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堅雪かんこのブログ一覧

2014年12月30日 イイね!

年末のPちゃん達。

年末のPちゃん達。  年末の特番は長時間番組の割には内容が酷く、時間の無駄なものが多い。もっとも観ている方もヒマだからお互い様なのだが。たけしのUFO関連番組も、もはや検証も放棄しただただお空で光っているのは皆UFOにしておけみたいな放置状態だった。登場人物も妄想癖っぽい人達がいっぱい出ており、ちゃんと番組に出してもいいか審査したのか、少し心配になる。




 「世田谷一家殺害事件」を扱った番組では、3時間もひっぱりにひっぱったあげく、最後はピー(「重要な見解」とぼかしが入る)で終わる。何が「世紀の瞬間」なのか?FBIの元捜査官を日本に招聘して、TV局で入手できる範囲の情報と事件現場を外から見せて語らせるのだが、結論として犯人はメンタルに問題があるPであろうと。ただPはメディアでは取扱い注意だし、あくまで推論なので文字通りピーと伏せなければならず、それで「重要な見解」という字幕を出してその部分をあいまいにした。




 ただ、これはFBIプロファイリングの基本で、殺人現場を見た時にその状況により、秩序型と無秩序型にわけ、後者は犯人が精神障害関連の可能性が高いと推測する。だから世田谷一家殺害の事件現場の散らかり方を見れば、これはそう判断するのが普通で目新しいことでもなんでもない。
 ただし、従来思い込まれていた空き巣狙いのように風呂場の窓から巧妙に侵入したのではなく、家の主人が玄関を開けて犯人を自宅に入れたというところが新しい見解である。




 すると事件のストーリーはまったく違う展開になる。この元FBI捜査官が言いかけTVではぼかされた推論はこういうことだ。殺害された夫婦の第2子である息子は発達障害であった。そこで、夫婦のどちらか、または両方が息子の発達障害を理解しようとしてそういう人達が集まる場や活動にしばしば参加していなかったか。そしてそこで偶然知り合った発達障害の男性の若者と親しくなった。12月30日の晩の訪問も許容するくらいの親しさか、この夫婦の慈善精神が高かったのか、拒まなかったのである。





 犯行の動機は常識的な視点で考えてはいけない。元FBI捜査官も言っていた通り、犯人独特の受け止め方や欲望があったのだろう。おそらく、この犯人は以前にもこの家に招かれたことがある。そしてこの家庭を羨んだかも知れないし、奥さんに対する横恋慕が殺しに直結したかも知れないし、はたまた殺人そのものをやってみたかったのかも知れない。そこは直接犯人から聞いてみないとわからない。ただ犯行の余韻を味わっていたのは確かだ。ここの部分だけでも常人ではないことがわかる。もちろんサイコパスの可能性も充分ある。





 指紋や様々な物証を残しても犯人に結びつかないのは、捜査対象にぽっかり穴があるからであり、最初からはずしているからではないだろうか?上述の推論が正しければ犯人は限られる。なぜならGT3のオーナーを探すくらい極めて特殊な人物であり人数的にも少数だ。そして犯行後、手を怪我して家に戻った犯人の親は知っているはずだが、世間体を気にして匿ったのだろう。





  ここで強調しておかなければならないのは、精神障害者のほとんどは犯罪を起こさないということである。世間のイメージとしてすぐにひとまとめに結びついてしまうのでメディアでも慎重にならざるを得ない。発達障害も同じである。むしろ、心の清い人の方がはるかに多い。
 ただし、異常な犯罪は異常な精神の持ち主が起こすことを直視する必要がある。





   ドアは無闇に開けてはならない。


 
Posted at 2014/12/30 19:28:31 | コメント(3) | トラックバック(0) | 音楽/映画/テレビ
2014年12月28日 イイね!

フェラーリが隠語となる国

フェラーリが隠語となる国  格差のない平等な社会。財産を共有する「共産」とはそもそもそのような意味ではなかったか。ところがどういうわけか、そういう土壌では一部の特権階級の人達が普通の贅沢ではなく狂気じみた蓄財や浪費にはしる。先日のニュースでも中国共産党幹部の失脚が報じられ、その理由として2年前に彼の息子がフェラーリで死亡事故を起こし、その揉み消しをまた別な幹部に頼んだというものだった。458スパイダーに女性二人と全裸に近い姿で乗り込んでいたというが、そもそもこれって二人乗りではなかったか?






