
というわけで、今日は電池の話です。
とはいえ、私が電池マニアだったのは10年前。
ラジコンに明け暮れていた頃の話です。
種類はニッカド末期からニッケル水素の頃です。
残念ながらリチウム系が流行ってきたぐらいで、
趣味に疲れ、設備の更新が追い付かず、引退しました。
今思えば、リチウム系もやっとけばと思いますがw
では、私がどれぐらいラジコンの沼に落ちていたかというのを、お見せしましょうw

これ、モーターのブラシが接触する部分のコミュテーターを研磨する旋盤ですw
バイトもダイヤモンドですよ!まあ、家庭に旋盤がある家も、そうそうないでしょう・・・
バッテリー関係のツールもありますが、発掘が大変だったのでw
まあ、普通の方がこれを理解するのも難しいので、変人やべーって理解でOKですw
というわけで、情報は古めなので、あくまでも参考情報という事で・・・
では、バッテリーの話をスタートしましょう!
男子がアルカリとかマンガンという乾電池を卒業して、充電式の二次電池にデビューする
タイミングと言えば、やっぱりラジコンカーじゃないかと思うんです。
タイトル画像の田宮のバッテリー!そして、ACアダプターな、一晩タイプの充電器w
しかし、実際にラジコンを走らせてみると・・・
そんな、7~8時間も充電に時間が掛かる充電器はクソだ!ってなりますよね。
一晩掛けて充電したのに、15分も走ればバッテリー切れてしまうw
そして、きっと大人だと通販で、こんな充電器を買ってしまうんだと思います。
これを買うと、翌朝まで一晩掛かっていた充電が、なんと1時間未満で終わるんです!
これぞ、まさに時間をお金で買うという経験ですねw
じゃあ、ACアダプターと水色の高級充電器で何が違うのか・・・それは充電電流が違うんです。
ACアダプター:0.3A
水色高級充電器:1~6A
というわけで、下の写真の通り1700mAhのバッテリーは7時間と充電器のラベルが見えます。
なので、写真の1600mAhのバッテリーは6時間ぐらいという感じでしょうか。
そして、この1600mAhのバッテリーを1時間で充電するには、どうすれば良いかというと、
水色の充電器を使って1.6Aで充電すると、ちょうど1時間で充電が完了するんです。
単位が違うのでAに揃えると、1.6Aのバッテリーを1.6Aで充電するという事ですね。
この関係を1Cと呼びます。
では、30分で充電完了するには・・・2倍の3.2Aで充電するんです。これが2Cです。
そして、ニッカド時代は3Cという充電も可能で、充電直後はバッテリーの発熱が凄いですw
そう考えると、ACアダプターの充電電流は0.3Aでした。
1C充電の1.6Aというのは、0.3Aに対して5.4倍なので、1時間の5.4倍、まあ6時間弱です。
なので、一晩掛かるというのも納得です。
という事で、バッテリーの充電時間は電流に比例するというのが分かりますね!
では、ラジコンからリーフに話題をシフトします。
リーフのバッテリーのスペックを見てみます。
下の写真は40kwhと63kwhが350Vとあります。24kwhも350Vでしょうw
どうやらアンペアがキモみたいなので、リーフのバッテリーは何アンペアなんでしょう。

上記の式から、A=W÷Vという事らしいw
24kwhのリーフで話をすると、24000W÷350V=68.5A になりますね。
では今度は充電器のスペックを見てみましょう。
こちらから借りてきました。EV乗りには有用な情報が豊富です!
これ、EV乗りには常識ですが、CHAdeMOといっても、こんなにスペックが違うんです。
ここでは、日産ディーラーに多い44kwのタイプで見てます。107Aとありますね。
という事は、24kwリーフのバッテリーが68.5A、日産ディーラの44kw充電器が107Aという事で、
1.6Cの充電レートという事になるんです。
そうすると、初代リーフの24kwは30分の充電で80%と言ってたのも納得します!
世の中を見ると、充電器は変わらずバッテリーの容量が増えるのが現状です。
EVは各社ありますが、とりあえず電圧の分かっているリーフで並べます。
24kw:68.5A
30kw:85.7A
40kw:114A
63kw:180A
充電器を見てみると・・・
44kw:日産ディーラーにあるタイプ:107A
40kw:高速道路のSAにあるタイプ:100A
20kw:コンビニや店舗にあるタイプ:40A
50kw:時々出会う、よく入るタイプ:125A
こうやって並べてみると、40kwリーフで、出会うとラッキーなまれにある50kw充電器で、
やっと1C充電であり、63kwリーフから見ると、50kw充電器でさえ0.7Cなんです。
コンビニにある20kw充電器の場合0.2Cですよ。
0.2Cといえば、田宮の一晩タイプのACアダプター充電器レベルですw
もはや、現状普及してしまった充電器は63kwリーフから見ると鈍速充電器なんです。
そんなわけで、私の感覚からすると急速充電=2C充電です。
バッテリー側のスペックもあるので、せめて1Cにはならないとキツイです。
なので、24kw当時はCHAdeMOは急速充電と言えたと思います。
しかし!バッテリーの大容量化に対して、充電器の更新はほとんどされずに来ました。
ということで、とってもアンバランスになってしまったのが現状です。
CHAdeMOの運営会社は自動車メーカーの合同会社でしたが、今年の夏に電力会社に
売却されたのは、ご存じの通りです。
今後、積極的に充電器の更新を行わないと、相当苦しむのが想像できます。
家充電の啓蒙も重要になりますが高速道路上は更新していかないとね。
いま、まともな充電網を持ってるのは北米でのテスラのみですね。
日本では充電器スペックはまともですが、充電網としてはまだまだです。
そして、タイカンをデビューさせるポルシェも、ポルシェセンターの近所に家が無いと、
結局はCHAdeMOに依存してしまうので、ぶっちゃけ話にならないw
まあ、国内だけの問題ではないと思いますが、やはり充電網は国策次第。
たまにテスラのような異端も現れますがw
でも、テスラは電気自動車を売る会社ではなく、CO2排出権を売る会社です。
って、考えるとやっぱり中国がEV普及しているというのも納得できます。
そして、欧州の今後は・・・どうなるか楽しみですね。
駐車場環境、こんなんですけど、どうやって充電網を広げるかが見ものです。
というわけで、充電器とEVの関係、とりあえず今日はここまでw