自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
友人を乗せてドライブ中に、ある曲のことで議論になりました。
「普通は、順番が逆だろ」
「いや、モテ男の立場になると、そういう発想になるんだよ。小田和正は、モテそうだからなあ。これは、とても恵まれた男ならではの思考だね」
曲は、オフコースの「Yes-No」でした。
「君を抱いていいの? 好きになっていいの?」と歌いあげられています。小男的思考では、先に、「好きになっていいかい?」と訊くべきだろうとの意見になりました。
私は、オフコースの別の曲「眠れぬ夜」の一節を引き合いに出しました。「たとえ君が目の前にひざまずいて、涙ながらに許しを乞う態度を見せても、僕は君のところへは戻らないよ」という趣旨の歌いだしです。
「俺達には、到底理解できない世界だね」との合意に至りました。モテ男は、常に得をし、いい思いを独り占めするものなんだという諦観がありました。
この議論が終わりかけたとき、別の謎が浮き彫りになりました。
「君を抱いていいの? なんて唐突に訊くものかなあ? 俺なら、まず言わないなあ」
「確かにそうだよね。しかも、その言葉のあとで、好きになってもいいのかい? だもんな」
「I want you的な言いかたなら分かるけど」
「二番なんてもっとすごいぜ。今、君の匂いがしていると言ってから、君を抱いていいの? と訊き直してる。匂いがする距離感なのに、なんでさらに同意がいるんだよ」
ここで、友人から、衝撃的な新説が提唱されました。
「男が、男に求愛している歌なんじゃないのか」
曲をご存じの方は、是非一度、この新説に基づいて聴き直してみて下さい。曲の主人公のプレイボーイぶりのレベルが高過ぎて、私には新説のほうが腑に落ちました。ただ、菊池桃子が助手席にいたら、あまりにも高貴過ぎて、「Yes-No」の歌詞になってしまうかもしれません。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、「Yes-No」のモデルは、桃子と俺のラブストーリーなんじゃないの~。
ちなみに、オフコースが流行っていた頃、拙者と桃子は、ともにまだ小学生でしたから。切腹。
(桃乃木侍)
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2024/02/24 09:24:10