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やーまちゃんのブログ一覧

2023年10月15日 イイね!

乗って分かった、AMG GT GT4のプロダクトとしての完成度の高さ

乗って分かった、AMG GT GT4のプロダクトとしての完成度の高さ今日は先週行って来た、長野の南佐久郡にある
ENDLESS 130 COLLECTIONのブログです♪

ここは、ブレーキをはじめアフターパーツ開発、販売、
そしてレース活動を行っているENDLESSの、
花里会長のコレクションしたクラシックカーから、
レーシングカーまで、展示されてます!
ポイントは、なんと・・・乗り込みOKなんです!!!

レーシングカーマニアなので、いろんなミュージアムへ行って来ましたけど、常設展示で
乗り込みがOKなのは、三鷹のSTIギャラリーと、ここENDLESSぐらいですね。

という事で、私も欲しい1台、AMG GTのGT4を見ていきましょう!


運転席はこんな感じ。
最近話題のウィンカー位置は、ステアリングにあるタイプですね。緑○に白矢印です。


シートはGT4といいながら、もはやClass1のGT500かよ!?って、カーボン製バケットシートです。
強大なヘッドレストで側方視界あるの!?って感じですよねー。


ドアは、インナーもアウターもカーボンで、めっちゃ軽いヤツ。
館内の説明で、ドアは特殊なので閉まりが悪ければ、そのまま半ドアにしといてと言われます。
確かにSGTの中継でもドライバー交代後、ドアを閉めるメカニックは独特なアクションで閉めてます。
この辺なんかも実際に触って乗り込めるからこそ、コレが閉めづらさか!という感じですね!


センターコンソールはこんな感じ。
この辺はAMG GTのレーシングカーでありながら、市販車の雰囲気を残す秀逸なデザインです。
これだけ見ると、市販車のコンソールをそのまま使ってるのか!って思いましたが・・・


改めて、市販車を見るとこんな感じなので、ダッシュボードから別物です。(写真は拾い)
ですが、市販車のデザインを残してあり、パッと見は表皮を貼らなかっただけ?って見えちゃう。
あと上の写真でリバースがコンソールにある。なので、スピンして停止後、早く向き変えろよ!
って思いますけど、これはなかなか難しいのも分かったw


さすが、AMG GTのGT3やGT4は以前のブログにも書いてますが、売れまくってます。
という事で、この辺の作り込みも本当に一品モノではないプロダクツですね。
この完成度の高さを見ると、商売としての取り組み方が違うなって思う。
売れる理由は、過去のブログにも書いてきた通りですけど・・・
これを見てしまうと、なかなか国内メーカーには厳しい所ですね。


そして、さらに、こりゃスゲーって思ったのは、ロールケージがボルト留めされてるだけなんです。
狭いので写真を撮るのも難しいのですが・・・2か所の写真を載せます。


黄緑の矢印の位置、センターのクロスメンバー上側です。


水色の矢印はセンターピラーの内側です。
これは、何がスゴイってアルミ鋳造のセンターピラーにボスが設定されている所です。
なので、溶接せずにボルト締結だけでロールケージが組まれているのです。


これって、GT4だから溶接無しなのか?って思ったんですけど、GT3もボルトだけだよね。
ちゃんと見た事が無いので予想ですけど・・・そもそも、この車の成り立ち的に。
このAMG GTってモノコックボディでは無く、アルミのスペースフレーム構造ですね。
アルミフレームにクロモリ鋼じゃあ、溶接以外の手段を考えるよね。
その上、さらに構造的な部分でも、です。
黄色で線を引いた、アルミ押し出し材を溶接で組んだ、トラックみたいな構造です。
なので、屋根を含めた箱としての剛性ではなく、梁で剛性確保したボディです。

なので、そもそもルーフとロールケージを繋げる必要が無いのかもしれないですね。
そして、床の太いフレームで剛性を確保してるので、ロールケージに求める性能が変って来る。

R35 GTRのMY14の初期型のGT3はこんな感じです。
箱で剛性確保するモノコックなので、ロールケージの組み方も剛性寄与がある感じ。


ってことで、レーシングカーにする事を考えて市販車も設計したAMG GTってスゲー!って、
思たのですが・・・でもYoutube見て、ある事に気が付いた。
結局、5000万円の市販バージョンで純正ロールケージ組んで売ってるw
まあ、それを考えれば純正ボディでロールケージ前提で設計するよねって思い直したw


お次は、N1耐久のR34と、R35 GT3です。
このエンケイのNT03RRのGTRサイズが絶妙にカッコ良い!!!


