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2013年03月05日

トヨタ セリカGT-TS の想い出(その1) 

トヨタ セリカGT-TS の想い出(その1)    先日、予約してあったミニカーが届きました。(普段は予約する程のミニカーコレクターではないのですが)1/43トヨタ セリカGT-TSです。と言ってもかれこれ30年前の車です。どんな車か???の方も多いかと思います。写真を見て、「ああ昔こんなセリカあったよね」と思い出した方は普通にクルマ好きのおじさんかと。しかし、グループB好きに取ってはこのクルマは見逃せない1台なのです。(まさかこのクルマのミニカーが30年後の今、市販されることになるとは・・・・最近の80’Sブームのお陰でしょうか)



  実はこのクルマこそトヨタが市販した唯一のグループBカーであり、国産車で唯一WRC優勝を果たしたグループBカーでもあるトヨタ セリカTCターボ(TA64)のホモロゲーションモデルなのです。1984~1986年サファリラリー3連覇を成し遂げたクルマですね。



  グループBカーのホモロゲーションモデルですから、最低生産台数は200台となりますが、このセリカGT-TSは少々多めの300台くらいが市販されたと聞きました。
  でもこのクルマ、パッと見はどう見ても通常の量産モデルであるGT-T(TA63)と大差ありません。ちなみにGT-Tはこちら。




  では、何が違うかと言うと大きな相違点は以下の3点。(ホイールが鉄とか、サイドモールが無いとかは別として)
  1)排気量を僅かにアップした4T-GTEU型エンジンを搭載
       (0.5mmのボアアップにより量産型の3T-GTEU型の1770ccから1791ccへ)
  2)リヤサスの形式が、セミトレから4リンクリジットへ
  3)フロントフェンダーがウレタン樹脂製に

1)項は当時のターボ係数1.4を掛けた時、グループBの排気量区分の2.5L~3.0Lクラスにギリギリ入る排気量としておくことで、排気量アップの余地を持たせる為。
2)項はラリーでの適応を考慮し、TTE(Team Toyota Europe)から強く要望されたもの。
(むしろ古い型式に戻したことになりますが、高い耐久性や、まだドリフトありきであった当時ではむしろ扱い易い型式であった為と思われます。)
3)項は???です。ラリー仕様では材質は変えても良さそうな部位と思いますし・・・・。
あるいは、何らかの理由で若干の車幅アップが必要だったとか??
  まあ、いずれにしてもよくもまあこの程度のいじり方で、WRC優勝が出来る程のクルマのホモロゲが取れたものです。トヨタは、かなりずる賢くレギュレーションの抜け穴をくぐり抜けたと言えると思います。
  まったく同時期にホモロゲートされた日産のグループBカーである240RSがWRCを走る車とほぼ同様のクルマを200台作ってしまったのとは対象的です。(グループB好きとしては日産の心意気を称賛したいのですが、結局結果を残したのはトヨタでした。)
  ちなみに240RSはこちら。手前2台がワークス車。奥の3台が市販車。ワークスも市販車も装備品以外はまったく同じ外観です。



 このようなクルマなので、GT-TSの当時の新車価格は僅かに169万円。ベースとなったGT-Tよりもむしろ10万円安いくらいでした。そして台数僅少の限定車ということもあり発表の時点で既に予約で完売だったようです。
 GT-TSが市販された82年末当時、国内ラリーにおけるメジャー車種はランサーターボ(まだインタークーラー無しの頃)やカローラレビン(TE71 。AE86の1世代前のモデル)といった状況。国内ラリーでのGT-TSのポテンシャルに注目する向きも一部に有りましたが、直後にあのAE86のデビューが迫っていたこともあり結局本格的な参戦はほとんどなかったと思います。当時の国内ラリー車の中ではGT-TSは大型、重量級だったのです。(でもその後、1985年には86を破ってフェアレディZ(Z31)がチャンピオンカーになっていますが)
 

 グループB好きである僕が、このクルマに注目するのは当然ではあるのですが、実はグループBカーであること以上に、もっと深い思いれがこのクルマにはあるのです。
 実は、このセリカGT-TSは僕が免許を取って初めて買ったクルマだったのです。

To be continued
ブログ一覧 | その他の車 | クルマ
Posted at 2013/03/05 00:39:30

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この記事へのコメント

2013年3月5日 7:40
おっ
私の好きそうなネタが…っと
思って読んでいたら
なんと!
初めて買った車が
TA-64なんて!