  さらに、驚くべきはこの事故が起こった時、中国は報道規制をかけ「フェラーリ」という言葉ですらネットで検索ができないようにしたという。つまりは、中国共産党の面子を守るためなのだが、滑稽な話である。中国でのフェラーリの販売台数は今や北米に次いで第二位で、昨年は700台を販売している。(同年の日本での販売台数は544台)オーナーの平均年齢が35歳というから、極めて特殊な買われ方だ。そして、未熟な運転で留学先も含め、方々で事故を起こしてヒンシュクをかっている。





 こういう中国に望むだけ売っていいものかどうかフェラーリ社内でも対立があったらしく、ブランドを守りたいモンテゼモーロは台数制限を一時したが、新会長マルキオンネは「どんどん売りなはれ」の増産体制で行くようだ。
 富の象徴のフェラーリが中国でこのような扱いを受けるのは当然のなりゆきかも知れない。なぜなら中国は本当の共産主義なんかではなく、そういう見せかけの看板を掲げた独裁政権が資本主義を自分たちに都合よく利用しているからだ。だが、これが社会革命の導火線になる危険性は常にある。




  日本でも、交通事故を起こした時のニュース報道を注意深く聴くと、国産車ですら「スポーツカーを運転していた・・」とわざわざ文言を入れたり、さらに「高級スポーツカーが・・」そしてポルシェやフェラーリになると、もろにメーカー名を出してくることが多い。こういうところに社会の無意識が現れる。毎年この時期に話題になる「世田谷一家殺害事件」の真の動機はあの暮らしに対しての“妬み”を感じた者の犯行と私は推測する。クルマとは関係はないが、人が「加飾」を好むということは他人の「加飾」に対しても過敏なのである。それは相対的である以上、あらゆるレベルで生じる。




  フェラーリそのものはクルマとしては最高の性能と美しさを持ち、単純にクルマ好きの憧れの的でもあるのだが、そのような付加価値や幻想をまとってしまう。
 本当に気持ちのいいものは口には出せない? まるでアレみたいw
Posted at 2014/12/28 11:58:26 | コメント(4) | トラックバック(0) | クルマ
2014年12月26日 イイね!

それでも人は加飾する。

それでも人は加飾する。  先日発表された、新型スズキアルト。加飾に頼らないデザイン革命とか言いながら、今度の東京オートサロンでは以下のようなものを出す。結局、人は加飾したりパワーアップしたものを好む。それは人の自由な精神の発露であって、旧共産圏みたいに抑圧するとおかしなことになる。














自由な楽しみ。












IMG_1033

   加飾に余念がない息子のインプ。





Posted at 2014/12/26 15:07:33 | コメント(7) | トラックバック(0) | クルマ
2014年12月24日 イイね!

売れるクルマが国民車

売れるクルマが国民車  昨日、国民車について「トヨタ車が売れるのは国民車だから」と書いたら、みんカラのM-4さんから、軽自動車こそ国民車ではないかと御指摘を受けた。それまで統計資料を漠然と見ていて、しかも普通自動車の統計だったから、トヨタ・アクワ、プリウス、ホンダ・フィットあたりが上位ぐらいは知っていたが、あらためて軽自動車を含めた資料を見てびっくり。今年の11月分の統計であるがそこには上位10台中、6台も軽自動車が含まれていたのである。











  しかも、メーカー別ではスズキはトヨタに次ぐ第2位。ダイハツも第4位と日産の上にきている。知らなかった。トヨタ、日産、ホンダが御三家と思っていたのは過去の話だった。それにしても日産の低迷はひどい。いろいろ改革したのに「風と共に去りぬ(ゴーン・ウイズ・ジ・ウインド)」にならなければいいが。








  ついでに輸入車も見てみよう。







  メルセデスベンツが1位なんて、一昔前はあり得ないことだった。ベンツと言えば高級車の代名詞。これはメルセデスの nichts 車、もとい「国民車」作戦が成功した証で、BMWも売り上げを増やすべくBMWもどきを急造し必死に追従し始めたところだ。
 フォルクスワーゲンはまさに字面通りの「国民車」。ナチスの遺産、ヒトラーの発想から生まれたのだが、世界のクルマのベンチマークを保っている。
 アウディはこんなもんでいい。目立たなく高級が売りだから。ボルボも思ったより売れていない。ポルシェが7位というのも意外だ。




   国民車とはその国で最も売れているクルマと思っていいだろう。国民総選挙のように。評論家がいくら本音でクルマの至らなさを指摘しようが、結局大衆は身の丈に合った生活に程よいクルマを選ぶ。
 旧共産圏のクルマのデザインを見てホッとする気持ちも確かにある。次々モデルチェンジするクルマを追いかける資本主義社会で生きていくのも大変なことは大変だ。














Posted at 2014/12/24 11:11:51 | コメント(4) | トラックバック(0) | クルマ
2014年12月23日 イイね!

