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kim5tのブログ一覧

2013年02月24日 イイね!

サンクターボIMSA

サンクターボIMSA 先日のブログで、HANS開発の切っ掛けとなったと紹介したサンクターボIMSAですが、サンクターボマニアにとってはちょっと触れただけで終わらす訳にはいかないクルマなので今日はクルマそのものについて紹介させてもらいます。ただ極めて情報は少ないですね。(恐らくこれまで日本のメディアで紹介されたことは一度も無いはず)
まずこのクルマのドライバーPatrick Jacquemartですが、彼はルノーUSAのモータースポーツ部門のディレクターという立場の人物でした。ただし当時も米国ではルノーはかなりのマイナーブランドであったと思われ、よってそのモータースポーツ部門といっても極めて小規模であったと思われます。
※下の写真のレーシングスーツ姿がジャックマート




 サンクターボ以前は、FFサンクでレースに参戦していたようですが、サンクターボのデビューと共に直ぐにこのIMSA車を製作し1981年シーズンから参戦を開始しました。恐らく車の製作はルノースポールではなく米国内で独自に製作したものではないかと。ただし、エンジン等のチューニングパーツはルノースポールがラリー車用に開発していたものをかなり利用していたと思われます。エンジンルームの写真をみると、エキマニ&タービンのレイアウト等、見た目は当時のGr.4ワークスラリーカーにかなり近い印象ですね。エンジン出力は260psといわれているのでこれもGr4.時代初期のサンクターボ(250psくらい)に近いことになります。





 参戦クラスはIMSA GTUクラス。車輛レギュレーションは不明ですが、写真をみると車体は基本的にはノーマルのモノコックを使っているようです。車高はグッと低くなっているのですがこれはサスペンションの位置が大幅に変更されているための様です。ただ写真は無く果たしてどんな足廻りなのか??でもこのサンクターボの姿は、後の1987年型のスーパープロダクションカー(こちらは仏国のレースでクルマはルノースポーツ製)とそっくりです。(1985,1986年のスーパープロダクションカーのサスペンションの位置はノーマルに近い高さに見えます)そういえばスーパープロダクション車の足廻りの写真も今まで見たことがありません。どういう足廻りなのだろう?





 レースでの戦績ですが、参戦間もないにも限らずクラス3位のResultも残っており、戦闘能力は意外にあった様です。ちなみに当時のライバル車はRX7(SC22)やフェアレディZ(S130)、なんと当時でも既にかなり古かったポルシェ914 etc. プライベーター中心のクラスといった感じでしょうか。






前回のブログでも書いたように残念ながらこのクルマは1981年ミッドオハイオでの練習走行中にクラッシュ。この事故でジャックマートは亡くなり、サンクターボIMSAのレース参戦もこれを最後に終わりとなってしまいました。1981年シーズンの僅か半数程度のレースがこのクルマのレース歴の全てです。
  ジャックマートの事故でサンクターボは大きなダメージを負ったものと思われますが、果たしてその後どうなったのか?その後についてはふたつの説があります。
そもそもサンクターボIMSAは2台が存在したという説と、3台存在したという説です。この2説の違いは、前者が事故車は破損したがその後リビルトされたというのに対し、後者は事故車は廃車となり、残ったのが2台という説です。要するに現在でも2台が現存するというのは両者に共通です。1台はアリゾナのU-Haul MUSEUMに、もう1台は一時はニューヨークにあったものが現在はスペインに現存します。
  前者のU-Haulとは、米国のレンタルトラック会社のようですがMUSEUMとはどんなところなのか?一般公開されているならもっと写真が出回っていてもよさそうなものですが・・・・・これ以上は不明です。
  後者は、現在、スペインのコレクターが所有。彼は他にも数台のサンクターボコレクションを持っているようです。この車は昨年発売されたサンクターボのDVDにもチラッと登場しています。残念ながら走行シーンは無し。是非サーキットでの走行シーンを見てみたいですね。






  このIMSA仕様の様なバリバリのサーキット仕様のサンクターボを作って現代のサーキットを走り回れたら最高でしょうね!!



Posted at 2013/02/24 19:11:40 | コメント(4) | トラックバック(0) | ヒストリー | クルマ
2013年02月20日 イイね!

HANS とサンクターボの関係

HANS とサンクターボの関係  クルマ好きの皆さんなら、HANSデバイスはご存知と思います。Head and Neck Supportの略だそうです。F1をはじめプロレーサーがHANSを装着している姿はもう見慣れた光景ですね。実はこのHANSの誕生には、なんと!サンクターボが深く関係していたのです。

 HANSはミシガン州立大学の教授であったDr. Robert Hubbardによって開発されました。彼に開発の相談を持ち掛けたのが、彼の義理の兄弟であり当時IMSAシリーズに参戦していたレーサー Jim Downingでした。そしてその切っ掛けとなったのが、彼の親しい友人であり同じくIMSAシリースに参戦していたPatrick Jacquemartの事故死であったのです。

 1981年ミッドオハイオで練習走行中のジャックマートは、サンドトラップに突っ込みその衝撃による頭蓋骨骨折で亡くなります。実はその時、彼が乗っていた車こそが、IMSAシリーズGTUクラスの参戦車、the Renault 5 Le Car Turbo。サンクターボ好きの方であれば目にしたことはあるであろう、イエローカラーのゼッケン77のレーシングサンクターボだったのです!!
 悲しい事故ではありますが、サンクターボファンとしては感慨深いエピソードですね。次回はこのIMSA車についてもう少し書こうと思います。

Posted at 2013/02/20 00:06:50 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヒストリー | クルマ
2012年10月27日 イイね!