R34は市販車を改造したレーシングカーってのが伝わってくる作りですね!


チューニングカーの延長にある感じで落ち着きますw


R35は、注目ポイントはエアコン内蔵シートですかね!
このニスモ製のシートの後ろ側を見ると・・・


トランク部分に置かれたエアコンユニットから冷気がシートに運ばれる構造です。


ダッシュボードのつくりは・・・AMG GTには遠く及ばない、ハンドメイド感。


乗り込んでみると・・・やっぱり前は見えないw
最近話題のウィンカーはステアリングにあるタイプですね。
いやー、でもこれで追突しないでバトルをできるレーシングドライバーはスゴイ。


GT300のZ33です。この辺、RS中春なんですよね。


パドルシフトになる前のレーシングカーなので、シーケンシャルですね。


というわけで、レーシングカーからクラシックカーまで、1000円で乗り放題!
そんな素晴らしい場所が佐久にあるので、ぜひ足を運んでみては!


前日の土曜と変わり、日曜は天気が悪く、せっかくのシチュエーションも・・・
これは、ぜひ天気の良い日の午前中、トランポとの写真を撮りに再訪したい所ですね!w
Posted at 2023/10/15 19:23:53 | コメント(4) | トラックバック(0) | 車について考えた | 日記
2023年08月20日 イイね!

騒音規制フェーズ2、そしてフェーズ3の恐ろしさを体感した話

騒音規制フェーズ2、そしてフェーズ3の恐ろしさを体感した話今日のブログは暗い話題です。
騒音規制から、自動車の置かれている
現状というのを考えてみようと思います。

というのも前回のスカイライン試乗ブログ。
長いブログでしたが、皆さんの良い反応があって
書いて良かったと思うと同時に、意図的に
書かなかった事があります。

それは古い時代からの車好きからすると、本当に寂しい思いがあったのです。
そうは言っても、その理由はスカイラインNISMOにあるわけじゃない。そう、法律の話です。

ネガティブな内容ですが・・・マフラーからの音が完全に消えているのです。

R35 GTRがMY22のT-specの中古価格がアホみたいな高騰したのは、ご存知の通り。
そんな事になった背景は、車外騒音規制をクリアできないから最後になるのではないか、
そのような憶測から、値段が吊り上がったと思います。

ですが、GTRは新構造の静音チタンマフラーを新設して延命。
タイトル画像の新型Zも、そしてスカイラインも、VR30DDTTに関しては、まだ販売が続いてます。
というのも、これが本当に420馬力もある車なのか!?というぐらい音がしないのです・・・

前回の試乗のブログでも読み比べて欲しいと書いた、スカイラインハイブリッドの試乗のブログ。
プロパイロット2.0が凄かった話。

ちょっと、スカイライン ハイブリッドを酷評してしまいましたが・・・
加速するとエキゾーストから弾けるサウンドが運転手をその気にさせる演出がありました。
そうなんです。スカイライン ハイブリッドはスポーツセダンらしい音の演出があったのです。
VQ35HRの曲げパイプのタコ足が奏でる、弾けるエキゾーストサウンド!


対して、今回試乗したスカイラインNISMOは、音だけで言えば完全にエコカーのソレ。
運転しててもそうですし、試乗を終えて係りの方が車を戻す時、車外から聞いた走行音も、
とても、420馬力のハイパフォーマンスカーの音では無かったのです。

スカイラインで言うと、プロパイロット2.0があるハイブリッドの販売終了は、どうして!?
という声もあったと思いますが、単に騒音規制をクリアできないから売れなくなったという事です。

という事で、ここ数年で販売終了になったスポーツカーが無いメーカーには関係ない話ですが、
スポーツカー、スポーツグレードが販売終了になった騒音規制、これは本当にヤバいです。

そういう意味で、規制前のMY22までのGTRやスカイライン ハイブリッドは価値があるのかも・・・
フィーリングが悪いと言ったスカイライン ハイブリッドの1モーター2クラッチのハイブリッドも、
これは機構上、レスポンスが悪くなるのはしょうがないのです。
実際、この形式で新型のPHEVを出したマツダのCX-60もイマイチって評判ですしね。
もちろんダルイCVTやTHSⅡが気にならない人には、気にならない特性でしょうけど。
そんな、スカイライン ハイブリッドの特性も分かったうえで買えば、満足できると思います!

