
自験の「実録」を「どぶろっく」バージョンでご紹介します。
スポーツの世界では、ホーム&アウェー方式が重視されます。ときに、露骨なセッティングになることがあるからでしょう。記憶に新しいところでは、サッカーW杯のアジア最終予選で、それを痛切に感じました。
昨年11月の日本対中国戦でした。中国のアモイ白鷺体育場で開催されたこの試合では、明らかにピッチ幅が狭くなっていました。出場した久保建英らの証言では、両幅が少なくとも1.5mずつは縮小されていたといいます。FIFAが推奨するピッチ幅は68mとなっており、最小64mという数字も規定されています。第1戦で、0-7という屈辱的敗北を喫した中国は、守勢にまわる時間帯が多くなるのを見越し、守備の密度を高めるためにピッチ幅を狭くした可能性が高そうです。結果は、ボール支配率が70%近かった日本が優勢ながら、初戦のような圧勝はできず、3-1という拮抗したスコアで終わりました。
テニスの国別対抗戦デビスカップでは、サッカーのようなホーム&アウェーはなく、その年の一発勝負で決まります。1984年の決勝まで勝ち上がったスウェーデンは、驚くべき行動に出ました。
会場は、ストックホルム近郊にある冬季競技用の室内アイスリンクでした。実力的には、世界ランキング1位のジョン・マッケンローと2位のジミー・コナーズを擁する米国が圧勝するとみられていました。
当時は、TV中継がありましたので、会場の景色に驚愕しました。アイスリンクが赤茶色になっていたのです。この試合のために、体育館を室内テニスコートに緊急改造し、大量のアンツーカ(人口土)を敷き詰めて、米国を待ち受けていたのです。マッケンローとコナーズは、ともにコンプレックスのレベルで土のサーフェイスを苦手にしていました。米国の両雄が、完膚なきまでに叩きのめされる姿は、世界中のテニスファンに衝撃を与えました。
つい最近、芸能の世界でも、ホーム&アウェーがあることを知りました。ネタ元は、菊池桃子さんです。他のタレント達に混じって歌うシチュエーションを苦手にしており、「アウェー」だと明言していました。どうしても他の歌手や会場の目を意識してしまい、極度の緊張に襲われるそうなのです。
一方で、公式ファンクラブMOMOCANS’を前方に固めた状態で登場する自分のコンサートは、「ホーム」であり、実力を出し切れることが多いそうです。
実録は、以上です。
ここで、「どぶろっく」師匠の登場です。
――もしかしてだけど、俺と目が合うから幸せいっぱいのホームグラウンドなんじゃないの~。
――幻で構わない。時間よ、止まれ。
コンサート中の実感です。
Posted at 2025/02/09 09:17:20 | |
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