夢を託されたクルマの始まりは。

夢を託されたクルマの始まりは。  今日、クルマで市内を走っていたら前方にスズキのハスラーが走っていた。これってなんか旧共産圏のクルマに似ているなと思った。そう感じたのは、先日観たTopGear「ジェームス・メイの世界の国民車1」の残像があったからでもある。これは今までのこのシリーズの中で一番素晴らしい出来で、豊富な記録映像を引用し歴史や政治をからめ、国民車と言われたクルマの祖先を辿るもので、その内容は今まで知らなかったことが多くあった。





 フォルクスワーゲンがKdFワーゲンとしてスタートしたことは私のブログにも書いたが、当時のナチスの映像が見られ興味深かった。次に登場したのが旧東ドイツのトラバント。これも今やよく知られた1958年の誕生以来30年近くほとんどモデルチェンジなしで売られた「まがい物のクルマ(ジェームス)」だった。それより驚いたのが同じ旧東ドイツのヴァルトブルクというクルマだ。これは初代よりモデルチェンジした後のクルマの方が、デザインが退歩したという不思議なクルマである。






  ヴァルトブルク初代。当時としてはおしゃれで見劣りしない。





  353と呼ばれた二代目。はぁ?と言いたくなるが、これが贅沢は敵だの共産主義誘導のデザイン。警察のパトカーにも使われた。






  そして番組はイタリアのフィアット124というクルマにも触れる。これがまた驚きの話で、旧ソ連のラーダは最初このクルマのノックダウン生産から始まり、その背景にはあの自由の国イタリア、特にフィアットが共産主義に深い関わりを当時持っていたという話である。「赤い旅団」と呼ばれる共産主義の極左テロ組織が実はフィアットの工場で生まれた。つまり雇われることで内部で組織化していったのである。そして工場の幹部らを殺害し30人あまりが逮捕され、オーナー家族には厳重な警護がつけられた。旧ソ連が軍用車は作れてもファミリーカーを作る生産技術がなく、イギリスやVWにまで提携を求めたが断られ、フィアットがそれに応じたのはこれらの懐柔策ではなかったかとジェームスは推測する。





  そしてイタリアでデヴューした時は爽快なドライビングカーだったものが、ラーダ・リーヴァとして旧ソ連で“退歩”し陳腐なデザインになった。競合車種がなかったのでモデルチェンジの必要もなく、ただし劣悪な道路状況に適応すべく頑丈にはなった。
 






  フィアット124






  ラーダ・リーヴァ  ロシアの砲丸投げ選手のようなフロント(ジェームス)










 しかし、このクルマは旧ソ連以外にもインド、スペイン、トルコ、韓国で生産され、なんとイギリスでも販売され一時ベストセーリングカーの10位にもなった。一番安く買えたことがその理由である。
そのため、総販売台数が2000万台近くになり、これはあのVWビートルに次ぐ史上2番目に売れたクルマだったのである。
 番組では最後にこのクルマをヘリコプターで釣りあげ、上から落として破壊するという得意の葬りかたをするが、その後のシーンでフィアットの旧工場にある屋上のテストコースをフィアット124とラーダが併走すシーンを、ヴェルディの「乾杯の歌」をBGMに用いて終わる。これはNHKの「ファミリーストーリー」を見終わった時みたいに、なんとも言えない感慨無量な気持ちになった。





 旧共産圏のクルマは見せかけの平等主義を謳う圧政者に進歩を止められたクルマではあるが、その性能はさておき今見るとそのデザインは愛らしく見えるものが多い。奇しくも今日のcarview newsで「加飾に頼らないデザイン革命」というタイトルで新型スズキアルトを紹介していた。より速く、より豪華でなくてもいいんじゃないかと、そういうことに疲れた人にはこういうクルマはいいかも知れない。でもこれもまた日産Be-1みたいに一時の流行で終わるだろう。なぜか?それは人々は常に新奇なもの、より次元の高いものに関心があるからだ。自由の象徴としてベルリンの壁から這い出てきたトラバントはやがて西ドイツのクルマとの差に圧倒され消滅していく。




 でも、この問題は根深い。世界で最も売れたクルマの1位と2位の背景にあるものは、始まりが独裁政権下にあったものであり、そこには抑圧された貧しい人々がいた。そしてその中でも人々はクルマに夢を託して買い求めた。資本主義国家でもクルマに趣味性を求める者はほんの一部であり、貧富の差が開きすぎるところでは何が起きるか?フェラーリやポルシェに平気な顔をして乗っていていいのか?こういう緊張感は今後も続くだろう。トヨタ車が売れるのは、まさに国民車だからだ。
 それでも、ヴェルディの「乾杯の歌」にもあるような束の間の人生を謳歌するには、自由な精神こそ大事だとこの番組は言っているような気がする。





 https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=uYLvusd6aYw


   
Posted at 2014/12/23 20:45:02 | コメント(2) | トラックバック(0) | クルマ

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「@terry997 人のクルマにのせられる時それを少し意識します。自分の運転の時はしないけど。(^_^;)」
何シテル?   05/02 14:49
  2007年型カレラ4に乗っています。オールシーズン、日常の足として使用し、すでに10万キロを越えました。  カレラ4の乗り味は、ゆっくり走ればメルセデス、...
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