なので、最近の電動化というと両翼に分かれた罵り合いになるので踏み込みませんけど・・・w
楽しいエンジン車というのは既に牙が抜かれてるし、アクセルレスポンスを重視すれば、
ハイブリッドよりも、電動車両を買った方が幸せになる。

そして牙を抜かれて更に今後タイヤ規制も来るので、今あるハイパフォーマンスカーは買え!!!
排気音を消すのが難しい、NAエンジンの音が気持ち良いハイパフォーマンスカーは絶対出ないよ。

これが、アクセルレスポンスマニアの、私の今の結論ですw

こんな車を持ってる人は、大切に乗っていきましょう!!!
Posted at 2023/08/20 18:32:50 | コメント(6) | トラックバック(0) | 車について考えた | 日記
2023年06月12日 イイね!

LeMansウィークなので、GT-R LMの動画を翻訳したブログの、補足の補足

LeMansウィークなので、GT-R LMの動画を翻訳したブログの、補足の補足15分の動画で何本ブログ書くんだって話ですが、
もう1本、ブログを書きたくなってしまいました・・・w

コメント頂いて、フロントにユニットを寄せる構造は、
ロジカルではありつつも、メリットを得た分、デメリットで
性能がスポイルされるのでは?という疑問です。

確かに、その意見は非常に理にかなった感想です。

私も専門家ではないので、定量的な事は言えないのですが・・・
これに関しても、LMP、LeMans Protoというカテゴリーを追い掛けていくと、
また少し違った見え方がするのかなと思うので、書いてみます♪

ブログPart1から引用します。

後輪駆動のミッドシップの為、重量配分が後方に偏った車両になります。(青○)
スピードに応じてハンドリングが変化しないように、エアロバランスも後方寄りに設定。(黄色○)
その結果、LMP1マシンがスピードを出しすぎることを避けるために、レギュレーションは
リアウィングの効きを制限する厳しいものでした。要はリアウィングが小さい(赤○)


日産チームは、フロント ダウンフォースにはそれほど制限が無い事に気づきました。(緑○)



重要なのは、太字にした部分です。
リアウィングの効きを制限する厳しいものでした。要はリアウィングが小さい(赤○)

これは何を言っているかというと、LMPの先祖であるGr.Cのマシンを見てみましょう。
上の動画の説明に出て来る、ポルシェ919と見比べると、リアウィングが全く違う事に気が付きます。
まず、リアウィング位置がリア側にオーバーハングしています。
そして、幅も広いし翼長も長くて、明らかにウィングの効きが強そうなのが見て取れます。
ちなみに、この時代、ダウンフォースは3.5t 近い数字が出ていたそうですw


そして、LMPが復活した、2000年代のLMPマシン。これは私が大好きなEXP SPEED8です。
これを見ても、Gr.Cに近いサイズ感です。
しかし、速すぎるので危ないという事になり、どんどん空力面の制限が厳しくなります。


そして、LMP1の時代、ポルシェ919を見ると・・・遠近法効きすぎじゃね?w
ってぐらい、リアウィングは低い位置、幅も狭く、そして翼長も短くなっています。


ホイルベースに合わせて、リアのオーバーハングの差を見てみましょう。
ちなみに、このリアのダウンフォースは、どこに掛かるかと言えば、リアタイヤになります。


リアタイヤに掛かるモーメントは、上の比較写真を見る限り、長さLは半減してます。
長さLは半減、翼長&幅によるFも半減なので、旧LMPとLMP1のリアウィングから生じる
ダウンフォースは、半減以下になってると想像できます。
ここまでリアウィングが小さくなってくると、もはやリアウィング以外に活路を見出そうという
そんな、GT-R LM NISMOのコンセプトも、1つの可能性という事かな・・・w



