この一週間はバタバタでした。ラリーニッポンで4日間走ったり、COTY(日本カーオブザイヤー)の発表や自動車雑誌の取材が続いたりと。
で、そのCOTYですが、ご存知のように大賞はホンダCR-Zがとりました。エコだけのイメージだったハイブリッドにスポーツのイメージをもたらしたのですからそのコンセプトは受賞に値するでしょう。
ただ、個人的にはジャガーXJを一番に推しました。今年この由緒正しいブランドは75周年を迎えました。1922年にブラックプールで創業したスワローサイドカーカンパニーの時代から数えれば、88年になります。
で、68年にリリースされたXJは近代ジャガーの礎となるモデルです。このブランドエクイティを現代まで伝えてきた貢献者といえるでしょう。
そんなモデルがこれほど大胆にかつ様々な提案を持ってモデルチェンジされたのですからこれはものすごく評価するべきものだと思いました。これだけの様変わりはファン離れする危険性もあるため、通常でしたらボードメンバーはゴーサインをださないと思われます。まぁ、それでも決行したということは、それだけ販売的に必至だったともいえますが。
それにしても、この英断はすばらしいと思います。それにじっくりと付き合っていると、クルマの細部にジャガーの伝統が散りばめてあるんです。ドライビングポジションもそうですし、インテリアのデザインもそうです。英国車ファンにはたまんないですね。
もちろん、走ってもそう。大きいエンジンということもありますが、クルマが軽く感じられワインディングでのフットワークもスポーツカー並みです。”ネコ足”健在といって間違いありません。
いま内縁機関は過渡期にあります。なのでいろいろな技術が登場しそれを競い合うのは当然のことです。なので、それらは技術賞として多いに評価されるものだと思います。ただ、クルマは見て、触って、乗ってナンボ。そう考えると、やはりXJは相当優秀だと思います。来年もこういったクルマがドンドン出てくるといいですね。
ちなみに、写真はラリーニッポンでのカット。300SLですが、こういった価値のあるモデルが日本にはいっぱいあるんですね。日本のカーメーカーのデザイナーとかもこういったイベントに参加すればいいのにと思います。4日間こういったクルマに触れていると、いろいろなものが見えてきます。
Posted at 2010/11/12 11:33:21 | |
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