
お待たせしました、今日はSGTを書いてみます!
R35 GTRでの参戦終了が発表されて迎えた最終戦、
予想できた結果でしたが、まあ惨敗でしたねw
というわけで、R35は古くて勝てないのか!?
その辺を、私なりに独断と偏見で書いてみたいと思います。
←壁紙カッコ良いです!
コチラからダウンロードできますw
というわけで、SGTのGT500クラスはどんなマシンが走っているのか。
これを知る為には、私の過去ブログを読んで復習してから今回のブログを読んで頂けると、
より理解が深まり楽しめると思いますので、オススメしますw
SGTのサスペンションとモノコック
というわけで、いまのSGTは3メーカーのワークスマシンですが、中身はほぼ共通です。
カウルで3台のデザインの違いを表現した、ストックカー的なレーシングカーなんですね。
今回使用する雑誌を直撮り画像はSUPER GT file ver7からで、オススメの書籍です!
この写真の通り中身は、モノコック、トランスミッション、サスペンション、3台とも共通です。
それどころか、アンダーフロア、ディフューザーも共通なんですね。
そして、ハイダウンフォースとローダウンフォースでバンパーやリアウィングが複数ありましたが、
それも、Class1+αでは1種類しかなく固定なんです。
となると、GTR、SUPRA、NSXの3台のマシン、どこが違うかというと・・・
デザインラインというタイヤ中央部分から上の部分が、3台それぞれのボディになります。
そして、更に開発を認めてデザインが変えて良い部分が、緑色の部分になるんです。
それが、Class1規格を導入しながら日本独自の+αの開発部分になり、
ドイツのDTMではデザインラインから上以外は完全共通のClass1に対して、SGTはClass1+αです。
そんなClass1+αで開発できる、フロントバンパーのカナードがある部分の角部のフリックボックス、
サイドステップ近辺のエレファントフットの2か所ですが・・・
重要なのが昨年の開幕前に形状を登録して開発は凍結されてしまってるんです。
この辺の役割に関しては、これまた過去のブログを復習してもらえると楽しめますw
テレビ東京・狩野アナの旦那さまと、SGTのフロントダウンフォース
というわけで、デザインラインから上の部分、フリックボックス、エレファントフットの、
3か所以外は基本的には同じ部品なんですね。
そして、エンジンもニッポンレーシングエンジン、NREというL4エンジンの諸元は共通です。
でも、共通モノコックでレーシングカーの幅は同じなのに、市販車の幅って違うよね?
って、気が付いた、そこのアナタ!正解ですw
というわけで、GT300のNSX GT3がこれ。GT3は市販車のモノコックですね。
そして、GT500のNSXがこれ。見るからに、GT300の方が幅広ですw
というわけで、GT500のボディ部分はスケーリングされて、っぽく見えてるんですね。
なので、ボディ形状は支配的に見えて、実はサジ加減があるんです。
では次に、Class1+αで開発が認められていたエレファントフットを見比べてみましょう。
まず、一番複雑な形状をしている日産GTRです。
この擦り板からの火花の動きで、雨の水煙がなくても空気の流れが想像できますw
中間的なホンダNSXです。上のGTRと比べると、火花の動きが全く違いますよね。
GTRはドアのCRAFTの文字あたりまで跳ね上がってるのに対して、NSXは後輪の前で、
タイヤの中央までしか火花が跳ね上がってないので、エレファントフットの働きが想像できます。
そして、最後に火花が跳ね上がらないトヨタSUPRAです。
SUPRAのエレファントフットには、上に跳ね上げるフラップが皆無なんです。
という事で、火花の流れはフラットで後ろに流れるだけなんですよね。
なので、ベンチュリー効果のみで、ここのフラップでダウンフォースを狙ってないんです。
そんな説明を読んでから、以下の動画で見比べると、とっても分かりやすいハズです!
ただ、この動画を見ても、流れ星がキレイだなーにしかならないと思うのでw
そう考えると・・・
ハイダウンフォースのGTR
中間型のNSX
レスダウンフォースのSUPRA
という事になるんです。この開発自由なClass1+αも開発凍結で、特性は固定されてます。
これであなたも、空気の流れが見える、違いの分かる男になれたでしょうw
あと、過去にいろいろ書いた、NREの開発状況に関して。
これはプレチャンバーを導入しているので、ホンダはF1で、トヨタはLeMansでの開発があり、
それに対して日産はスーパーフォーミュラも出てないのでSGTだけの開発です。
なので、明らかに遅れている部分はあったと思います。今年も富士で爆発したしw
とは言え、茂木のインパルとARTAのマッチレースを見ると、さほど差はないのかなと言える
レベルまで日産も開発が進んでいるように見えました。
ただ、最後はガス欠で後退したことを考えると、やっぱり燃費は厳しいのかなと。
パワーは追いつきつつあるけど、燃費を犠牲にしているのかなと想像します。
ただ、それはエアロのパッケージと比べると、致命的ではないように見えます。
あと、もう1つ重要な要素がタイヤです。
サスペンションも共通部品化されたので、タイヤとのマッチングが難しくなってるのかも。
そんな背景からリザルトを見ると、ブリヂストンとSUPRAの活躍する、しないの法則が!?
ここも踏み込むと終わらなくなるので、またの機会に・・・w
というわけで、私の独断と偏見の見立てでは、R35 GTRが14年選手だから戦闘力を失った、
そんな結論を出してしまいたくなりますが、そればかりでも無いような気もします。
実際にGTRの鈴鹿でのパフォーマンスは圧倒的です。
逆にSUPRAになってから鈴鹿は活躍して無いんですよね。
では、なぜ日産は今年でR35 GTRでのGT500参戦を終了するのか、それは・・・
新型フェアレディZを売りたい!!!という事かなーって思いますw
トヨタもフラッグシップのクーペは2019年まで参戦していたLEXUS LCです。
ですが、2020年からA90 SUPRAにマシン変更したのは、販売面の都合かなと思います。
という意味で、日産も1200万円を超えるR35で参戦するよりも、より購買層の広い価格で
発売すると言われている、新型Zで参戦するんじゃないのかなーって妄想しました。
やっぱり、メーカーはプロモーションでレース参戦しているわけで。
いまのSGTというのはウェイトハンデあるので、シーズンをどのようにポイントを積むか、
そんな計算をしながら戦いますし、それに合わせたマシンを仕立てていると思われます。
そう考えたときに、エアロパッケージを固定しなければならないという足枷。
それが、Class1+αの面白さであり、難しさなのかなと感じました。
というわけで、オートサロンで公開されるかもしれない市販車の新型フェアレディZも楽しみですし、
同時に公開されるかもしれない、SGT仕様も楽しみに待ちたいと思います!!!
そして、エレファントフットが、どんなデザインになるか!?真っ先にチェックしましょう!!!