リアのダウンフォースの発生源は、上に書いたリアウィングと、床面ディフューザーで生じる、
ダウンフォースの合算になります。
ディフューザーは、だーいたい容積で性能が決まります。
なので後端の高さ、リアの車軸からの距離が前後方向に決まると、その三角形です。
なので、LMP1のリアの性能を縛る制限が、かなりの厳しさというのが伝わったかなと。


ちなみに、Gr.Cのダウンフォースは3.5t ぐらいでしたが、最近のF1は1t 程度です。


そして、ポルシェがWEC撤退後に、LMP1で縛られてた性能を解き放って、オールージュのある、
スパフランコルシャンで、F1のラップタイムを超えた、919 EVOを見てみましょう。
LMP1とは全く違う、Gr.Cのような立派なリアウィングに置き換わってます。


スパフランコルシャンのタイム
メルセデスW08(F1) :1分42秒553
ポルシェ919 (WEC)  :1分54秒097
ポルシェ919EVO   :1分41秒770

空力的な縛りで、10秒以上ラップタイムが向上したという事からも、リアの空力制限の
縛りが、いかに厳しかったかというのを物語っているのかなと。

というわけで、レーシングカーが速く走るにはタイヤという要素も大きいですし、
GT-R LM NISMOが机上計算通り、トヨタ、ポルシェ、AUDIと競えたかどうかは・・・
信じる、あなたの心次第です♪


数字を追いながら、こんな妄想するのも楽しいですよね!?ってブログでしたw
Posted at 2023/06/12 23:53:42 | コメント(3) | トラックバック(0) | 車について考えた | 日記
2023年06月11日 イイね!

LeMansウィークなので、伝説のGT-R LM NISMOの動画を翻訳します 補足編

LeMansウィークなので、伝説のGT-R LM NISMOの動画を翻訳します 補足編動画の翻訳は終わりました。
せっかく自分で見るのに翻訳したので、
記録も兼ねてと始めたら大仕事になったw

でも、その中で不親切かなーって
部分があったので、レーシングカー的な
用語を知ると、より深く楽しめるように
なると思いますので、もう1本書いてみます♪

まず、Part1の前半はLMP1のレギュレーションの説明でした。
エンジンに関しては制限無しで、組み合わせるハイブリッドのモーター出力に対応して、
エンジンのガソリン流量を制限する。
このレギュレーションって、非常に面白い試みでしたよね。まさに実験室という感じ。
ただ、数年経てば最適解が出て、バッテリーで最大8MJという所に収束したのは、さすがですw

次に中段の部分で使った、この絵の説明です。


ダウンフォースという言葉があります。
これは文字通り、下向きの力という意味で、レーシングカーの場合は2つに分ける事が出来ます。

まず、1つは自重です。その物体に働く重力の大きさです。
重たければ、重たい程、マシンの重さがタイヤを押し付ける力になるという事です。

そして、もう1つが空力によって得られる、下向きの力です。
これは飛行機が空を飛ぶのと同じ原理で、翼を裏返して、地面に押し付ける力を発生させます。
自重は速度依存は無いので一定ですが、空力のダウンフォースは速度に依存します。


上の事象を踏まえて、補足したかったのは、青○、黄色○の説明の部分で・・・

ミッドシップの為、重量配分が後方に偏った車両になります。(青○)
スピードに応じてハンドリングが変化しないように、エアロバランスも後方寄りに設定。(黄色○)

このように書きましたが、重心と空力中心を合わせないと、ハンドリングが変化する説明です。

例えば、重心は前寄り、空力中心が後ろ寄りという車があったとします。動画に書き足した。


こうなると、低速時には自重がフロントタイヤに多く掛かる為に、フロントの舵が効く
オーバーステアの状態になりますが、速度が増してダウンフォースが増えて来ると、
今度はリアタイヤに空力的なダウンフォースが多く掛かり、今度は舵の効きが悪化する、
アンダーステアの状態になってしまう事になります。
イメージは緑の矢印で、シーソーのような動きになってしまうという事です。


そのように速度で運動特性が変化してしまうのは、駄作という事になりますw
これも野心的な1台で、その後のF1のトレンドを作った1台ですが、このマシンとしては、
コンセプトは良かったものの、エアロ中心が動きまくって操縦性は最悪という評判でしたw


