
ミュルザンヌとコンチネンタルGTはやはり違います。木更津、箱根、河口湖……、3日間走り回りましたが、はやり違いは明らかですね。
具体的にいえば、4WDとRWD、12気筒と8気筒、もっといえばシャシーフレームから違うので、乗り心地が別物。最終的なチューニングの方向性も異なります。サスペンションとステアリングレスポンスは可変式なので、ダイヤルで好みのものにします。”Comfort”はうれしいくらいベントレーしてくれました。
個人的に好きなのはエンジンです。このブロックは50年代からあるものをブラッシュアップしてきたものですが、味があります。今日的な優等生エンジンでは味わえないでしょう。それに6.75リッターというのも最高。6 3/4はベントレーの証しですよね。
そういえば、マセラティも3200GTで50年代から続くエンジンを使っていましたっけ。3.2リッターV8+ツインターボで確か370ps発揮してました。いま考えてもかなりトリッキーなエンジンです。
また、日本で大ブレイクしたXJ型チェロキーの4リッター直6OHVもそうです。あれも確か50年代くらいからあったような。ナッシュとかハドソンが使っていたような記憶があります。
ミュルザンヌのコンセプトは1930-31年に100台だけつくられたベントレー・8リッターだそうです。サルーンは当時のコーチビルダーヴァンデンプラスが仕上げました。
これはどういう意味かというと、ベントレーらしさと力強さを持ち合わせているということです。
ロールスに買収される前の最後のモデルですから、W.Oさんの魂が注入されています。それに20年代の輝かしい戦歴。
これ以降だとW.Oが着手したエンジンはラゴンダ時代になってしまいますからね。
その意味だとアストンマーティンDB2は魅力的です。ディビッド・ブラウンのプロディース力はすばらしい。
まぁ、とにかくミュルザンヌはすごいクルマです。恐れ入りました。
Posted at 2011/07/15 17:17:56 | |
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