2010年01月09日
さて、当日朝早くショップの入っているホテルへと徒歩で向かう。そこで、簡単なレクチャーを受けすぐさまビーチへ。参加者は私たち夫婦と私より少し若目の男性、それとその小学生の息子さんというメンバー。理科系技術者風のお父さんは明らかにサーフィン初心者といった感じだ。
なんて観察をしていると、ハワイアンのインストラクターが「アナタ、サーフィン経験者でしょ。何回くらいした?」と訊いてきた。何回って訊かれても25年くらいやってるから回数なんか数えたことがない。なので、面倒臭いから片手を開いて突き出し「ファイブ!」と叫んだ。まぁ、インストラクターはそのとき別のことをはじめようとしていたから、質問の意図はなかったのだろう。
ビーチにつくと大きな試練が待ち受けていた。サーフィンスクールで見受けられるあの儀式である。サーフボードを砂の上に置き、その上に腹這いで乗る。そしてパドル風に腕を動かしテイクオフのポーズを決める。
が、やってみるとこれが意外に楽しい。もはや歳を重ねると羞恥心も和らぐってもんだ。思いのほかまわりの目線が気持ちよかったりして。若いときだったら耐えられない仕打ちだったろうに……。
それはともかく、ここからが肝心。いざ海に入るとみんなパドリングで精一杯。沖に出るって動作の前にいろいろとインストラクターの手を煩うことが出てくる。となると、インストは「アーユーOK?」とこちらを見る。「ニコニコしながらOK!」と答えるとあとは自由だ。
で、このときわかったのだが、ポイントに着くとそこはガラガラ。いい感じにポイントブレイクしていても誰も波を捕まえようとしない。つまり、この時間はスクールの貸し切り。辺りを見回すと、他のスクールのインストがフリーのサーファーをブロックして、こっちに目で合図している。「いけ、お前の波だ!」って感じで……。
というような不思議なサーフィンスクールを体験した。100ドルでおよそ1時間半ポイントを貸し切り状態にしたのだから楽しい。これなら安くも感じる。とはいえ、波はもともとタダのはずだからね〜。でも確かにおもしろい体験をした。残念だったのはTシャツをもらえなかったこと。それって隣のスクールだったみたい……。
(サーフトリップジャーナル vol.59 より)
Posted at 2010/01/09 23:13:22 | |
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