その意味では、フロントのダウンフォースに規制が少ないので、フロントで駆動させたい。
フロント駆動させるには、重心もフロント寄りに。なので、空力中心もフロント寄りに。
そして、フロントタイヤに掛かる荷重が大きいので、フロントタイヤから多くの回生を取る。
そのようにGT-R LMがフロントエンジンでフロント駆動を選んだ過程は非常にロジカルです。


Part1の補足は、ここまで。お次はPart2の補足です。

ここは、8MJのフライホイール式ハイブリッドシステムの開発に失敗した話。
その事で、回生ブレーキを期待してフロントブレーキを小さめ、小径のフロントブレーキで18インチでは無く16インチのフロントタイヤにする予定が、使えなくなってしまった。

加速する際に機能するハイブリッドが使えないだけでは無く、運動性能も含めてひっくり返った。
やっぱり、リアタイヤは3セットしか使ってないのに、フロントブレーキは4セット使った、
と言うのは、もはやそんなのはレース走るスタートラインに立ってないw


そして、GT-R LM NISMOは床下でのダウンフォースが非常に大きく稼げた為に、
リアウィングレスも、考えていたという話です。
これは、ネタだろって思いますが、本当にエアロトンネルの構造がインパクトあるw
そういう意味でも、机上検討で相当なスペックだったであろうというのも想像できます。


想像ですが由良さん、このGT-R LM NISMOに対して非常に好意的な発言が多いですw
というのは、本気で他とは異なるコンセプトを具現化したから、でしょうかw

同じリアウィングレスを実現した、Peugeot 9x8に関しては、ボロクソですw
この違いは、LMHでハイパーカーで、LMPhから性能ダウンがあったので、床下そのままで
リアウィングだけ外したような、ある意味で本気でやってないって見てるのかな。

2020年までのLMPhの予選タイムは、TS050の3分15秒に対して、
今年のPeugeot9x8は3分27秒で、10秒以上タイムがダウンしてるので、それを見込んだのかな。
ハイパーカーになる事で、これ位のパフォーマンスでいいだろって線引き間違えたのかな。


そして、リア駆動の話は、やっぱり期待はありますが、あの動画に出て来るギア駆動が、
どこまで信ぴょう性があるかというのはありますが、あれじゃあ絶対に信頼性確立は無理そうw

リアサスペンションに関しても、エアロトンネルを優先しすぎて短足過ぎるw
その辺からも、2015年モデルのGT-R LM NISMOを時間掛けて完成させても限界はあるでしょう。

では、最後にリザルトを見てみます。
LMP2並みのスピードしか出せなかったと言われますが、そもそもハイブリッドというオモリを
積んでいただけで作動していなかったわけで、LMP2よりエンジンのパワーが無いw
そんな状況で、LMP1並みの最高速度、LMP2並みの予選タイムを出せたという事は、
非常に効率の良いレーシングカーで有った事は、間違いないですね。


まとめると・・・
誰もやってないコンセプトを具現化したという意味で、非常に面白い存在でした。
レギュレーションに縛られない、抜け穴を探すのがレーシングです。

では、何が問題だったかというと、これだけ野心的なプロジェクトを立ち上げておきながら、
1年で、あっさり捨て去ってしまった事。これが、あまりにもモッタイナイ。

そして、市販車のGTRと全く似ても似つかないこれを、GTRと呼んだ事w
そこに関しては、由良さんの評価は低いけど、市販車と共通のデザインフィロソフィーを感じる、
このPeugeotのデザイン力は、見事としか言いようが無いですね。
せめて、GT-R LM NISMOが同じ成績だったとしても、デザインに納得できれば、
もっと違う評価になったのかなー、なんて思います。


という事で2023年のLeMans24時間は残り5時間ですが、私の耐久ブログ執筆はフィニッシュです!
Posted at 2023/06/11 17:56:38 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車について考えた | 日記
2023年06月11日 イイね!

LeMansウィークなので、伝説のGT-R LM NISMOの動画を翻訳します 3/3

LeMansウィークなので、伝説のGT-R LM NISMOの動画を翻訳します 3/3引き続き、Part3を書きたいと思います!

