
これまでGクラスが欲しいけれども、燃費は悪いし・・・左ハンドルしか選べないし・・・しかも高価だしなぁ・・・と躊躇されていた方にとって、クリーンディーゼルのBlueTECを搭載し、右ハンドル仕様で、お値段は1000万円を切る設定で先月発表されたG350BlueTECはかなり魅力的に映ったのではないでしょうか。
かくいうボクもそんな一人でして、約1年前からW166 ML350BlueTECに乗っておりクリーンディーゼルの魅力を自分なりに理解していましたので、尚更このモデルには興味があったわけなのです。
早速YANASEの担当氏に試乗車の状況を確認すると、ディーラー各拠点へいつ配車されるかは不明であるものの、六本木のメルセデスコネクションでは試乗出来るとのこと!
そんなわけで試乗予約を担当氏にお願いし、出かけてみました。
ペリクレースグリーンの試乗車がボクを待っていました。
早速運転席に乗りこみ、シートポジションを一番低く合わせてみても、上からボンネットを見下ろす感覚で、前方の車両感覚が実に掴みやすいのです。
右ハンドル仕様によるドライビングポジションやペダルレイアウトに違和感は無し。
意外にも不細工でカッコ悪いなぁ・・・と思っていた日本仕様特有の補助ミラーが左サイド下部の視界をちゃんと確保しているのです。
逸る気持ちを抑えつつ発進してみました。
実は動力性能に関し、ちょっと懸念していたのです。
ML350BlueTECのパワーユニットは、2986㏄で 最高出力258PS/3600rpm  最高トルク63.2kgm/1600-2400rpmを発揮するのに対し、G350BlueTECは同排気量ながら最高出力211PS/3400rpm 最大トルク55.1kgm/1600-2400rpm。
しかも車重は2250kgのML350BlueTECより260kgも重い2510kg!
上記スペックからすれば明らかにMLよりも鈍重ではないかと推察していたのです。
それが例えATがEモードであっても力強く加速していくのです!
非力なのでは?という不安は頭から完全に払拭され、ディーゼルらしいトルクフルな加速を楽しむ自分がいました。
パワステが車速感応式ではない点はむしろボクにとっては好印象。
ブレーキは10数年前に320GEを試乗して、あまりにも制動距離が長くてびっくりしたのとは対照的に、街中の範囲ではありましたが実にしっかりと止まってくれました。
乗り心地は、比較的路面が良好な六本木・赤坂界隈では全く問題なく、あくまでも想像ですが首都高横羽線のような継ぎ目が凸凹した路面でもそれほど劣悪な突き上げはないかもしれません。
ちなみにタイヤはBS DUELLER H/P 265/60R18を前後装着。
運転していると、車幅がMLの1920mmに対し1810mmですので、すれ違い等が圧倒的に楽ですが、最小回転半径がMLの5.7mに対し6.2mなので取り回しの差は正直感じました。
それと、バックカメラが装着されていますが、
リアに背負ったスペアタイヤがちょっと邪魔であり、またスペアタイヤの存在によりパークトロニックが最接近状態で警告音を発するタイミングは障害物にギリギリでした(MLの場合、最接近警告音でも5~10cmくらいは離れています)。
室内空間についてはヘッドクリアランスに余裕があるものの、室内有効幅はMLより狭く、大人5名乗車はMLほど快適ではないかもしれません。リアシートはW204 Cクラスより若干レッグスペースに余裕があるかな?という程度。ラゲージスペースも十分ではあるものの、リアシートを折りたたむのがMLと比べると面倒。
それともうひとつ、今回の試乗では高速走行は出来なかったのですが、空力的に不利なボディ形状ですのでMLよりも横風の影響を受けやすく、コーナーでのロールも大きいでしょうから、可及的速やかな速度域で巡航するのではなく、余裕を持ちながら実直に走るのが合っているクルマかもしれません。
総合的な評価を僭越ながらさせて頂くと、
最新のクルマと比べれば設計年度の旧さから不利な面は少々見受けられるものの、それらも個性として捉えることが出来るのであれば、実に頼もしく、長きに亘り良き相棒として沢山の思い出を一緒につくっていきたいと思えるクルマではないかと。
Gクラスを溺愛する方々の気持ちがわかるような気がした本日の試乗でありました!
・・・というわけでこちらの曲↓を聴いちゃいましょうか!
 
				  Posted at 2013/10/14 22:32:13 |  | 
気になるクルマ | 日記