次回を楽しみにしています
コメントへの返答
2013年3月5日 20:54
この辺りに注目していただけるとは、やはり同世代ですね!!

2013年3月5日 10:46
懐かしいな。
俺もパイロン立てたダート広場で運転させてもらったな~

もしかして過去の愛車シリーズが始まる?
コメントへの返答
2013年3月5日 21:03
サンクターボネタが乏しい時に、過去の愛車シリーズでも挟んで行こうかな。
しかし、フイルム写真の時代のことなので使えるネタが乏しいのが難点。
つん。さんのスターレットターボも思い出すね。
2013年3月5日 18:34
こんばんは、kim5tさん。

懐かしい記事、ありがとうございます。
マニアですね~!(笑)
ランタボ、友人乗っててターボのパワーというかトルクに驚いたの憶えてます。
一緒に首都高やいろは坂、良く行ったものです(僕は5 alpine)。
素人は結果出せたの、やはりターボ(パワー)あったから!と想像します。
確かGT-TS、シャレード926ターボ?等と同じく必要最低限の変更でホモロゲートされた種類のクルマと記憶してます(後でど~とでも出来るし)。
対して240RSやメトロ6R4などは、アマチュアがそのまま参戦できるclubman specという感じかな?

そういえばこのセリカとマツダRX7、正式名称知りませんが僕ら5turbo乗り大好きな(笑)マキシホィール履いてます。
このホィールのdesignそのままFFナイズしたのdeltaのmonte carloと勝手に想像してますが、ど~思います?

なんか懐かしく下らん事書いてしまいました。
失礼しました。
コメントへの返答
2013年3月5日 21:18
bozianさんが5アルピーヌに乗っていたとは。根っからの好き者ですね。(笑)
240RSもターボ付けて出して欲しかったですね。でもそうしたらclubman向きではなくなっていたでしょうが。
あのホイールデザイン大好きです。ラリー車に良く似合う!
2013年3月5日 21:02
こんばんは。

TA64、良いですね~。
実は僕もTA61を買う時、TA64を見つけて、
かなり惹かれて見積もりを取りましたぜ。
(当然中古でしたが(笑))。
2T-GのNAよりも、やっぱりターボパワーが欲しかったのです。

でも、TA61に比べて数十万位高くて、
どうしても手が出ませんでした・・・残念。

TA60系セリカは、今でも気になる存在ですね。
次回も楽しみにしていますぜ!
コメントへの返答
2013年3月5日 21:23
2TGですか、懐かしい!!
しかし当時としても流石に古さは隠せなかった感が……。
マイチェン後に4AG積んだ奴は確かAA63って言いましたっけ?
2013年3月5日 21:06
懐かし~~!次はスタリオンですかね?(^O^)
それか、GTI-R??
確かに、bozianさんがおっしゃる通りホイールかっこいい!!
コメントへの返答
2013年3月5日 21:29
スタリオンと言えばホモロゲ成らなかった4WDが有名ですが、国内ラリーでもアドバンカラーのが走ってました。
何もが懐かしい〜!!
2013年3月6日 16:22
はじめまして。
サファリラリー、ステファニーの曲にのって登場するセリカのCM、「去年の王者は今年も一番で帰ってきた、アフリカはもうセリカの一人舞台だ」の言葉に惚れ惚れしたのを思い出します。
コメントへの返答
2013年3月6日 22:44
どうもはじめまして。
早速、youtubeでチェックさせてもらいました。
カッコイイ!
こんなCM流しちゃうなんていい時代でした。
2013年3月7日 9:30
俺のEP71-Tも貧相なターボRだったから
4Tセリカとはレベルが違うけどMSベース車w
エアコンレスがきつかったw

俺もブログで過去の愛車記事書いた時に写真が無くて困ったんだよね。
アルバム全部見返せば何枚かあると思うけど。
kim5tの場合も時期的に過去のクルマの写真探すの苦労しそう。
そもそも今みたいにデジカメとかiPhoneで簡単に写真撮る文化じゃなかったもんな。
コメントへの返答
2013年3月7日 22:25
正月に実家に帰った時、TA-64の写真を発掘してきた。確かに枚数少ないけど・・・・
スキャナーで取り込んでアップします。
過去のクルマの写真は全車の分が最低でも1枚はあるのを確認済み。でも半数以上がデジタル化前だね。

プロフィール

「湾岸BASE 20:45」
何シテル?   09/14 20:49
ルノー5ターボ→インターメカニカ356を経て、 2022年12月ジュリアクーペに乗り換えました。 今度はこれで全開走行していきます!!
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