単なるネタキャラ、GT-R LM NISMOなので、
まともな検証をしても、刺さる人には刺さりますが、
一般受けはしないネタですよねーw

ネットの反応見ても、机上検討最強マシンだった、
なんて意見もありますが、実はそれ以上の実力を
秘めたマシンだった・・・そう書いても信用されないw

という事で、今回はレースの実績含めて、まとめて行きたいと思います!


一方、この車の最初の写真は2015年2月1日のスーパーボウル中に公開され、
テクニカルディレクターのボウルビーが雑誌のインタビューに応じて車について説明した。

その背景には、クラッシュテストというもう一つの問題がありました。
他の車のように単純にモノコックにクラッシュボックスをボルトで固定する構造では無い為、
日産はモノコック、エンジン、ギアボックス、その先にクラッシュボックスを取り付けました。

したがって、硬いモノコックの先端に取り付けるクラッシュボックスは設計通りに圧壊するが、
日産の構造は、はるかに複雑であり、2回のクラッシュテストで失敗しました。
ある程度の反力を出す必要があるが、トランスミッションケースとエンジンブロックと、
クラッシュボックスの強度バランスにより、非常に難しい構造なのが想像できます。


その後、GT-R LM NISMOは完成に至らず、準備が整っていなかった日産は2015年シーズンの
最初のレースをマシン開発期間とする為にキャンセルした。

日産経営陣は2014年のかなり遅い時期にこのプロジェクトを決定した。
しかし、とにかくこの車が2015年のLeMansでレースをすることを強く要求したのです。
そして、それが2015年LeMansでの惨劇の始まりでした。

これは動画では無く、私が個人的に思っている事ですが・・・
この日産のGT-R LM NISMOのLeMans参戦プロジェクトは、カルロスゴーンが居なければ、
GOは出なかったプロジェクトだと思いますが、まともな準備期間も無く、完全に新しい
革新的なマシンで参戦を強行したのも、またゴーンの指示により失敗を招いたのでしょう。



そこで開発陣は、ハイブリッドシステムを使わずに走行できるように車両を変更しようと試みた。

彼らは、より高い燃料流量でエンジンを動作させるように、HVを2MJクラスに登録しました。
しかし、最低重量要件を満たすために、機能しないハイブリッドを搭載する必要がありました。
また、ハイブリッドをOFFにする決断により、ブレーキを補助する回生ブレーキが無くなる事で、
より大型のフロント ブレーキが必要になりました。

大型ブレーキにより大きなフロントホイールが必要だったので、16インチのリムから、
18インチのリムに変更されました。また、タイヤ全体の直径が大きくなってはいけないため、
前輪の扁平率によりタイヤハイトが大幅に小さくなりました。
当時のSGTを見ても分かるように、前輪18インチに対して、駆動輪である後輪は17インチと、
タイヤ外径変わらず、ホイール外径を小さくしてタイヤハイトを増やし、サスペンションの
一部として使うのが、一般的でした。F1の13インチタイヤと同じ考え方です。


つまり、18インチ化はサスペンションのタイヤが受け持つ負担が少なくなります。
コンセプト全体がフロントのパフォーマンスに依存している場合、これは理想的ではありません。


そして、チームは3台の車でLeMansに到着しましたが、この車でのレース経験はゼロでした。
通常、LeMansに参戦する場合は、本番前の事前テストで少なくとも3回の24時間テストを行います。

最初の問題はLeMansのピット出口でした。ここでのホイールスピンは許可されていません。

フロントオーバーハングを短く保つために、GT-R LM NISMOのトランスミッションは5速でした。
そして、これらの5速ギアのギア比はロングです。
したがって、日産勢がここで完全停止状態からスタートしなければならない場合、前輪駆動で、ロングの1速ギア、冷えたタイヤという状況で、ホイールスピン無しで、
ピットロードからスタートする事は不可能でした。
そのため、状況に備えてブースト圧を下げたが、ドライバーはエンジンをストールさせてしまった。
そして、ホイールをスピンさせた場合はペナルティが課せられます。
そのため、コースに出る前、ピットから発進させる、その事自体が課題でした。


もう一つは、フロントサスペンションをキャスター角を少なく設計することで軽量化し、パワーステアリングの必要性を軽減したことだ。
しかし、ステアリングに対する前輪駆動の影響が大きすぎた為、キャスター角が再び大きくなり、
ステアリングが重くなり、ドライバーは休むためにハンドルから手を離す必要がありました。


