
老後資金の取り崩し方は出口戦略になりますので重要です。
「定率」を勧める記事を多く見てきましたが、これは「定額」を勧める記事です。
◆定額?定率?期間指定?運用資産の“取り崩し”方法は「定額」がオススメな理由。リタイア後に考える投資で増えたお金の「出口戦略」【FPが解説】 ー The GOLD 60
(2026年2月15日 掲載)
https://gentosha-go.com/articles/-/75278
この記事のポイントは、
・老後資金を使い切る
・夫の生存期間だけではなく、妻の生存期間も考える
・「定額」の取り崩し方を推奨
※取り崩し方の判断はここでは書きません
筆者の夫と妻の生きる期間が違うので資産を分割して取り崩し期間を考えるのは新鮮です。
「この手があったか!」と思いました。
記事は例として1/2で書いていますが、単身世帯が2人世帯の半分で暮らせるわけではありません。
総務省の家計調査の家計収支をみますと、
65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)
消費支出 256,521円
非消費支出 30,356円
合 計 286,877円
65歳以上の単身無職世帯(高齢単身無職世帯)
消費支出 149,286円
非消費支出 12,647円
合 計 161,933円
となっています。
おおよそ7:4となります。
夫を亡くし遺族年金暮らしになると困窮する話は、よくある話のようですので妻のみになったときの配分を多くするほうが良さそうです。
定命が定められているとはいえ、その定命が何歳までなのかはわかりません。
わかりませんので平均余命を参考にすることになります。
◆令和6年簡易生命表の概況 ー 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life24/index.html
これを参考に考えますと、65歳男性の平均余命は19.47年ですので20年間取り崩すとして記事が書かれています。
しかし待ってください。
平均ということは、85歳まで約半数の方が生き残るということです。
すなわち、取り崩し期間を20年にすると半数の世帯が資金不足に陥る可能性があるということです。
いわゆる「長生きリスク」です。
筆者は、
「保守的に取り崩し期間を長くとってしまうと、1年あたりの取り崩し額が小さくなってしまうため、結果的にお金が残ってしまうリスクが高くなります。」
と書いていますが、歳を重ね、85歳に近づくと資金が底をつく不安の中、生活をすることになります。
価値観の違いですが、約半数がそうなる可能性のある提案は受け入れられません。
では85歳男性の平均余命は何歳でしょうか。
簡易生命表を見ますと6.31年となっています。
91歳男性の平均余命は3.95年です。
さすがにこれ以上は切りがありませんので30年の想定が良さそうです。
男性に比べ長生きする女性はどうでしょうか。
60歳女性なら39年。
60歳:28.92年、88歳:6.59年、95歳:3.47年
65歳女性なら34年。
65歳:24.38年、89歳:6.05年、95歳:3.47年
こうしてみると女性は長生きですね。
簡易生命表から1/8が生き残る年齢想定は、男性:95歳、女性:99歳となります。
ここで困った問題が出てきました。
期間が長過ぎて、取り崩して使える額が少なくなってしまいます。
1/4が生き残る年齢想定、男性:91歳、女性:95歳でもしかたがないかもしれませんね。
【おまけ】
老後資金のほとんどが現金・預金の場合の取り崩し方は、「定額」でも問題ないと言うか、これがお勧めです。
しかし、老後資金の多くが現金・預金以外の金融資産の場合、「定額」で取り崩すと想定期間よりも早く枯渇する可能性がありますので要注意です。
「定額」のデメリットを書かないのは如何なものかと思います。
現金・預金以外の金融資産を現金化して取り崩し方を「定額」にするのはお勧めしません。
そんなことをしたら「ファイナンシャルリテラシーが低い」と見られますよ。
Posted at 2026/02/16 05:34:01 | |
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