
車が好きでも、いつかは運転免許を返納するときがきます。
◆「免許は返さないぞ!」愛車を手放したくない75歳父vs.心配する48歳娘。強引に返納させた翌月にみた「衝撃の惨状」ー 資産形成ゴールドオンライン
(2025年12月10日 掲載)
https://gentosha-go.com/articles/-/73963
娘や孫から「危ないから」と説得され、渋々返納に応じた75歳の父親の話です。
75歳という年齢を迎え、父親の運転に不安を覚えるようになります。
きっかけは、テレビで高齢ドライバーによる暴走事故のニュースを見たことです。
父親は、若いころから運転が好きで、毎日のようにハンドルを握っています。
大きな事故こそありませんでしたが、最近では車庫入れでバンパーを擦ったり、娘が助手席に乗った際にヒヤリとするタイミングで右折したりすることが増えていたそうです。
心配する気持ちはわかります。
父親の愛車は、30年前に購入した真っ赤な国産スポーツカーです。
定年退職してからは、その溺愛ぶりに拍車がかかり、週末になればガレージに籠もり、専用のクロスでボディを磨き上げるのが日課で、雨の日には絶対に走らせない、まるで宝物のように扱っていたようです。
説得中は、「バカ言え、乗れない車にどこに価値があるんだ。走ってなんぼだろ車は」と抵抗しています。
返納から1か月、娘が訪れて見た父親の愛車は、薄っすらと埃が積もっています。
当事者でない周囲の者は、返納で「安心」でしょうが、運転することや車を磨くことが趣味であり生き甲斐だったであろう父親は、返納で心が折れたのでしょうか、愛車に触れることがなくなり、気力を失っています。
記事では、心のケアとして2つ提案しています。
・「新しい没頭できる趣味」を一緒に探す
・家族がドライブに連れ出す計画を具体的に提示する
事後だと
「新しい没頭できる趣味」と言いますが、趣味であり生き甲斐を失った父親が新たに没頭できる趣味を見つけるのは難しいと思います。
「家族でドライブ」も孫と時間を過ごすことができて満足感はあるでしょうが、運転好きだった父親だったら「もう運転できないんだ」と寂寥感が増すことでしょう。
運転できなくなったことで、外出の機会が減り、要介護認定を受けるリスクが「2.16倍」になるそうです。
返納ありきではなく、返納後の話ができていたら良かったのにね。
今日も、ご安全に。
Posted at 2025/12/11 00:34:13 | |
トラックバック(0) |
雑談 | クルマ