前日ディーラーへ電話し、New Exige Sの試乗車の有無を確認し、予約してから出かけてみました。
気合MAXで新品のパンツを履いていったことは言うまでもありません(笑)
ディーラーへ到着すると、地下駐車場に鎮座し、ボクを待っていたのが真っ赤なNew Exige S!
実にカッコいい!!
まずは営業氏が広い道まで運転されるとのことで助手席へ乗り込もうとしたら、助手席は前後スライドせず乗れるのか?・・・と一瞬不安になりましたが、身長180cmでマッチョ体型なボクでもルーフに頭をぶつけないように気を付けながらなんとか乗れました。
座ってしまえばレッグスペースは意外に広く快適。
営業氏がエンジンを始動すると、なかなか迫力ある咆哮!
エアコンのお陰で車内は快適。
あちらこちらからノイズがキャビンにそれなりに入ってきますが個人的には問題ないレベル。
営業氏が適度にアクセルオンしている程度でも「このクルマは速いかも!」と期待に包まれました。
しばらくして運転を交代。
運転席を一番後ろにスライドさせてから乗り込めば大丈夫。
タイトなコックピットに「これぞ漢の仕事場だっ!」と血沸き肉踊りました!
 
シート位置を合わせると、ヘッドクリアランスはヘルメットを被ったとしても余裕がありそうでした。
シフトを1速へ入れ、アイドリングでクラッチを繋げると、スルスルとスタートしました。クラッチは若干踏力を要しますが、癖が無く扱いやすいです。
シフトは想像していたほどショートストロークではないのですが、小気味よくコクッコクッと入っていきます。
環八をテキトーに流しつつ、低速域でのフレキシビリティをチェック。
4速 30㎞ 1000rpmからでも踏めば低速トルクがしっかり確保されているようで力強く加速していきます。
ずぼらな運転もOK牧場であることを確認。
高速へ入り、Dynamic Performance SystemをSportモードにして、トヨタ製2GR-FE V6 3.5Lスーパーチャージャーに鞭を入れ、燃料カットが作動する7000rpmまで全開加速してみました。
 
速いことは速いのですが、どう考えてもカタログデータの350馬力は出ていない印象であり、せいぜい300+馬力くらい。0-100km 4.0秒は無理かと。991Carerra Sの方が断然速いのです。
営業氏曰く、水冷式インタークーラーが装着されていないため、気温が高いと本来の性能を発揮できないとのこと。でも試乗時の外気温は24~25度くらい。。。
その時、水温計は85℃前後を表示しており、油温計は何故か無し。。。
ブレーキは車重1180㎏のボディには十分なストッピングパワーを有していますが、個人的にはもう少し初期制動を弱め奥でコントロールするタイプのパッドに換えたいところ。
ペダルレイアウトは合格点で、ヒール&トゥをやりやすいですし、左足を置くスペースもちゃんとありました。
 
ステアリングはパワステではないので、パーキングスピードではそれなりの操舵力を要しますが、その代りステアリングレスポンスは最高!
すべての動きがクイックであり~嗚呼この瞬間がLOTUSなのね・・・と秀樹 感激!!
試乗車にはオプションのRace Packが装着されていましたが、サスペンションのストロークがしっかり確保されているのか高速の継ぎ目でも想像していたよりもスムースにいなしていきます。ちなみに装着タイヤはP Zero Trofeo。
高速を100㎞ 6速で巡航していると回転数は2300rpm前後。静かではありませんが、オーディオもちゃんと聴けますし、会話も出来ます。これなら遠方のサーキットへの自走も個人的には大丈夫です。
真後ろの視界もしっかり確保されており、リアウィングが遮ることはなく、特殊車両が後方についても確認可能(笑)
左斜め後方の視界は犠牲になりますが、ボディサイズが小さいので慣れるでしょう。
さて気になる点をお話しさせて頂きたいと思います。
■デフ
機械式LSDは装備されず、電子制御デフだそうです。LOTUS社の考え方は、リア左右が常にしっかり接地するサスペンションセッティングであればLSDは不要だそうですが、もしも車高を下げショートストローク方向にするならばLSDは必須ではないかと思われます。
そこで機械式LSDを後付した場合にはおそらくエラーメッセージが出てしまうだろうとのこと。
営業氏によれば効きは弱いものの、アクセルターンは出来るそうなので、電子制御デフを前提にした車高&ストロークでセッティングすべきなのかもしれません。
ここまでスパルタンなクルマなのに機械式LSDが装着できないのが個人的には少々残念です。
■シート
試乗車はオプションのプレミアムスポーツパックも装着されており、シートがスポーツシートになっていました。しかしながらこのシートはサーキット走行で十分なホールドを確保しているとは言い難く、よりホールド性の高いバケットシートへの交換は必須かと思われます。
その反面、公道で乗るなら快適なシートではありました。
■衝突安全性
構造を素人なりに観察した範囲では、側面衝突時に少々不安がありました。太いサイドシルに囲まれているもののそれだけでは不十分ですので、本格的にサーキット走行するのであればCup Car用のロールケージを装着したいところです。
おそらくPorscheでサーキット走行されている方であればボクと同じように感じられるかもしれません。
■燃料タンク
容量が40Lですので、例えばFSWのスポーツ走行で30分枠を全開で走り続けることが出来るのかちょっと不安。スーチャーで燃費は不利でしょうから、せめて50Lは欲しいところ。
・・・ところでサーキット走行を心底楽しめる仕様にするならば、水冷式インタークーラー、バケットシート、ブレーキパッド、タイヤは最低限必要だと思います。
オプションで装着できるP Zero Trofeoは以前F355challengeで試したことがあるのですが、そこそこグリップするもののいかんせんライフが短すぎるので、Sタイヤを装着したいところ。A050の場合、フロントの205/45R17はサイズ設定が無いので215/45R17にすれば、リアの265/35R18は設定がありますので組み合わせが可能。
Sタイヤを装着すると、おそらくRace Packの足回りでは合わなくなってくるので社外品でリセッティングが必要。
・・・ということは車両本体価格850万円也に、Race Packを装着すると乗り出し約1000万円。これに上記サーキット用パーツがざっくりで100~200万円加わるわけです。
お値段に関しては人それぞれの価値観ではありますが、個人的にはそこまでやるなら他の選択肢を考えてしまうかも!?
・・・あれこれ書き綴ってまいりましたが、クイックなハンドリングは唯一無二であり、まさにWhat a feeling!
サーキット用社外パーツが出揃うとより魅力が増すことは確か。
今から注文して納車は1年後。
引き続き煩悩リストの一台として悩みたいと思います。
 
・・・というわけでこちらの曲↓を聴いちゃいましょうか! 
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