用件は、公私様々でしたが、徳島以外の全都道府県を訪問しました。
未知の土地では、エスカレーターでの立ち位置に気をつかいます。関東では、ほぼ例外なく「左」に立つのが標準です。まれに、「右」に立っている方も見かけますが、頑固だなあと苦笑するしかありません。明らかに、関西出身の方だと思います。私の両親は、関西出身ですが、関東在住が長くなり、いつの間にか「左」に転向しました。
大阪に行くと、ほぼ間違いなく「右」が優勢です。兵庫では、大阪に増して、圧倒的な「右」に染まっていました。京都と名古屋が面白く、いくらか「右」が優勢ながら、両者が入り混じった光景になることが珍しくありません。仙台と郡山は、「左」が優勢でした。福岡では、やや「右」優勢の印象を受けました。
ここで、まったく別の話をはさみ込みますが、昭和の文豪として数々の名作を残した松本清張先生の代表作に「砂の器」という作品があります。物語では、東京で発生した事件の重要参考人が、ズーズー弁を使っていたという証言から、東北地方に捜査網が広がります。しかし、一向に有力な情報が得られなくなり、捜査が混乱してしまうという話でした。ネタバレの話として、出雲も東北と同じズーズー弁であることが分かり、捜査が急展開するストーリーになっていました。
――実は、島根を訪れた際に、「右」の状態に直面し、「砂の器」と同じだ、と驚かされました。
市町村単位でマッピングしていったら、きっと意外なエリアで特異的な「左」、あるいは幻の「右」が発見できるような気がします。
Posted at 2023/11/26 09:21:41 | |
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