Never say never again

Never say never again  タイトルを見て、007映画のことと分かった方は、結構007好きの方でしょう。しかも僕と同世代かそれ以上の。この映画、実は本家の007シリーズではなく亜流の映画なのです。公開は1983年。でも、主演はなんとショーン・コネリー。本家の方は、とっくにロジャー・ムーアに変わっていた時代でした。この映画、本家の1965年公開の第4作「サンダーボール作戦」のリメイクです。色々版権の問題があった後、本家から18年もたって製作となったようです。
  で、何で映画の話なんかをしているかというと、実はこの映画にサンクターボ2が登場するからです。女悪役の車として、ボンドのスペシャルバイクとカーチェイスを繰り広げます。新車当時の綺麗な赤色のターボ2の姿を見ることができます。
  もう今となっては、新車と見まごうようなサンクターボを見ることはできませんね。もちろん程度極上のクルマは極まれにあるとは思いますが、新車と同等とまではいかないです。クラシックフェラーリのような高価なクルマやあるいは、英国車のようにパーツに恵まれているクルマは、完璧なレストアで新車以上の仕上がりのクルマも珍しくありませんが、残念ながらサンクターボをそこまで仕上げる人はまだいない様です。

Posted at 2012/10/27 18:56:11 | コメント(1) | トラックバック(0) | ヒストリー | クルマ
2012年09月09日 イイね!

サンクターボMAXI in CG

サンクターボMAXI in CG  現在発売中のガーグラフィック10月号で22ページに渡るルノースポールの特集が組まれています。その最後の記事がなんとサンクターボMAXIの試乗記となっています。ルノー所有の本物の85年コルス優勝車です。ルノーのデモカーとしてラニョッティと伴に今でも頻繁に各種イベントで姿を見せているこの個体ですが試乗記を見るのは初めてです。詳しくは是非購入して読んでいただくとして簡単に要約すると、”ターボラグが有り、またリヤエンジンを意識させられるものの事前に覚悟していたほどのシビアさは無くそのドライバビリティに感銘した”といった感じのインプレッションでした。
  サンクターボを駆ったドライバー達の評価も、”その前のモデルであるコルスに比べれば非常に乗りやすい”とのことなのでやはり究極のサンクターボと言えるでしょう。
 いつか是非、日本にも来て欲しいクルマですね。当然ラニョッティと伴に!

Posted at 2012/09/09 00:20:57 | コメント(0) | トラックバック(0) | ヒストリー | クルマ
2012年03月05日 イイね!

サンクターボ in 1984年1000湖ラリー

サンクターボ in 1984年1000湖ラリー  1000湖ラリー!ハイスピードグラベルラリーとして有名なイベントです。(最近のWRCには疎いのですが1000湖ラリーという呼び名はもう使われていないのかな?)フライングフィン達の母国ラリーでもあり、少なくとも80年代までは北欧ドライバー以外には勝ち目の無いラリーと言われていました。
  このイベント、車の特性的にも全くサンクターボには向いていないと思われ、場違いな印象が強いのですが、なんと1984年にひょっこりB.サビーが参戦しているのです。
カラーリングもいつもの青+赤のフィリップスカラーなので恐らくセミワークス参戦と思われます。なぜわざわざ勝ち目も無く、フランスからも遥かに遠いフィンランドまで乗りこんできたのかまったく不思議です。
  もっとも4WDが既に隆盛を迎えていたこの時期とはいえ、グラベルながら高速コースであるこのイベントは4WDと2WDの差が比較的小さいイベントであったのも確かではあります。実際1984年のリザルトを見ると、アウディを押さえて2,3位にはアレン、トイボネンのランチャラリーが食いこんでおり、また5位にはセリカTCターボのカンクネンが入っています。優勝は、プジョー205T16でこれがWRC初優勝でした。(ドライバーはバタネン)
 でサビーはどうだったのかというと見事8位に入っています。これは恐らく全くこのイベントの経験が無かったであろうフランス人ドライバー+車の組み合わせを考えると立派な成績ではないでしょうか。
 ところで今から恐らく15年くらい前(僕がサンクターボオーナーとなる遥か前)フレンチブルーミーティングに見学に行った時、ラクーンオートさん(名古屋の老舗サンクターボショップ)がこのカラーリングのサンクターボを持ち込んでいました。その車はどう見てもノーマル車ベースのレプリカなどではなく、本物の競技車両と思われました。しかも僕のおぼろげな記憶では、それは確かグラベル仕様だったような。
今にして思うとひょっとしたら1000湖を走った本物のサビー車だったのでしょうか??僕が知る限りその後この車の存在は表に出てきていません。まだ日本のどこかに居るのであれば是非見学させていただきたいですね。何方かご存知の方いれば教えて下さい!

1984年1000湖ラリーResult

1st プジョー205T16   A.バタネン
2nd ランチャ ラリー    M.アレン
3rd ランチャ ラリー    H.トイボネン
4th アウディ クワトロ   S.ブロンクビスト
5th トヨタ セリカTCターボ J.カンクネン 
6th アウディ クワトロ P.エクルンド
7th 日産 240RS     E.ピッカネン
8th ルノー5ターボ     B.サビー
9th オペル アスコナ400 J.ポイスティ
10th オペル マンタ400  K.アホ

Posted at 2012/03/05 23:09:14 | コメント(5) | トラックバック(0) | ヒストリー | クルマ

プロフィール

「湾岸BASE 20:45」
何シテル?   09/14 20:49
ルノー5ターボ→インターメカニカ356を経て、 2022年12月ジュリアクーペに乗り換えました。 今度はこれで全開走行していきます!!
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