、ああ真面目でいい子だなと思ったが、実は、あの一次会の後にとんでもないことが起きていたのであった。




 彼女は、一次会の後、同じ部署の人達と二次会・三次会と街へ流れ、そこで途中から「おい、こらぁ、おまえ」等と男言葉になったのだという。そして三次会も終わり帰る時、同僚の女の子が、自分を迎えに来た彼氏のクルマに、親切心で彼女を誘って同乗させた。彼氏は運転席にいて、女の子は助手席。彼女は一人で後部座席に座った。すると彼氏が運転するクルマの前に、ふらっと飛び出しそうになった歩行者がいて、彼氏が「なんだあのばばあ、危ないじゃないか」とつぶやいたのが悪夢の始まりだった。なんと後部座席に座っている彼女が自分を批判されたと思い込み、運転中の男をブーツを履いた足で後ろからシートごといきなり蹴飛ばし始めたのである。それはシートに穴が開くほど強烈で、男の背中も赤くなった。




 そして足が疲れたのか、次は前のめりになって素手で殴り始め、挙句の果てに男の眼鏡を取り去り、それを真っ二つに割った。さすがに男はきれたが運転中で反撃できない。すると赤信号で停まった隙に、彼女はクルマから降りて、クルマに蹴りを入れて去って行った。男は彼女の後を追ったが狭い路地の店に逃げたようで、見失ってしまった。彼女とその男は、この日が初対面である。当然、その男の怒りは収まらない。シートや眼鏡の修理代は10諭吉は越えたという。




 ところがである。後日、男が修理代金請求のため素面に戻った彼女に会った。この時、彼女はしおらしい顔でひたすら男に謝った。夜の暗がりでちらっと見るのとは違い、昼間に見た彼女があまりにかわいいので、男は修理代の請求を半額の5諭吉に負けてやったのだという。やはり美人は得だと同僚がぼやいていたらしい。





  彼女は酒乱だったのだ・・・・・・・。美酒乱、いくつ星をやったらいい?









   よかった、送っていかなくて。これに蹴りを入れられたら・・・・・・。
 
 


 



 
Posted at 2013/12/20 11:27:07 | コメント(7) | トラックバック(0) | その他
2013年12月15日 イイね!

911は都バスや小田急バス並だって!?

911は都バスや小田急バス並だって!?   少し前のビデオなのでもうすでにご覧になっている方も多いかと思うが、水野和敏氏がある講演会でポルシェ911についてズバッと言い切った。ビデオでは31分25秒あたりから始まるが、要約すると今どきリアエンジンなんて都バスや小田急バスしかない。そんな不安定なクルマでどうやって走るのか?ポルシェ信奉者は、あのポルシェ博士の御威光にすがって、911をよいと思っているだけだと。










  彼らしい非常に的を得た端的な評価だ。ベスモのビデオで、GT-Rがサーキットを安定した圧倒的な速さで走っている時、それを追う911ターボはよれよれとケツを振って不安感をレーシングドライバーに与えた。やはりリアエンジンという物理的限界は隠しようもないことが判明した。もっとも、これは昔から wrong end としてよく知られていることで、メーカーも正しい位置にエンジンを置いたクルマを何度も作って911に引導を渡そうとしたがそうならなかった。なぜか?




  水野氏はそれをポルシェ博士の御威光をオーナーが信じているからだと言っているが、それはちよっと違う。フェルディナント・ポルシェが亡くなったのは1951年、911が発表されたのは1963年で彼が関わったのは356までである。もっとも、私の日記でも過去に触れたことがあるが、VWビートルから始まり356、そして911に至る系譜も911の大きな魅力の構成要因で、ポルシェ博士あってこその911という思いはある。



  それでは、911はエンジニアリング的には致命的欠陥があるにも関わらず、それが正しいGT-Rより人気があり売れるのはなぜか? その答えは非常に簡単。



   ロードカーとして、乗っていて気持ちがよく楽しいからである。(そして見た目がチャーミング)



   天才エンジニアの水野和敏氏はここを見誤った。下のビデオは国沢光宏氏によるGT-R2014年モデルのインプレッションだが、後半に驚くべきことを言っている。水野氏がメーカーに属している時は言えなかった批判を堂々と述べている。水野氏が携わっていた時のGT-Rはサーキットに特化し過ぎていて、足がガチガチであった。これをロードカーとして使用するには耐えられない乗り心地だと。2014年モデルは、サーキットはNISMO仕様に、ロードカーは別な仕様に分けたことが正解で、そのためロードカー仕様のGT-Rは足が気持ちよく動くようになり、以前の「子供みたいにガチガチ」ではなくなった。水野氏が日産から「粛清」された理由が少しわかったような気がした。








   つまり、彼の理想とするクルマと顧客の求めるクルマに解離があり、その結果販売不振に陥った。一般人は時速300キロで走らないし、ニュルブルクリンクも走らない。水野氏はブランド批判を展開したが、実は水野氏自身が、水野ブランドの落とし穴に嵌まったのではないかな。









 ★ おまけ

  今の911は、雪道でも大丈夫!














Posted at 2013/12/15 16:04:54 | コメント(12) | トラックバック(0) | クルマ

プロフィール

「@terry997 人のクルマにのせられる時それを少し意識します。自分の運転の時はしないけど。(^_^;)」
何シテル?   05/02 14:49
  2007年型カレラ4に乗っています。オールシーズン、日常の足として使用し、すでに10万キロを越えました。  カレラ4の乗り味は、ゆっくり走ればメルセデス、...
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2014年7月27日に退役しました。盛岡の冬もなんなく走り、非常に頼もしい家族車でした。
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