
Porsche GT Project DirectorのAndreas Preuninger氏が991.2GT3の6MT仕様について語ったインタビュー記事をまとめてみました(^^)
『・・・991Rの為に開発されたミッションではあるけれど、ホントは991.2GT3にも搭載することを見据えていたんだよね。
フライホイールに関していえば991Rはオプションでシングルマスフライホイールが装着できたのに991.2GT3がデュアルマスフライホイールのみなのは、シングルマスならばよりクランク寄りにマウントしなければならないけれど、991.2GT3は新設計で硬くて硬くてカチンコチンなクランクシャフトを採用しており、硬さゆえスイングする挙動が異なり、例えば991Rのシングルマスを入手し装着することは可能だけどメインベアリングを損傷させてしまうのね(^^ゞ デュアルマスであればクランクよりもギアボックス寄りに荷重が掛かるのでOK牧場!
PTVにはPDK仕様のように油圧ポンプを装着し電子制御するスペースが無いので機械式なんだよね。タイム命のサーキットヲタにとっては電子制御のPTV-Plusの方が制御が緻密だから向いているけど、実はPTV-Plusと組み合わされるPDKにはちょっとパワーロスしてしまうところがあるんだわさ。パワーアクチュエーターとツインクラッチにはちょっと前方向への抵抗があって、だから同じギア比でも6MTの方がPDKより最高速が2㎞上回るわけだべさ。機械式はロック率が固定だけど、サーキットでのタイム命ではなくクルマを操ることが好きならその方が向いているよ。
991Rのようなシングルマス仕様がなくとも、6MTはPDKより15㎏軽い。ちなみに991Rとギア比はまったく同じ。
総合減速比(変速比 X 減速比)は6MTの6速とPDKの7速が同じ。だから最高速の差はミッションそのものの抵抗の差なんだよ。
0-100km加速がPDKの3.4秒に対し6MTは3.9秒という差があるけど、これはPDKのLaunch Controlによるところが大きい。でもさぁフツーのドライバーが停止状態からのゼロ発進全開加速を何度もやったりする?そんなことやって喜んでいるのはジャーナリストくらいだよ。
6MT:PDKの需要比率を4:6くらいで予測しているよ。
そういえばさぁ、991Rの一部のオーナーさんから「991.2GT3にも6MTを装着するって聞いたけどやめてくれないかな!ワシのRの価値が下がるじゃないか!」といった声があってさ、それに対し「我々はクルマを製造することで生計を立てている会社であり、ヘッジファンドではないんだよ!だから選ばれた人たちの為に希少性が高く価値を保証できるクルマをつくっているわけじゃないし、そんなのフェアじゃない!」とぶちかましてやったんだよ。
とにかく991.2GT3 6MTは991Rを手に入れることが出来なかった人達の気持ちを満たすクルマだと確信しているばい!』
・・・いかがでしたか?プレスを前にするとテンションが上がるのかリップサービスが時として暴走する人なので話半分でいつも聞いていたのですが、なかなかイカす人に思えてきちゃいました(笑)
・・・というわけでこちらの曲↓を聴いちゃいましょうか!
Posted at 2017/03/10 21:07:15 | |
気になるクルマ | 日記