しかし、車が走っているときは、それほど悪くはありませんでした。

日産はエンジンに弾丸のようなポテンシャルがあえると予測し、ダイナモ試験後、その通りになった。


ハイブリッドは搭載したモノの作動せず、内燃エンジンのみで走行した場合でも、
何の問題も引き起こさず日産はミュルザンヌストレートで336km/hに達しました。
優勝したポルシェ 919 (2015年の8MJ車) は、エンジン+ハイブリッドにより337km/hに達しました。
日産はポルシェに対して半分の出力で、同等の最高速度を達成した事になります。


そして安定したフロントデザインは機能して、日産のドライバーはこの車に大きな信頼を寄せており、
ポルシェのコーナーの最初の2つのカーブをフルスロットルで運転することさえできました。
ポルシェコーナーは、直線と直角コーナーがメインのサルテサーキットにあり、
鈴鹿のS字をさらに高速にしたと例えられる、マシンの性能が発揮されるコーナーです。


ですが、ハイブリッドシステムを搭載していない車は、ストレートや高速コーナーでは
競争に負けませんでしたが、低速から中速のコーナーでは勝てません。
日産のコンセプトはコーナー進入が遅かったが、ドライバーはより早く加速してコーナーから
抜け出すのが容易になった。
さらに、車は雨の中でも非常に安定していて、日産は雪が降る事を期待しているとさえ言いました。


サスペンションやステアリングなどのコンポーネントは簡単に手が届き、整備性は良好で、
ギアボックスは簡単に交換でき、タイヤは比較的長く使用できました。
フロントタイヤは2~3スティント使用でき、リアタイヤに至っては負荷が少ないため、
レース全体でリアタイヤの交換は3回だけで済みました。


レース中には、ドアが開くなどの小さなトラブルもありましたが、フロントブレーキに
常に過剰な負荷がかかり冷却不足になるなど、大きなトラブルも発生しました。
フロントブレーキはすでに6時間後に交換する必要がありました。
という事は、リアタイヤよりもフロントブレーキの方が、交換サイクルが短いという事です。


結局、2台のマシンが完走できませんでしたが、1台がチェッカーフラッグを受ける事ができました。
これは、この困難なプロジェクトにとってすでに大きな成果でした。


しかし、3台のGT-R LM NISMOはハイブリッドシステムを搭載した競合車よりも、
1周あたり約20秒遅く、(これは彼らの予想ペースだったが)、ゴールした1台のGT-R LM NISMOも、
周回遅れで有り、完走には分類されなかった。

したがって、当然のことながら、ル・マンは彼らにとって大惨事となった。

チームは2015年は他のレースには参戦せず、ベースコンセプトに可能性があると判断したため、
マシンのアップデートとハイブリッドシステムの整理に努めた。
他にも多くの問題を引き起こした根本原因は、ハイブリッドシステムが機能しなかった事です。
彼らはフライホイール式のハイブリッドから、後輪も駆動できる、よりシンプルな
バッテリー式のハイブリッドシステムを計画していました。


2015年のクリスマス直前に、日産経営陣が計画を撤回しました。
チームメンバーは1通のe-mailでプロジェクトが終了したと知りました。


それは、部分的にしか見えなかった可能性を秘めた、ユニークなクルマによる野心的な
プロジェクトの悲しい結末でした。日産 GTR LM NISMOはいかがでしたか?


という事で、動画の解説は、これで終わりです!
15分の動画なのに、このブログを書きあげるのに、丸2日掛かったよw
私にとっての、LaMans24Hに相当する過酷なブログでしたw

ですが、もう1本補足を兼ねてアップ予定です、まだ今年のLeMansはフィニッシュしてませんしw
Posted at 2023/06/11 15:21:16 | コメント(1) | トラックバック(0) | 車について考えた | 日記

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「核保有発言、更迭しろって騒いでるけど、、、この時に野党やマスコミの皆さん引き摺り下ろせば良かったのにw」
何シテル?   12/20 08:18
車は純正がイチバンと思っています。 ですが、ナゼだか残念な事に、愛車スカイラインはノーマルとは、 程遠い姿になってしまっています・・・w ブログは、も...
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